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レポート:NLGR+2011(2)
6月4日(土)、5日(日)の2日間、名古屋で野外フェスティバル「NLGR+」が開催されました。今年から新しい体制で生まれ変わり(「Change!」をテーマにして)より楽しく、コミュニティのパワーが結集したお祭りウィーケンドとなりました。

「NLGR+2011」レポートその2をお送りします。
ブース紹介
NLGR+はステージイベントだけでなく、池田公園いっぱいにさまざまなブースが立ち並び、お客さんはブラブラと縁日気分でイベントを楽しむことができました。
ステージイベントの合間の取材でしたので、全部をご紹介できず、申し訳ないのですが、今回のNLGR+にブースを出展されていた企業や団体、サークルの方たちをご紹介します。









HIV検査のこと
以前は、池田公園の真向かいにあるホテル・セントメインで検査会が行われていましたが、予算の都合もあって、数年前から千種保健所で行われるようになりました(しかし、名古屋市がこの検査会のために予算をつけてくれるようになりました。素晴らしいことです)。でも、池田公園の中に受付ブースがあり、シャトルタクシーで千種保健所まで送ってくれるので、イベントを見にふらりとやってきた参加者の方も利用しやすくなっていると思いました。
また、千種保健所では1日目に採血、2日目に結果の告知という段取りになっていたのですが(夜中に医療系スタッフの方たちが徹夜で作業しているのです…おつかれさまです)、1日目の採血に行き損ねたという方のために、ゲイナイトでは即日検査の案内もされていました。
NLGR+の最後に、今回の検査会の受検者数が発表されました。千種保健所で行われるようになって最多の254名が受検したとのことでした。また、池田公園で実施されていたアンケートにも500名以上が協力してくれたそうです。
この検査会やアンケートでは、市川先生の大学の学生さんたちがボランティアでスタッフをやってくれていたそうです。
このように、名古屋では、僕らゲイ(やバイセクシャル男性)のために、名古屋市をはじめ、医療関係の方々など、たくさんの一般(ノンケ)の方たちが協力し、検査会ひいてはNLGR+というイベント自体をサポートしてくれているのです。
万が一、検査を受けて陽性であることがわかったとしても、知らずに発症するよりは、早めに治療を始められるほうがずっと元気にやっていけます。名古屋市では現在、毎日どこかで検査を受けられる体制ができているそうですし、LIFE東海というサポート団体もあります。もしまだ受けたことがないという方がいらしたら、ぜひ、受けてみてください。不安でしたら、「rise」に行って相談してみてもいいと思います。
NLGR+全体を振り返って
「Change!」という合い言葉の通り、新しい体制でスタートしたNLGR+は、いろんな新しさを感じさせてくれました。
パンフレットに起用されたイメージキャラクター「なぁもくん」も斬新でしたし、野外ステージの催しを6つのゾーンに分けてシーンで活躍するいろんな方たちがナビゲーターをつとめるというカタチも新しく、フィナーレ(ふぃなぁも)で同性結婚式が行われた後、さらにみんなで風船を空に飛ばす(バルーンリリース)という演出も「Change!」の象徴でした。
これまではANGEL LIFE NAGOYAの方たちが少ない人数で死にそうになりながらやっていましたが(10年間も…本当におつかれさまです)、今回はLIFE東海のシンヤさんを実行委員長に、名司会カナコさんなども運営に回り、名古屋らしくアットホームで豪勢なイベントになったと思います。
各ゾーンの合間(ステージで切り替えの準備が行われている時間)には、ブース紹介が行われたり、時には司会のカナコさんが広場をめぐってレポートしたり、急遽、飛び入りでドラァグクイーンの方がダンスを披露したり、参加者の方たちが飽きないよう、常にどこかで何かが行われている(音がとぎれない)ような配慮が行われていて、カナコさんのオーガナイザーとしてのスゴさを感じました。
それから、オープニングの「女装高校」だけでなく、ほとんどのゾーンで名古屋のドラァグクイーン(やGO-GO)の方が司会のアシスタントをつとめたりしてがんばっていましたが(24時間以上メイクしっぱなしだった方もいるそうです)、それは主にゲイナイト「PIERROT」のオーガナイザー、レスペランザさんが口利きしてくれたんだそうです。(レスペランザさんによると、池田公園はふだんからクイーンの方たちのショーの練習場になっているそうです)
また、カナコさんは、ドラァグクイーンだけでなくすべての出演者の方にNLGR+の趣旨(HIVのこと、セクシュアルマイノリティのこと)を説明し、より深い理解と協力をお願いしたそうです。コミュニティセンター「rise」で説明会を行った際、そこに集まったドラァグクイーンの方の9割が「rise」に足を運んだことがなかったという話もあり、「女装高校」のクイズタイムでは「どうしたらみんながもっと『rise』に行くようになるか」というお題(問題提起)も出されていました。
また、ゲイナイトの中でバーのママさんがNLGR+開催のための募金が行われているというお話をされていて、イベント当日の昼カフェ開催とあわせ、ゲイバーのみなさんもさまざまなカタチで協力しているという様子が窺い知れました。
HIV予防啓発の団体の方たち、クラブシーンで活躍する方たち、ゲイバーの方たちなど、名古屋のゲイコミュニティが一丸となってこのお祭りを成功させていたのです。名古屋のコミュニティの結束力のスゴさとパワーをあらためて感じました。
団体の方、クラブ系の方、バーの方、それから、ゲイの方、レズビアンの方、トランスジェンダーの方——ふだんはそれほど密接につながっているわけではないかもしれないさまざまなジャンルの方たちが、セクシュアルマイノリティの健康(いのち)とか権利(いきやすさ)のために、年に一度のお祭りのために、ひざを(角を?)突き合わせて話し合い、協力体制を作り、この名古屋らしいゆるくてあったかくて楽しいNLGR+を成功させたんだなぁと思います(そしてその背景には、名古屋市をはじめとするたくさんのノンケの方たちの支援があります)
実行委員長をつとめたシンヤさんも「いろんな人たちの考え方を調整するのがいちばん苦労した」と語っていましたが、パレードにしてもこういう野外フェスティバルにしても、さまざまな人が集まれば集まるほど、大変さが増すものだと思います。それでも、大変さを覚悟のうえで、あきらめずにお祭りを継続することを決めて、見事に成功させた名古屋のコミュニティのみなさんに、心からの拍手を贈りたいと思います。
(後藤純一)
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