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WORLD AIDS DAY IN 2011
12月1日は世界エイズデーです。1981年、アメリカで世界初のエイズ症例が報告されてから30年となる今年、この30年を振り返る企画なども見られます。そうした今年の動きとあわせて、ゲイコミュニティ向けのイベントをご紹介いたします。

(映画『The Hope of Love』より)
1981年、アメリカで世界初のエイズ症例が報告されてから今年で30年になります。
今年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映された『あの頃、僕らは——いま語られるエイズの記憶』というドキュメンタリーがとてもリアルに伝えてくれたように、治療法が全くわからなかった初期の頃には、治験に参加して亡くなった方もいましたし、たくさんの方が命がけで支援にあたり(その中には多くのレズビアンの方たちもいたそうです)、コミュニティが団結と行動を強め、少しずつ治療もできるようになり、死者も減っていったのでした。
今は、服薬によって体内のウィルスをコントロールし、ずっと元気に生きられるようになりましたが、この病気への偏見・差別(恐怖)は依然として根強く残っています。(人々の心の中にあるHIV/エイズへの恐怖を克服し、陽性者への共感を表明しながら、もっとHIVを身近でリアルなこととして感じていこうと呼びかけるのがLiving Togetherムーブメントでした)
今年の世界エイズデー前後には、この30年を振り返る企画がいろいろ見られます。
Eテレ(NHK教育)の『ハートをつなごう』では現在、「HIV/エイズの30年」と題した特集が放送中です。ゲイコミュニティでもおなじみの長谷川博史さん、生島嗣さん、市川誠一さん、高久陽介さんといった方々も登場し、HIV/エイズの30年を振り返ります。昨日今日と観逃した方も、12月5日(月)~7日(水)に再放送されますので、ぜひそちらをご覧ください。
12月3日(土)には「AIDS at 30(エイズの発見から30年)」というシンポジウムも開催されます。
さて、あらためてですが、12月1日は世界エイズデーです。
厚労省は、今年のキャンペーンのテーマを「エイズとわたし ~ 支えることと 防ぐこと ~」とし(実はこのテーマ、今年の6月に新宿二丁目のコミュニティセンター「akta」と大阪の「dista」で開催されたフォーラムで集められた意見を集約したものです)、以下にご紹介する「community action」とも連動し、さまざまな啓発活動を展開していきます。
厚労省(エイズ予防財団)のAPI-Netのトップページには、首都圏のゲイコミュニティが力を合わせて作ったHIV情報サイト「HIVマップ」のほか、仙台の「ZEL」、二丁目の「akta」、名古屋の「rise」、大阪の「dista」、福岡の「haco」、那覇の「mabui」というコミュニティセンターもリンクされています(東京都のHIV検査情報WebにもHIVマップのバナーが載っています)
NHKのHIV特集もそうですが、公のメディアやキャンペーン(ステージ)にゲイ(またはバイセクシュアル男性)に向けたHIV予防や陽性者支援の活動が密接に関わり、つながっている様子が窺えます。これまでにコミュニティで培われてきた活動の成果と言えるのではないでしょうか。
今回は、コミュニティをキーワードに、全国で行われるさまざまなイベントやキャンペーンのうち、特にゲイコミュニティと関わりが深いものをフィーチャーしてご紹介いたします。
コミュニティアクション

日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(代表:長谷川博史)、コミュニティセンターakta(代表:荒木順子)、MASH大阪(代表:鬼塚哲郎)、エイズ&ソサエティ研究会議(代表:根岸昌功)、アフリカ日本協議会(国際保健部門ディレクター:稲場雅紀)、エイズ予防財団(理事長:木村哲)が呼びかけ人となり、「エイズとわたし」という統一したコンセプトのもとで厚労省や地方自治体のキャンペーンと協調しつつ、同時並行的に進められるコミュニティ主導のキャンペーンです。(長谷川さんもそうですし、aktaやMASH大阪といったゲイコミュニティベースの団体が入っていることが素晴らしい。この分野でのスペシャリストと認められているからこそです)
公式サイトではこのように語られています。
「HIV/エイズに対する持続的な関心を維持し、多様な活動に取り組む個人や組織の総称を『HIVコミュニティ』と呼ぶなら、その活動に有機的なつながりを生み出すことこそが、HIV/エイズとの困難な闘いに新たな可能性を切り開き、コミュニティの基盤強化にも寄与することになります」
「『HIV/エイズに対する社会的関心が低下した』『誰も興味を示さない』『情報が極端に減っている』——本当にそうでしょうか。12月1日の世界エイズデーとその前後の期間に予定されている全国各地の自発的な動きがつながっていけば、『エイズとわたし』の異なる姿もまた見えてきます。コミュニティ主導のキャンペーンの意義をご理解いただき、積極的なご参加をお願い申し上げます」
具体的には、12月31日までのキャンペーン期間中に行われるHIV/エイズ関連イベントの情報提供(支援)を行うとともに、さまざまな立場の人がエイズとの関わりを自分の視点で語った「わたしのエイズ宣言」というメッセージをサイト内で展開しています。これはどなたでも(Twitterからでも)参加できますので、あなたもぜひ投稿を!
コミュニティアクション2011
実施期間:11月15日~12月31日
実施内容:
1.共通課題による全国的なエイズイベント開催の促進
2.全国のエイズイベントの情報集約と広報支援
12月のHIV関連イベント
全国のゲイコミュニティがお送りする世界エイズデー前後のHIV/エイズに関連したイベントをご紹介します。(日程順です。本当は11月中にもいろいろ催しがあったのですが、ご紹介が間に合わず…申し訳ありませんでした)
みなさんもぜひこの季節、お近くのイベントに足を運んでみてください。
12/2
『The Hope of Love』上映&トーク

東京プライドが12月2日(金)、世界エイズデーと連動した企画として台湾のドキュメンタリー映画『The Hope of Love』の上映およびトークイベントを開催します。映画は、HIVに感染したことが判明した台湾のゲイ男性とその母親を描いたドキュメンタリー作品。予告編を見ると、名作の予感がします(きっと泣けそう…)。ゲイ映画ファンの方もぜひご覧ください。上映後、ゲイの息子をもつ母親、HIV陽性者、支援者、医療従事者等さまざまな立場の人を招き、日本の現状についてトークショーを開催します。HIVをタブー視することなく、向き合って生きることを、人々と共有していくイベントです。
『The Hope of Love』上映&トーク
日時:12月2日(金)開場18時30分 開演19時(終演予定時刻20時30分)
会場:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館 501号室
入場無料
トークセッションパネリスト:石坂モモ(石坂わたるさんのお母さん)、高久陽介(日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス事務局長)、生島嗣(NPO法人ぷれいす東京専任相談員)、仲村秀太(HIV治療の専門医 琉球大学)
司会:おかべよしひろ(第4回東京プライドパレード実行委員長)
主催:東京プライド
協力:早稲田大学、MSM 首都圏グループ、公益財団法人エイズ予防財団
12/3
ぼくらの課外授業 Living Together in SENDAI -vol.5- for MEN

今年は未曾有の震災に見舞われた東北地方の仙台で、被災者支援も含め、本当に頭が下がるような活動を続けてきた団体「やろっこ」が、世界エイズデーに関連したイベントを開催します。一般の会場で、東京を中心に活躍する打勇太鼓を招聘し(スゴイ!)、Living Together計画などで活躍してきた張由紀夫さんらをトークゲストに迎えてお送りします。同日、仙台で即日検査会も開催されます。東北地方のみなさん、ぜひぜひ、足をお運びください。
ぼくらの課外授業 Living Together in SENDAI -vol.5- for MEN
日時:12月3日(土)19時~21時
会場:仙台市市民活動サポートセンター 市民活動シアター
入場無料
12/4
Living Together Lounge vol.84

毎月第一日曜日に二丁目の「ArcH」で開催されてきた「Living Together Lounge」も7周年を迎えます。HIV陽性者の手記のリーディングとライブ、素敵な音楽を楽しみながら、夕暮れ時のGood Timeを過ごしましょう。今回のライブ・ゲストは、全国的に人気のドラァグクイーン、マルガリータさん(いったいどんなショーを見せてくれるのでしょうか?)。そしてリーディングは、高橋朗さん、竹中亮さん、HIROさん(『バディ』編集長)、DJはTOMOさんです。
Living Together Lounge vol.84
日時:12月4日(日)17時~20時20分
会場:ArcH
入場無料(カウンターでワンドリンク、オーダーしてください)
12/10
「M検」
NLGRでおなじみの名古屋では、その名も「M検」という検査会が開かれます(わかる人にはわかるネーミング!)。名古屋市が主催し、Angel Life Nagoyaがお送りする、ゲイ(バイセクシュアル男性)向けの無料検査会で、HIV・B型肝炎・C型肝炎・梅毒について検査してくれます。12月3日には岐阜でも即日検査会を実施! 名古屋のHIV予防啓発団体「Angel Life Nagoya」は、12月1日に開催されるエイズデーのパレードにも協力しています。
名古屋市主催「M検」
日時:12月10日(土)
(採血:12時~18時 結果報告:14時30分~20時)
検査会場:千種保健所(地下鉄東山線池下駅下車)
12/18
Living Together Cafe in Ehime vol.4

愛媛県を中心にHIVの活動を行っているHaaTえひめが、『HIVをもっている人も、そうじゃない人も、ぼくらはもう、いっしょに生きている』というLiving Together計画に賛同してお送りするイベントです。今回は初めてゲイ&レズビアンMIXでお送りします。クリスマス直前の日曜日の夕暮れ、素敵な音楽と手記とともに、HAPPYな時間を過ごしましょう。地元のDJやミュージシャンの方たちのほか、ジャンププラスの高久陽介さん、ぷれいす東京のSAKURAさんらも出演します。
Living Together Cafe in Ehime vol.4
日時:12月18日(日)16時~19時
場所:FLOCK CAFE
入場無料(カウンターでワンドリンク、オーダーしてください)
INDEX
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- レポート:高雄同志大遊行(KHPride)
- レポート:レインボーフェスタ和歌山2025(2日目)
- 2025-2026 冬〜新春のクィア・アート展
- レポート:涙、涙の院内集会「第8回マリフォー国会」
- 特集:2025年12月の映画・ドラマ
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