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アート展レポート「moriuo インマイライフ展」
新宿ダイアログで開催されたmoriuoさんの個展「インマイライフ展」のレポートをお届けします。会場もとても風通しがよく、作品も素敵で、とても幸せな気持ちになれました。
新宿3丁目の世界堂の隣に細長い古い雑居ビルがあるのをご存じでしょうか(新宿ビル1号館という名前だそう)。以前は「キヌギヌ」という文化の薫り高いお店が入っていたこともありますが、今は「新宿ダイアログ」というトランスジェンダーの方も働いていたりするLGBTQフレンドリーなカフェバーがあります。その3Fが展示やイベントのスペースとなっていて、新宿御苑を見渡せるとても風通しのよい気持ちのよいスペースです。その「新宿ダイアログ」3Fで5月1日〜3日に開催されたのが、moriuoさんの「インマイライフ展」です。
白いキャンバスに描かれていたのは、野球部の男の子が告白するシーンだったり、ゲイウェディングだったり、すっかり髪が白くなっても仲の良いカップルとして暮らしているようなイメージの、ゲイのライフヒストリーのようなイメージだったり、子どもを育てているゲイカップルだったり。学校でもいじめられたりすることなくカミングアウトできる、そして末永くパートナーシップやファミリーシップを築いていける、すぐそこまで来ている幸せな未来が描かれていました。ゲイに限らず、いろんな人がパレードしている作品(セクシュアリティだけでなく人種や体型の多様性も表現されていました)などもあって、とても素敵でした。
これまでゲイのイラスト・絵画といえば、20代〜40代くらいのマッチョ・ガチムチのセクシーなイメージの作品がほとんどだったと思いますが、moriuoさんは、今までにないゲイライフのイメージ、一歩先を行く未来のゲイ像を描いてくれたのでした。
(作品のタイトルが「Such a Lovely Place」とか「Puppy Love」とか、ゲイに人気のアーティストのアルバムや楽曲だったりするのも「隠し味」かもしれません)
残念ながら個展は3日で終了。遠方の方など、行きたくても行けない…という方も多かったと思いますが、そんな方のために、今回の展示作品+αが収められた作品集が限定生産で作られています。ストーリー仕立てで、moriuoさんの世界観がとてもよく伝わるような作品集。ずっと手元に置いて大切にしたい一冊です。
moriuo2021作品集
https://moriuono.base.shop/items/11867836
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