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6月1日〜7日はHIV検査普及週間

12月1日の世界エイズデーだけでなく、毎年6月1日〜7日は「HIV検査普及週間」ということで、全国的にさまざまなイベントやキャンペーンが催されています。

6月1日〜7日はHIV検査普及週間

12月1日の世界エイズデーだけでなく、毎年6月1日〜7日はHIV検査普及週間とされていて、全国的にさまざまなイベントやキャンペーンが催されています。情報量はそれほど多くありませんが、特集をお送りします。これを機にHIV検査を受けようと思っていただけたり、SAFER SEXへの意識を高めたり、といったきっかけになれば幸いです。

 
2017年の新規感染動向

 厚労省エイズ動向委員会が発表した2017年の新規HIV感染・新規エイズ患者数の年間報告(速報値)によると、新規HIV感染者報告数は992名で過去11位(1000件を切ったのは11年ぶりだそう)、新規エイズ患者報告数は415名で過去11位、両者を合わせた新規報告数は1,407名で過去11位となりました。
「新規HIV感染者・エイズ患者報告数に占めるエイズ患者報告数の割合は、約3割のまま推移している。早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつく。自治体におかれては、エイズ予防指針を踏まえ、引き続き利便性に配慮した検査相談体制を推進していただきたい」との委員長コメントが発表されています。全体的に件数は少し減っているものの、横ばい状態で、発症してわかる方も依然として多いため、検査を受けて早めにわかることが大事ですよ、ということです。

 ちなみにこの2017年の年間報告数を同性間性的接触(ゲイ・バイセクシュアル男性)について見てみると、新規HIV感染者が724名(全体の約73%)で前年度の725名とほぼ同数、新規エイズ患者は230名(約55%)で、前年度の241名から11名減っていました。ストレートに比べて、感染する方の数は多いものの、検査を受けて早めにわかる方も多いという傾向が、より顕著になっているかたちです。
 
 
6月1日〜7日はHIV検査普及週間

 上記のように、新規エイズ患者(発症してわかる方)の数がなかなか減らないということもあり、厚労省とエイズ予防財団は、6月1日〜7日をHIV検査普及週間として、全国自治体でのHIV検査の普及を呼びかけています。
 東京都では、今年も6月1日から30日までの1ヶ月間を東京都HIV検査・相談月間としており、臨時の検査会などが行われます。東京都HIV検査Webにはバディとのコラボ記事なども掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。

 全国のHIV予防啓発団体(コミュニティセンター)でも、HIV検査普及週間に合わせて、イベントやキャンペーンを実施したりしています(特に何もせず平常運行のところもあります)
 名古屋では先週、NLGR+が開催され、検査を受けた方が約600名と過去最高を記録したそうですが(レポートを近日中にお送りします)、全国各地で、このHIV検査普及週間に合わせて、特別な検査会が設けられたりしています。
 NPO法人レッドリボンさっぽろによると、札幌で6月3日(日)に「休日即日エイズ&梅毒同時検査」が受けられます。
 やろっこによると、仙台では6月2日(土)に「仙台市エイズ・梅毒即日検査会」が行われました。また、コミュニティセンター「ZEL」で6月12日(火)まで「コンドームまつり」が開催されているそうです。
 また、HaaTえひめによると、松山市で6月3日(日)に「ゲイバイ男性限定HIV検査会」が実施されます。


 HIV検査普及週間だからというわけではないのですが、二丁目のコミュニティセンター「akta」では現在、毎週月曜日にHIVcheckが実施されていますので、お気軽にお立ち寄りください(詳しくはこちら)。また6月3日(日)、第50回を記念する「Living Together のど自慢」が開催されます。なかなかカミングアウトできないHIV陽性者に代わり、その手記を他の方が朗読するというLiving Togetherのリーディングと、その朗読した方がカラオケで1曲歌うというのど自慢が組み合わされたユニークで素敵なイベントが、ついに50回を迎えたというのは、なんともおめでたいことですね。

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