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レポート:東京大行進
9月22日(日)、新宿の街にレインボーフラッグが翻りました。約3000名が参加した東京大行進は、人種差別撤廃を訴えるだけでなく、セクシュアルマイノリティの方もたくさん参加するパレードとなったのです。

1963年8月28日に行われたワシントン大行進。20万人以上が参加しながら1人の逮捕者も出なかったこの平和的なデモ行進は、マーティン・ルーサー・キングJr.の「I Have a Dream」という伝説的な演説でもよく知られており、公民権運動の象徴となっています。
ワシントン大行進から50年の節目にあたる今年、新大久保や鶴橋などでひどいレイシズム(排外主義)デモが繰り返されている現状に胸を痛めてきた方たちが中心となり、人種や国籍などあらゆる差別に反対する「東京大行進」が企画されました。
この東京大行進には、Living Togetherの張由紀夫さん、生島嗣さん、東京レインボープライドの山縣真矢さん、名誉ゲイとも言うべきライターの松沢呉一さんらもスタッフとして参加していました。彼らの呼びかけもあり、また、張さんから「ぼくがフロートのプロデュースをします」というアナウンスがあったこともあり、このデモは人種差別だけでなくセクシュアルマイノリティのことも盛り込まれたものになりそう、ゲイである自分も参加しやすそう、と思った方たちなども集まり、予想以上にレインボーなものになりました。
レポートをお届けします。(後藤純一)












パレード出発前の集会では、バイヤード・ラスティンのことも語られていました。
たくさんの機動隊員が待機し、物々しい雰囲気もありましたが、大勢の参加者の中にひときわ華やかな装いのジャンジさん、ジャスミンさん、アマランス レジーヌさん、牛子さん、Chiharuさん、案 山子さんらの姿を見つけ、心が躍りました。ドラァグクイーンのみなさんは第二フロート、第三フロートに乗り、パレードを盛り上げていました。
13時、巨大なアーチからたくさんの風船が空に放たれ、ブラスの演奏とともにパレードがスタートしました。
第一梯団を歩く方たちは、50年前のワシントン大行進にちなみ、黒いスーツ姿でした。先頭は有田芳生氏、小池晃氏、石川大我氏らの議員(先日のレインボーマーチ札幌にも足を運んでくださった弁護士の山下敏雅氏が隊列を見守っていました)。暴力に訴えるのではなく穏やかに平和的に歩こうというワシントン大行進のスピリットが伝わってくるような気がして、また、これまでに命を落としてきたいろんな方たちへの追悼のようにも思えて、感動しました。
第二梯団は、ジャンジさんも乗っていたDJフロートが先導し、HIP HOPのDJの方がマイクを通して「I have a dreamを東京にも!」と気勢を上げ、参加者の方たちは「差別をやめよ、いっしょに生きよ」とコールをしながら歩いていました。最後尾ではコリアンの方たちが民族音楽&舞踊を披露していました。
そして第三梯団は、大勢のドラァグクイーンが乗ったDJフロートで、懐かしのダンスクラシック(ディスコミュージック)とともに楽しく歩けました。フロートの後には、東京プライドパレードのBrass Mix!などに参加していたカラーガード(旗振り)の方たちが続き、たくさんのレインボーフラッグがはためき、ほとんどゲイパレードのようでした。タックさん&シンジさん、東京レインボープライドや「Save the Pride」の方たちをはじめ、ゲイコミュニティの方もたくさん参加していました(パレード皆勤賞で知られるVENさんもわざわざ駆けつけていました)。新大久保の「イケメン通り」にさしかかると、音楽がBIG BANGの「声を聴かせて」に変わり、カラフルな風船が空に放たれました(なんて素敵な演出!)。そこから歌舞伎町、大ガードを通って、ゲイアンセム「You are the universe」がかかった頃、フロートとお別れし、約4キロの道のりを歩き終えて柏木公園に帰着しました。そこで流れ解散となりましたが、すでに歩き終えた方たちが道なりに並んでいて、笑顔で拍手を送ってくれて、東京プライドパレードのようなあたたかさを感じました。
プラカードの中には「ぼくらはもうすでに一緒に生きている」というメッセージもあり、「いっしょに生きよ」というコールもまたそうで、このデモ(というかパレード)にはLiving Togetherの魂が息づいているんだなあ、一般のデモでここまでセクシュアルマイノリティが歓迎されてるのって初めてかもしれない、と感動しながら歩きました。20年くらい前は「異性愛者に抗議する同性愛者」みたいな構図だったことを考えると、本当に感慨深いものがあります。そして、パレードの未来、みたいなことについても思いをめぐらせました。
一方で、ゲイパレードには決していないような機動隊員がたくさん来ていたことから、(今回は見られませんでしたが)「死ね」とか言うようなヘイトスピーチをめぐる現実のシビアさの片鱗が窺えました。イケメン通りを歩いてるとき、たぶんそこに住んでるんだと思いますが、沿道でひとりポツンと座って見ている男の子がいて、「彼が今日のこの行進のことをずっとおぼえていてくれたらいいなあ、何かひどい差別を受けたときにも負けないでね」と思いました。
ともあれ、参加して本当によかったです。
素敵なフロートを出してくれた張さんはじめスタッフのみなさん、本当におつかれさまでした。ありがとうございました!
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