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レポート:GWのイベントin二丁目

今年もGW期間中、二丁目では連日のようにイベントが開催され、大盛り上がりでした。今回は5月2日に初開催された「ガクラン」を中心に、二丁目のイベントの模様をレポートいたします。

レポート:GWのイベントin二丁目

GWの最大の山場は何と言ってもShangri-Laでしたが、新宿二丁目でも連日のようにゲイナイトが開催され、スペシャルな盛り上がりを見せました。今回は5月2日(祝前)に初開催された「ガクラン」を中心に、二丁目のイベントの模様をレポートいたします。(後藤純一)


 いやあ、GWの二丁目のイベント、ホント楽しかったですね。みなさんGWめがけて超気合いの入ったイベントを企画されているので、ついつい…気づけば、5月2日から6日までの5日間、AiSOTOPE LOUNGEの全イベントを制覇してました(たぶんONLY ONE。どんだけ…って感じですよね)。のちほど詳しくお伝えしますが、毎日毎日、同じお店が全く違う空間になっていて、「これが昨日あんなことやこんなことになっていたハコなのだろうか?」と、本当にスゴいなあと、感心させられました。
 自信をもって述べさせていただきますが、こんなにバラエティに富んだ楽しい1週間を味わえるのは、日本中(いや、世界中)どこを探しても二丁目しかありません。それは、単に儲ければいいということではなくて(実際はみなさん、売上げ以上に手間暇をかけていると思います)、ハコの方やオーガナイザー、キャスト、スタッフの方たちの、みんなで(瞬間、心重ねて)最高に楽しい一夜にしよう、二丁目を盛り上げようという思いが結実しているからだと思います。

 それから、東京レインボープライドをはじめ、Tokyo Rainbow Weekのいろんなイベントの運営に携わったみなさん、本当におつかれさまでした。最終日の6日、数々の楽しいパーティが行われてきた(前夜は六尺野郎だらけだった)AiSOTOPE LOUNGEで二丁目のGWとTokyo Rainbow Weekが最高に素敵なカタチでともにフィナーレを迎えたこと、とても素敵でした。

 というわけで、ものすごいにぎわいを見せたGW後半戦のイベントの中から、二丁目中を巻き込もうという意気込みが素晴らしかった「ガクラン」をフィーチャーしてレポートをお届けします(その他のイベントも簡単にレポートしたいと思います)

「ガクラン」








 5月2日(祝前)、GW後半戦の幕開けを告げるようにAiSOTOPE LOUNGEで開催された「ガクラン」は、「学園モノ」をコンセプトにした(プラス、学ラン好きな方も集まる)イベントで、放課後的な楽しさを随所に盛り込んだ楽しいパーティになりました。

 まずお店に入ると、受付で制服のボタンをイメージしたバッジをもらい(好きな人に「第二ボタンください」とアタックするためのアイテム。ちなみにゴトウは誰にももらってもらえず、そのまま胸につけた状態で電車に乗って帰りました)、ともちかさん(教頭先生?)に「購買部」に連れて行かれました。なつかしの揚げパンが販売されているのに感動しました。

 フロアには学ランを着た方もけっこういて(萌え~)、聞いてみると「学校は学ランじゃなかったけどわざわざ買いました」という方も多数。逆にかつて学ランを着てた世代の方々は(ゴトウもそうですが)「高校時代の学ランなんてもう着れないよね(サイズ的に無理)」ということで、先生風の装いだったり。ほかにも柔道着を着た方(萌え~)、「購買部」で売られていた学ラン風Tシャツを着ている方なども多かったです(学ランを着たDOCKのマスターが「この格好死ぬほど恥ずかしい~全裸の方がマシ!」と仰っていたのがウケました)。マダムピロガネーゼさんのようにセーラー服姿の女装の方もいらっしゃいました。
 アメリカのゲイクルーズに行ったとき、毎晩趣向の異なるパーティ(70年代ディスコとか、ミリタリーとか)があって、お客さんがテーマに合わせて思い思いのコスプレをしたりキャラを作ったりして楽しんでいたのですが、そういうハッピー感がありました。

 いろんなお店のマスター(各部活の顧問?)が続々とご来店されたり、久しぶりに会う友達もたくさんいて、おしゃべりに花を咲かせているうちに、ショータイムがスタート。キムコ・ヒルトンさんの岡村靖幸ショー(絶品!)、Lさんの「ちびま○こちゃん」ショー、綾女さんの機関銃トークをマンキツさせていただきました。続いてGOGOタイム。みなさん、学ランが似合う似合う(だいたい不良テイストになるんですよね 笑)。ホント放課後って感じで、楽しかったです。考えてみれば、二丁目って「永遠の放課後」みたいな場所ですよね。

 で、このパーティ、AiSOTOPEを本校舎として、ALAMAS CAFE(放送室)、and(体育教官室)、がいずば(茶道部)、Gadget(バスケットボール部)、Campy! bar(女装部)、Cue!(用務員室)、KIG SIZE(帰宅部)、九州男(応援団)、CREAM(手芸部)、GOAL(サッカー部)、XANADU(書道部)、Sim City(ダンス部)、白くま(ラグビー部)、ZETA TOKYO(音楽室)、だむたいぷ(演劇部)、doop tokyo(学食)、DOCK(保健室)、BUMPY!(軽音楽部)、Frogpit(美術準備室)、Base(進路指導室)、Bench(テニス部)、BOMB(ワンダーフォーゲル部)、野犬基地(鶏小屋)、より処(合唱部)、rumblefish(柔道部)と、なんと二丁目の25店舗ものお店が協力して、いろんな催しを行ったりサービスしたりしていたのでした(残念ながら全部を見て回ることはできませんでしたが、きっとみなさん、そういうノリを楽しんでいたのでは?と思います)。そういうカタチでゲイバーも巻き込んでイベントをやることで二丁目の活性化を図ろうとする、その心意気が素晴らしいと思いました。オーガナイザーの方が、一軒一軒お店を回って趣旨を説明し、協力をお願いしたと思うのですが、その努力にも頭が下がります。
 
 次回は11月だそうです。今回参加できなかったみなさんはぜひ、行ってみてくださいね!

 
 

その他のイベント・レポート

 「ガクラン」以外にも、二丁目では連日連夜、本当にバラエティ豊かなパーティが繰り広げられ、お祭り騒ぎのようでした。ここから、ごく簡単ではありますが、各種イベントのレポートをお届けしてみます。

デブも専ナイト 5/3 @AiSOTOPE LOUNGE

 とにかくスゴい人、人、人…みなさん体積が大きいというわけではなく(細めの方もたくさんいましたよ)、ふだん二丁目で見ないような方も多かったですし(中にはこのナイトにしか来ないという方も)、やっぱりデブも専ナイトの人気はホントに根強い!と実感しました。ショータイムでは、むらっちさんやフーチ葉さん、ニクヨさん、ブルボンヌ先生ら当代随一の人気ドラァグクイーンが会場を沸騰させ、KONG兄やんをはじめとするGMPD(ややP寄り)なGOGOのみなさんも会場のみなさんの目をハートにしてました。サブフロアもJ-POPがガンガンかかり、SPEEDとかDreamとかPerfumeとか踊っちゃう人多数! 特にデブ専ではないような人も、楽しそうな雰囲気につられて来てたような気がします。

雄汁男根集会RETURNS 5/4 @AiSOTOPE LOUNGE

 このイベント、ちょっと入るのに勇気が要りますよね…。でもShangri-Laの吉田さんプロデュースということで、たぶんageHaのアリーナの裸族たちがもうちょっとSEXYめの恰好で踊ってるバージョンなのかな?とも思い、友達といっしょに恐々入ったのですが、予想をはるかに超えるエロさ(ていうかタイトル通り)でした。ああいうふうにみんなパン一だと、心も体もオープンになって、ステキなふれあいが生まれるんですよね~まさに「桃源郷」(パラダイス)。にしてもイケメン多数!(このイベントならでは、じゃないでしょうか)。マジ本気で、愉しくハッピーなひとときを過ごせました。

ガチムチディスコ 5/4 @ArcH

 5/4の夜はArcHで「ガチムチディスコ」も開催されました。イケてるガチムチ野郎多数で安定のクオリティだったのですが、最後に、今回でGOGOを卒業する義男さんをみんなで「ありがとう~!」って拍手で送る場面があり、義男さん号泣、周りのGOGOの方も目を真っ赤にして、お客さんももらい泣き…という、感動的な一幕もありました。もともとビデオモデルだった義男さん、ノンケさんであるにもかかわらず、4年間もGOGOをやってくださって、毎回オリジナルの振付けのダンスショーにも登場し(練習大変だったと思います)、多くのファンの方たちを魅了し、夢を与えてくれた義男さん、本当におつかれさまでした。ありがとうございました!
 
乱雄會プレゼンツ六尺ナイト 5/5 @AiSOTOPE LOUNGE

 ガチムチ野郎からスジ筋系のイケメンまでフロアが六尺一丁のオトコだらけ!っていう楽しさももちろんですが、今回も協賛店名を書いた提灯が並んでいて中の電飾が順番に点灯する(電気の配線が大変…なんと前夜のイベント終了時から仕込みに入られたそうです)とか、5月5日だけに鎧兜が舞台に鎮座ましましていたりとか、そういう内装を含めた「空気感」へのこだわりがハンパなかったです。こんなに開放的で雰囲気がよくて楽しく気持ちよくお酒が呑める空間って他にないんじゃないかな…と思いながら、ついつい呑み過ぎてしまい、あえなく撃沈…。朝までいられなくて本当に残念でした…。
 
akta TAG TOUR vol.4「Tokyo Rainbow Week 2013 x Living Together」 5/6 @AiSOTOPE LOUNGE


 Tokyo Rainbow Weekのクロージングも兼ねていたため、代表の杉山さん、副代表のお二人がリーディングをしていました。もう一人の朗読者であるリキさんが、なかなか恋愛をする気になれないという陽性者の手記を読んだあと、「これは僕が書いた手記です」とカミングアウトして、以前はHIVのことを言って失恋したこともあったけど最近ようやく10年ぶりに彼氏ができましたと語り、会場から大きな拍手が起きて、思わずうるうるきました。よかったなあって心から思いました。
 それから、ゴージャスさとアーティスティックなショーで人気のドラァグクイーン、オナン・スペルマーメイドさんが、シャンソンや、替え歌「森のあくまさん」(紙芝居付き)を歌うライブ・ショーを披露。本当にステキ…とうっとりしながら観てました。そしてひさしぶりのジャンジさんの「ハグ体操」。二人一組で体操したり、全員で輪になって会場を回ったりして、とても開放的で明るい気持ちになれました(二日酔いも吹き飛びました)
 ちなみに昼間のHIVのイベントも、120人もの方が集まり、大成功だったそうです(拍手!)
 杉山さんいわく、Tokyo Rainbow Weekは来年もやる(「2020年まではがんばる」)そうです。(終わってからGFのCHIGAさんがTokyo Rainbow Weekの方たちにイエガーをおごっていたのがカッコよかったです!)
 本当にステキなGWのフィナーレになりました。

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