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レポート:Shangri-La 39 “MUSCLE BEACH”

7月13日(土)に新木場ageHaで開催されたShangri-La 39 “MUSCLE BEACH”は、過去10年で最高の動員記録となる4000人近い方たちが集まり、夏らしく、SEXYに、アツい盛り上がりを見せました。

レポート:Shangri-La 39 “MUSCLE BEACH”

7月13日(土)に新木場ageHaで開催されたShangri-La 39 “MUSCLE BEACH”は、Shangri-La史上最高入場者数の記録となる4000人近い方たちが集まり、夏らしく、本当にアツい盛り上がりを見せました。レポートをお届けします。(後藤純一)


 夜11時台の新木場に向かう有楽町線は、ゲイ率9割な感じ。駅に着くと、いつもの2倍くらいの人たちであふれかえり、会場へと向かうラッシュが起こっていました。前夜の「BANANA Fridays」も500人もの人でにぎわっていたそうですが(7割以上が海外からのお客様だったそう)、この日のShangri-Laは本当にスゴイ人の数で、2時半くらいまで入場の列が途絶えず、「これは4000人規模だよね。もしかしたら入場者数記録更新するんじゃない?」などと話していたくらいでした(本当にその通りとなりました)
 そして、国内からもアジア各地からも集まった大勢のゲイたちが(そのほとんどはタンクトップ+ハーパンという恰好で)会場内でひしめきあい、それだけでもステキな眺めだったのですが、今回はさらに(BOXで「六尺ナイト」が開催されていたため)場内いたるところで六尺一丁の男たちが闊歩したり踊ってたりしていて、間違いなく今まででいちばんSEXYなShangri-Laになったと思います。

 それでは、各エリアの模様をお伝えしていきたいと思います。

ARENA


 アリーナのGOGOショーは、フロアに人が多すぎて、下まで降りられず、階段にも人がいっぱいな状態で、こんなにアリーナに人あふれてるの、初めて見たかも…と驚きました。というわけで、今回はちょっと遠目で全体を見ていたのですが、数千人が見守るなか、Shangri-Laが誇るJAPAN'S HOTTEST GOGO BOYSたちが踊る姿は、それはそれはカッコよくて、美しくて、ちょっと言葉にするのが難しいのですが、胸が熱くなりました。音もライティングも最高のクオリティなのでよけいにそう見えるのかもしれません。衣装も、ブラックライトで光るスパッツだったり、3回とも違うテイストで、オーディエンスの目を楽しませていました。
 もちろん、アリーナ恒例の裸族も過去最大級に大量で、肉の海にもまれてフロアの移動も困難なほどでした。朝方5時すぎにもう一度寄ってみたら、まだまだフロアは裸族がいっぱいで、TOM STEPHANが繰り出すグルーヴに酔いしれていました。

[BOX] 乱雄會 presents “六尺ナイト in Shangri-La”

 Shangri-Laで脱ぎ系イベントってだけでもスゴいことですが、しかも六尺一丁というハードルの高さ。あまり人が入らないんじゃないだろうか…と思いきや、フタを開けてみたら長蛇の列。クロークがいっぱいで入場制限がかかるくらいでした。もちろん中は熱気ムンムン。そんな六尺野郎たちの中には、BOXを出てそこら中にお出かけする方もいました(きっと、スペシャルな開放感を味わえたはず)
 ショータイムでは、衛士の方がGOGOをやっていたほか、ゴールドレーザーおねえさん(以前、ArcHに全身金色で登場してセンセーションを巻き起こした方)が登場し、金色に塗った体の上にミラーボールのような衣装を着て、レーザーをキラキラ反射させるという、(あまり六尺とは関係ないけど)インパクト大でゴージャスな演出で、会場を沸かせていました。

[WATER] DJ TABO presents “PARTY” –Muscle Beach Bash!!-

 プールサイドの「PARTY」は安定のオシャレさ&楽しさでした。ショウケースでは、「CHICAGO」からのアギレラという選曲でキレキレの素晴らしくカッコいいダンスが披露され、さすがのクオリティ。GOGO BOYSももちろんオシャレだし、かかる曲ももれなくアゲな感じで、最初から最後までずーっと盛り上がりっぱなしだったと思います。
 朝方には、GOGOもクイーンもいっしょにステージに上がり、サンライズを眺めながら、最高にステキな時間を過ごせました。こんなBBAも「GOT TO BE REAL」とかひさしぶりに聴いて、ちょっと感涙。忘れかけていた何かを取り戻した気がしました。

[ISLAND] “CIRCUIT PARADISE Vol.3” 9monsters 2nd Anniversary Party

 アイランドで開催されたのは、ビルボード系の定番曲やEDMで盛り上がる「CIRCUIT PARADISE」。リアーナとかKe$haとかニッキー・ミナージュとか、耳なじみのよい曲が次々かかるので、誰でも楽しめる感じでした。GOGOタイムでは、フライヤーモデルでもあったDonburiさん&Hiroさんをはじめガッチリ系な方がたくさん登場しました。なので、お客さんもGMPD系な方が多かったです(ハーパンから六尺がチラっと見えてたり)
 それから、9monstersとのタイアップで、今回も壁をスクリーン代わりにしてプロフィールが映し出されるシステムになっていました。友達どうし、ドリンクを飲みながら、タバコを吸いながら、「ちょっ、今の子カワイくない?」みたいな感じで盛り上がってましたね。前回は1000件以上だったというマッチングですが、今回はなんと、1700件を超えたそうです。

 アリーナも、六尺ナイトも、PARTYも、CIRCUIT PARADISEも、できれば全部、一晩中楽しみたかった…体が4つとか5つとかあればいいのに~と思っちゃうくらい、本当にどのフロアも盛り上がってたし、充実してました。
 過去最高動員記録ということで、ふだんあまりShangri-Laで見ない方もたくさんいらしてましたし、何より、韓国や台湾、香港など、海外の方も本当にたくさんで、ビックリしました。六尺ナイトには、あまり見たことのない民族(南方系?)の方などもいらしていて(話しかけてみたのですが、英語が通じませんでした…涙)、本当にグローバルなパーティなんだなあと、しみじみ感じました(これだけ海外から呼んでるんだから、観光庁に表彰してほしいですよね)
 グローバルでありつつ、TOKYOのゲイシーンの豊かさや面白さも味わえる、日本のぼくらも海外の方も楽しめる、そんなパーティって唯一無二、Shangri-Laだけでしょう。そんな世界に誇れるパーティを10年も続けてきた(そして今なお、記録を更新したりもする)Shangri-Laって本当にスゴいと、あらためて思いました。
 
 次回のShangri-Laは9月14日(土)、Shangri-La 40 "TRIBAL JOURNEY"です。お楽しみに!



※今回のレポートの画像も、Shangri-Laの吉田さんからご提供いただきました(Photo by EISUKE)。全画像をこちらからご覧いただけます。

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