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レポート:International Inclusive Challenge(ゲイ・ラグビーの国際親善試合)

2019年10月4日〜6日、「International Inclusive Challenge」が開催されました。アジア初のゲイ・ラグビーの国際親善試合をメインイベントとしつつ、日本ラグビーフットボール協会と国際ゲイラグビー団体がLGBT差別撤廃に向けた覚書の締結を行うという歴史的な場面もありました。

レポート:International Inclusive Challenge(ゲイ・ラグビーの国際親善試合)

ラグビーW杯(RWC)期間中の2019年10月4日(金)〜6日(日)、初の「International Inclusive Challenge(IIC)」が東京で開催されました。世界各地からゲイのラグビープレイヤーが多数来日し、アジア初のゲイ・ラグビーの国際親善試合が行われ、また、日本ラグビーフットボール協会と国際ゲイラグビー団体がLGBT差別撤廃に向けた覚書の締結を行うという歴史的な場面もありました。そんなIICのレポートをお届けします。(後藤純一)
 


IICとは?

 欧州や北米のゲイのラグビーチームが20年前にInternational Gay Rugby(IGR)という国際団体を設立しました。IGRは、世界のInclusive Rugby Team(ゲイが中心でストレート・アライも参加していたり、またその逆だったり、セクシュアリティにかかわらず安心してありのままでいられるようなチーム)をつなぎ、交流イベントなどを行なっていく母体で、ホモフォビアと闘い、スポーツにおける包摂を推進する他のスポーツ団体とも連携し、ゲイゲームズ連盟の会員ともなっています。 
 それから、World Barbarians Foundationという団体があります。アドボカシー(権利擁護)、教育、そして参加を通じて、スポーツにおける包摂にフォーカスした非営利団体です。ラグビーを通じ、あらゆるLGBTコミュニティの人々の受容や理解を推進すること、そして「友情やチームワークを鼓舞する」ことを目指します。
 この両団体が、歴史的な協働によって、ラグビーW杯で盛り上がる東京で、初の「International Inclusive Challenge(IIC)」を開催することになりました。
 公式サイトによると、ICCは「LGBT+コミュニティへのネガティブな見方が依然として社会にあるような地域のクラブを支援し、スポーツにおけるホモフォビアと闘う(タックルする)ことを目的に、世界中からラグビー・チームが結集」して、エキジビジョン・マッチ(国際親善試合)などを行うという趣旨の大会です。

 


初の国際親善試合が行われるに至った経緯

 IICに「Japan Inclusive Rugby」が参加し、アジア初のゲイ・ラグビーの国際親善試合が行われるようになった経緯について、代表のTeppeiさんにお話を聞きました。
 
 約6年前、Teppeiさんがゲイバーで友達と飲んでて、「ラグビーのチーム作ろう」と盛り上がり、本当にチームを立ち上げ、それが「Osaka Inclusive Rugby」という最初のInclusive Rugby Teamとなりました(インクルーシブ・チームとは、ゲイが中心でストレート・アライも参加していたり、またその逆だったり、セクシュアリティにかかわらず安心してありのままでいられるようなチームのことです)
 そのチームメイトを募集するため、ゲイアプリを活用していたのですが、ある日、オーストラリア在住の日本人の方から「日本にもそういうのがあるんですね」「ビンガムカップ※も出るんですか?」とメッセージが来たそうで、そこでビンガムカップのことを初めて知り、Teppeiさんはいろんなつてをたどって2018年にアムステルダムで開催されたビンガムカップに参加することになりました。
 世界中から何千人も集まって、試合をしたり、交流を深めたり、大きなクラブパーティなども開催されるビンガムカップに参加して、Teppeiさんは「みんなにも見てほしい」と思ったし、自分が何をすべきか確信を持てたといいます。
「国内ではある程度やりつくしたと思っていた。大阪のチームはメンバーが50人を超えていたし、東京のチームもでき、大会もやって。正直、ノリでずっとやってて、着地点は考えてなかった。でも、歴史あるビンガムカップに参加して、純粋にラグビーを楽しむことの素晴らしさや、インクルーシブ(どんな人も、安全で、ありのままで居られる。たとえ未経験でも参加できる)ということの意義を実感し、そういう場を作り、次世代につないでいくことが自分の使命だと感じました」
 
ビンガムカップ:世界最大のゲイ・ラグビーの大会。2002年からアメリカや欧州で、隔年で開催されています。名称は、マーク・ビンガムに由来しています。マーク・ビンガムは、9.11でハイジャックされたユナイテッド航空93便の乗客で、犯人たちから飛行機を奪還するために立ち上がろうと他の乗客たちに呼びかけ、勇敢に立ち向かい、ホワイトハウスへの攻撃を阻止した(しかし、飛行機はペンシルベニア州の野原に墜落…)ことで英雄と讃えられた人物です。ラグビープレイヤーであり、ゲイの方でした。
 
 Teppeiさんはビンガムカップで、イギリスのベンさんというラガーマンと仲良くなりました。その後、ベンさんがたまたまIGRの代表になり、W杯もあるし、みんなで日本に行こうよ、と言って今回のIICを発案し、World Barbarians Foundationの協力も取り付けて、実現したわけですが、そこには、日本のラガーマンの友人への友情の気持ちもあったようです。
 また、Teppeiさんがビンガムカップで知り合った方の中に、もう1人、「半年後に日本に移住するんだ」と言っていたアメリカ人のストレートの方(Aさんと言います)がいたそうで、Aさんは日本に来て「Japan Inclusive Rugby」に参加し、今回、IGRとの間に入って、英語での細かいやりとりを引き受けて、いろいろ動いてくれたのでした(試合の後で、いろいろありがとうね、と表彰を受けていて、Aさんが涙してました。とてもラブリーでした)
 
 ラグビーW杯に合わせ、このような歴史的なゲイ・ラグビーの国際親善試合が実現したのは、日本で数年前からInclusive Rugby Teamが活動を続けてきた実績があり、Teppeiさんがビンガムカップに参加して、IGRともつながり、Aさんともつながり、いろんな奇跡が積み重なり…ということでした。もう一方で、プライドハウス東京もIICにコンタクトを取っていて、今回は裏方としてバックアップしてくれたのでした。
 ある意味、世界各地のいろんな国の、ラグビーを愛する人たち(ラグビーにプライドを持つ人たち)がつながり、交友を深め、友情の証として、ちょっとずつ力を出しあい、実現したのです。なんとも美しい、W杯のアナザー・ストーリーです。
 


歴史的な覚書が締結されたVIPブランチイベント

 10月4日(金)、都内某所でIICのオープニング・プログラムとして「International Inclusive Brunch - VIP Launch Event in partnership with Brand South Africa」というブランチが行われました。
 招待状がないと入れないVIPイベントだったのですが、「Japan Inclusive Rugby」のメンバーの方の中で来られなくなった方がいらした(欠員が出た)ため、TeppeiさんとIGR代表のBenさんのご厚意で、急遽、参加させていただけることになりました。
 テーブルには、IGRのリーフレット(トランスジェンダーのアスリートについてのリーフレットも)と、レインボーカラーの靴紐が置かれていて、素敵でした。

  
 会場には、IGRやWorld Barbarians Foundationのゲイのラグビープレイヤーの方々、Japan Inclusive Rugbyの方々、プライドハウス東京の方々など数十名の方が、スーツ姿でいらしてました。
 歓談タイムの後、安倍昭恵さん、Teppeiさん、世界ラグビーのRobert Brophy CFO、日本ラグビーフットボール協会の常深事務局長、そしてIGRのBen Owen代表がスピーチしました。会は英語で進行していて、英語→日本語の通訳がなかったので、全スピーチの内容をお伝えすることができないのですが(力不足ですみません)、Teppeiさんのスピーチが特に素晴らしかったので、ご紹介したいと思います。
 
「私はOsaka Inclusive Rugby(OIR)の創始者のTeppeiと申します。このような機会を与えていただきとても光栄です。スピーチに慣れていないので途中お聞き苦しい点もあるかと思いますがどうかご容赦ください。
 まず最初にゲイとしての私の今までの体験をお話させていただきます。
 他の一般的なゲイがそうであるように、私は自分がゲイであることを隠して青春時代を過ごしてきました。カムフラージュのために彼女を作ったり、友達やチームメイトの他愛もない猥談や、時には彼らの悪気ないゲイの人々をからかうような発言に対しても、ただニコニコとしてやり過ごしてきました。彼らはすぐ横にゲイがいるなどと夢にも思っていませんでしたし、何より私は彼らのことが大好きでしたから、本当のことを話して彼らを失うことのほうが怖かったのです。
 日本において私たちがゲイであることをオープンにしたとしたら、何が起こるでしょうか。私たちは、暴力を振るわれたり、非難されたりすることはありません。そこで私たちを待ち受けているのは「孤立」です。同性ならば全て恋愛対象や性的対象であるかのように思われたり、一緒にいることにより自分も同じくゲイであると誤解されることを、ストレートの人々は恐れるからです。そのようなリスクを犯してまでゲイであることを周りに打ち明ける勇気は、私にはありませんでした。
 私はOIRを作ったことにより、たくさんの友人や仲間を手に入れることができました。何か大きな志を抱いてOIRを作ったのではなく、5年ほど前、友人の一人とバーでお酒を飲みながら思いつきで「ゲイのラグビーチームを作ろう」と決めたのです。彼は未だに「あれは冗談だと思った」と言います。そんな彼は今は東京のチームでプレイしており、私の大親友です。そんな気まぐれで作られたチームでしたが、約半年後には20名ほどのメンバーが集まっていました。そこで私はあることに気がつきました。このチームが、そこに集う人々にとって、ただ単にラグビーをする場所ではなく、「安全で、自分を偽らずありのままで過ごせる重要な場所」になっていることに。チームの中にはキャリアのあるプレイヤーもいます。彼らは言います。「絆が深くなればなるほど関係性が壊れることを恐れて壁を作ってしまう」と。しかしOIRでは本当の自分を出すことができます。「架空の彼女」を作り上げたり「性的なジョーク」に苦笑いすることもないのです。
 ゲイのラグビープレイヤーが少ないため、私たちは未経験者を集める必要がありました。彼らの中には、今まで自信を持てるような経験に恵まれなかったり、他人と本音でコミュニケーションを取る機会に恵まれなかった人もいます。ご存じのようにラグビーは人を育てます。彼らはラグビーを通して人生をより豊かなものにすることに成功しています。日本の社会人チームの多くは学生時代にラグビー経験のあるプレイヤーで構成されており、生涯スポーツとしてラグビーをこれから始める人にとっては決して恵まれた環境ではないように思えます。私たちのこのような体験は、今後私たちと「ストレートの人々」との垣根がなくなった時、日本のラグビー界へと共有され、必ず役に立つことと信じています。
 最後に、私が日本のラグビー界にLGBT当事者として望むことをお話したいと思います。
 正直なところ、私はどのような未来を描けばいいのか、はっきりとわかっているわけではありません。
 私たちは、ゲイであることを隠していることを除いては、地域の他のクラブチームと密接な関係を築けており、一緒に練習をしたり試合をすることができています。とても今の環境に満足し、感謝しています。ただ、私がさらに何かを望むとすれば、本当の意味でラグビーというスポーツを「垣根なく」楽しめるようになればいいと願っています。
 拙いですが、今この場にいらっしゃる全ての方に私の想いを伝えさせていただけたことに重ね重ね感謝の意を表します。ご清聴ありがとうございました」


 真に迫るものがある、胸を打つスピーチでした。素晴らしかったです。
 
 そして、思いがけず、目の前で、歴史が動きました。日本ラグビーフットボール協会とInternational Gay Rugby(IGR)が、これから日本でLGBTへの差別や偏見をなくしていくための取組みを行っていくという歴史的なMOU(了解覚書)を交わしたのです。
 以下は、IGRが世界ラグビーと締結した覚書の内容です。今回も同様の内容で覚書を交わしたそうです(英語ですが、RWCの公式サイトで発信されていました)
 
どんなプレイヤー、組織、そして観客も、性的指向や性自認による差別を受けることなくラグビーに参加できる権利を有する
・ラグビーにおけるインクルージョン(包摂)、ホモフォビア撲滅という共通のゴール
 
共通の目的に基づいた、ポジティブで、お互いに恩恵があるような関係性
・ラグビーのユニオンのあらゆるレベルでLGBTプレイヤーへの寛容と受容を推進していくため、地域社会やユニオンのメンバーと協働すること
・ラグビーにおけるホモフォビアの撲滅を支援するため、世界ラグビーのメンバーであるユニオンに教育のツールを提供すること
・IGRのイベントの発展とプロモーションを支援すること

 日本ラグビーフットボール協会がこのような覚書に署名したということ、本当に歴史的です。素晴らしいです。
 たぶん日本のスポーツの協会の中で、このようにLGBT差別撤廃の署名をしたのは今回が初めてでしょう。ワールドラグビーという国際団体の後ろ盾があったにせよ、(たぶんよく知らない)LGBTのラグビーの団体と覚書を交わし、握手するというのは、スゴいことです。常深事務局長は以前、松中権さんのお話を聞いたことがあるとスピーチで語っていらっしゃいましたが、プライドハウス東京の存在も大きかったはずです。
 また、(欧米の先進国を中心とした)世界の各都市では、ワールドプライド、ゲイゲームズやWorld Out Gamesなどのスポーツの祭典、Mr.GAYコンテスト、ILGA(国際LGBT協会)やIGLTA(国際ゲイ&レズビアン旅行協会)の総会などの国際会議が開催され、LGBT(多くはゲイ)の人たちが盛んに行き来しているわけですが、日本はそうした国際的なイベントを誘致したことがなく、どこか世界から取り残されている感がありました。しかし、今回初めて、世界とつながれた、同じ土俵に立ったという気がしました。来年はプライドハウス東京がオープンし、もっとたくさんの方々がやって来ます。一体どんなことになるのだろう、とワクワクします。



 


アジア初のゲイ・ラグビーの国際親善試合で、日本選抜チームが世界選抜チームに勝利

 W杯で日本代表がサモアを破り、歴史的な3連勝&史上初の8強入りを果たした10月5日(土)の昼間、もう1つの歴史的な大会が開催されていました。

 10月5日(土)、International Inclusive Challenge(ICC)のメインイベントとして、埼玉県三郷市のグラウンドで、アジア初のゲイ・ラグビーの国際親善試合が行われたのです。
 International Gay Rugbyに加盟する世界各地のクラブから集まったゲイのラグビープレイヤー達はWorld Barbariansという世界混合チームを結成し、日本と中国の3つのチームと対戦しました。今回行われた3試合のうち2試合は、日本と中国に住む外国人のストレートの方のチーム対World Barbariansで、そして3試合目が、Japan Inclusive Rugbyのメンバーの選抜チームであるJapan IGR Samurai Warriors対World Barbariansでした。「侍」をモチーフにした(背面にさりげなくレインボーフラッグもデザインされた)オリジナルのユニフォームで試合に臨んだJapan IGR Samurai Warriorsは、世界の(体格差がスゴい)プレイヤーたちを相手に、パワフルに、鮮やかに戦い、何度となくトライを決め、見事、30対7でWorld Barbariansに勝利しました。
 試合後に行われた表彰式では、Japan IGR Samurai Warriorsのメンバー数名が、優秀な選手であると認められたり、今回のICCの実現への貢献を讃えられ、記念の盾を贈られました(感極まって泣いていた方も…)






 
 「Japan Inclusive Rugby」のみなさんは、試合に向けて、春からずっと、毎週土日は練習ずくめの日々で、勝つことを目標に、いろんなことを犠牲にして頑張ってきたそうです。そのように本気でぶつかったからこそ、喜びも格別だったようです。試合の後、Teppeiさんとか何人かの方々が胴上げされていて(ゲイの世界で胴上げって見たことないかも…)、うれしさがはじけてました。素敵な光景でした。
 
 都内から行くのに結構な時間がかかるような三郷市のラグビー場でしたが、応援の方たちも10名以上いらっしゃいました(開催場所が非公開だったので難しい面もあったと思いますが、本当はもっとたくさんの方に観戦していただけたらよかったのになぁ…とてもいい試合だっただけに残念、とも感じました)
 
 なお、この試合の裏方(朝7時半から様々な準備をしたり、試合が終了した後もゴミをかたづけたりなど)をつとめていたのがプライドハウス東京のみなさんだったことを申し添えておきます。






クロージング・パーティ

 10月6日(日)の夜には、二丁目のEAGLE TOKYO BLUEでクロージング・パーティが行われました。
 スクリーンにラグビーの映像が流れつつも、DJさんがゴキゲンな音で楽しませてくれて、100名近い方たちがお酒を酌み交わしました。世界各地から来られた屈強な男たちがフロアにあふれている光景は、何とも言えず、素敵でした。
 Japan IGR Samurai Warriorsの方たちがTシャツを販売していたので(収益が来年のビンガムカップ参加の資金に充当されます)、1枚買わせていただきました。
 19時半頃、Teppeiさんがご挨拶のスピーチをしたり(初代Mr.GAY JAPANのSHOGOさんが通訳)、みんなで記念写真を撮ったりしました。
 21時頃にはビンゴも行われ、宴会は夜中まで続いたようです。
 そんなに長くはいられなかったのですが、とてもいいパーティだったなぁと感じました。




IICを振り返って

 ラグビーの試合というものを生で見たのが初めてで、すべてが新鮮でした。試合の前に円陣を組んで士気を高めたり、試合中も、プレイヤーに水を運ぶ役割の人がいたり、ケガをした人に応急処置する救護の人がいたり、試合が終わったあと一列に並んで礼をしたり、互いに健闘を讃えあったり、レフェリーから総評みたいなコメントがあったり。仲間への気遣いや、対戦チームへの敬意、観客への感謝…スポーツマンシップにあふれていて、なんてカッコいいんだろう、なんて美しいのだろう、と感動しました。自分なんかは一瞬にして骨を折ったり脳震盪を起こすのがオチだろうなと思いますが、それでも、もし、たった一度でも、ボールを持って、相手のタックルをかわしながら颯爽と走り抜け、トライを決めることができたら最高の気分だろうなぁ…と思いました。
 日差しはちょっと強かったですが、時折、風が吹いてきて、外で過ごすにはとても気持ちのいい日でしたし、正直、行くのは大変だったけど、歴史的な試合に立ち会えて、本当によかったです。
 みなさんも機会があればぜひ、試合を応援したり、実際にラグビーをやったりしてみてはいかがでしょうか。
 
 VIPブランチにも偶然、参加できましたが、まさかあのようなスゴいイベントだとは思わず…本当に幸運でした。Teppeiさんに感謝です。
 
 密着、とまではいかなくても、3日間、Teppeiさんをはじめとするラガーマンの方々に接して、お話したりできましたが、みなさん気さくに、フレンドリーに受け入れてくれました。インクルーシブの精神ですね。
 
 Teppeiさんが今年初め、「IICに向けて世界各地からゲイのラグビープレイヤーがやってくる。北京と東京の外国人のストレートのチームとの対戦が決まってるけど、どうする? 参加する?」とのオファーを受け、チームメイトに「うちらもノンケっていうことで参加する?」と尋ねたそうです。そうしたら、みんなに「それは失礼だ、海外から来てくれる人たちがゲイだと明かしてくれるのだから、迎えるうちらもそうだと名乗るべきだ」と言われたそうです。とてもいい話だと思いました。
 
 海外のみなさんも、すごく気さくに話しかけてくれて(ベンさんとかも)、あたたかさを感じました(正直、アメリカとかに行くと、アジア人であるがゆえに嫌な目に遭うこともありますが、彼らのようなラガーマンの集まりなら、それはないだろうな、と思えました)
 
 「Japan Inclusive Rugby」のみなさんは、来年、カナダのオタワで開かれるビンガムカップにチームとして参加したいということで、動きはじめています(問題は資金集めです。Tシャツを買って応援したいという方、ぜひ公式アカウントに連絡を取ってみてください)
 それから、Teppeiさんは、「いつか、アジア太平洋地域でカップ(大会)をやりたい」という夢も、語ってくれました(実現するといいですね!)
 g-lad xxもできる限りの応援をしたいと思っています。

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