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レポート:「Rainbow × Christmas」@ALOFT OSAKA DOJIMA

12月18日(土)、大阪で約2年ぶりとなるビッグなパーティ「Rainbow × Christmas」が開催されました。会場は今年6月にオープンしたばかりのマリオット系列のホテル「ALOFT OSAKA DOJIMA」。いろんなお客さんが集まり、ゲイテイストなクリスマスパーティを楽しみました。

レポート:「Rainbow × Christmas」@ALOFT OSAKA DOJIMA

2021年12月18日(土)、大阪で約2年ぶりとなるビッグなパーティ「Rainbow × Christmas」が開催されました。会場は今年6月にオープンしたばかりのマリオット系列のホテル「ALOFT OSAKA DOJIMA(アロフト堂島)」。ゲイだけでなく多様なお客様が来られて、ドラァグクイーンやGOGO BOYSが出演する素晴らしくレインボーでハッピーなクリスマスパーティを楽しみました。大阪でこのようなナイトが開催されるのは実に2年ぶりで、みなさん喜んでいらしたと思います。レポートをお届けします。
(文・写真:後藤純一)


 
 会場がまず豪華。おしゃれです。こんなマリオット系列の高級ホテルがゲイナイトやっちゃうの?というところがまずスゴいです。ちゃんと入口に「Rainbow × Christmas」の看板を出してくれてました。

 オープン前から会場(ホテル1階のTHE WAREHOUSEというレストラン)には10名以上の方が詰めかけ、ロビーで待機していました。19時に開場し、アロフト堂島のスタッフの方の仕切りで入場が始まりました(先着でEGDEのアームバンドやシリコンバンドがプレゼントされました)。オープンした後も続々とお客さんが来られて、一時は外まで行列ができてました(ものすごく寒い夜でしたので、OUT JAPANの小泉さんが外で待ってる方にホッカイロを配るという気配りも)




 もともとがレストランなので、ちゃんとした厨房があり、ホテルのシェフが作るフードも提供されていました(すべて500円。ポテトとか、チャーハンとかいろんなメニューがあったのですが、私はカレーをいただきました。熱々で美味しかったです)。椅子席もたくさんあったので、座って飲食できましたし、ゆったり座りながらショーが始まるのを待つ方たちもいらっしゃいました。一方、DJさん(HIRO-Cさん、MilkBOYさん、満井輔丸さん)がゲイテイストな選曲で盛り上げ、踊ってる方もたくさんいらっしゃいました(初め野郎系ノリに見えた方が、K-POPがかかると急に振付を踊り始めたりして、素敵でした)。性別もセクシュアリティも年齢なども関係なく、みなさん楽しんでいた様子でした。


 20時過ぎにGOGOショーがスタートしました。千葉優人さんはビルダーらしいバッキバキに鍛えた肉体を惜しげもなく披露。本当にセクシーでした。TASUKUさん、堂々としたパフォーマンスのなかに、ときどきアイドルのようなスマイルをのぞかせるのが素敵ですね。GENTOさん、人気GVモデルだけあって、ファンの方もたくさん来られてたようです(チップをあげてた方に聞いたのですが、とてもエロいと語ってました)
 続いてドラァグクイーンのショー。ロビンさんの『ロシアの妖精』ショー(笑)、アキコ・カーダシアンさんのダイナミックなダンスショーと続き、セシルさん(初めて拝見しました。アニメの曲だと思うのですが、キレイだけど親しみもある感じで素敵でした)、アンジェリーナ・じゅり子さん(ちゃんとクリスマスをイメージしたショー)、そしてフェミニーナさんが美しく、感動的に締めてくれました。MCもよかったです。






 ショータイムが終わり、2回目のGOGOショーが行なわれ、ダンスタイムになりました。
 ちょっと外の喫煙所に行ったのですが、地元の若いゲイの方たちが「こういうのひさしぶりやわ〜」「この場所はアリやと思う」みたいな会話をしてて、うんうん、そうだよね、と思いました。
 ダンスタイム中にも出演者のみなさんがお客さんと積極的にお話したり、写真撮影に応じたり、おもてなししてたのも素晴らしいと思いました(なかなかできないこと。たぶんKOBAさんのイベントはそういうスタンスでやってらっしゃるんでしょうね)。実は私も、一人で座ってカレーを食べてたときに、千葉さんが来て話しかけてくれて、すごくうれしかったです。クラブイベントって、一人で来られて、誰とも話せずに帰ったりということもあるかと思うのですが、そうやって演者さんのほうから話しかけてくださると、すごくうれしいですよね。遠い存在だと思ってた方とつながれたうれしさもありますし、来てよかったなぁと思えるはず。ホスピタリティ(おもてなしの精神)を感じました。



 ラストのショータイムは、お客さんもお酒が入っていい感じに酔っ払ってきたようで、GOGOショーの時には、女性もキャーキャー言いながら盛んにチップをあげてて、面白かったです(GOGOショーを見るのが初めてな方も多かったでしょうね)
 ドラァグクイーンのショーは、第一部とは順番が違っていて、フェミニーナさんから始まり、アキコ・カーダシアンさん、アンジェリーナ・じゅり子さん、セシルさん、そしてロビンさんでした。大トリのロビンさんの皿回しショーは本当に素晴らしかったです。笑いこそ、大阪の文化。そしてドラァグクイーンらしさ。みんなそれぞれ個性は違えど、最後にはいっしょに皿を回して、笑って楽しく終わりましょう、みたいな。最高の大団円でした。









 最後のMCでオーガナイザーのKOBAさんがステージに。「大阪から世界にドラァグクイーンの文化を発信していきましょう!」と熱く語っていました。感動しました。
 アロフト堂島はオープンに際してLGBTQ研修を受けており(別記事でもお伝えしますが、館内のアート作品にLGBTQの方を起用しているそうです)、大阪観光局が行なったプライド月間を祝うキャンペーンで第1号認定を受けたホテルだそう。そうしたLGBTQフレンドリーなホテルだからこそ、今回のイベントが実現したのです。大阪観光局も後援についています。
 
 素敵だったのは、車椅子ユーザーのお客さんが最前列でショーを楽しんでいらしたことです(お二方いらしたのですが、お一方はトランスジェンダーのドキュメンタリー映画に出演した方だったと思います。付き添いの方もLGBTQのイベントをやってる方だとお聞きしました)。クラブって地下だったり激混みだったりして、なかなか車椅子ユーザーの方が参加するのが難しいのですが、今回はホテルの1階が会場なので、バリアフリーで、参加しやすかったと思います。そういう意味でも、ダイバーシティ&インクルージョンが実現されていて、良いパーティだったなぁと感じました。

 あと、会場内にdistaのスタッフの方が自然に混ざっていて、HIV予防啓発のキャンペーンをやっていました(大事ですよね)
 
 実は「ZUMANITY」や「NUDE JAPAN」などKOBAさんが開催する大阪の大型ゲイナイトには今ままで行く機会がなく、今回が初めてだったのですが、参加できて本当によかったです。お客さんにめいっぱい楽しんでもらおうとするスピリットにあふれていました。
 
 たぶんオーガナイザーさんにとっては、クラブではなくホテルでイベントをやるということで、いつもとは勝手が違うところもあり(ホテルにはやはり細かいルールやポリシーがあると思いますので)、やりづらかったり、交渉をしたり、また、会場にはクラブ用の設備があまりないので、ステージを組んで、照明を持ち込み…と、様々な苦労や大変さがあったと思います(撤収も大変で、KOBAさんの会社の方は24時半まで片付けをされていました…本当におつかれさまでした)
 そんななかでも、ノンケの人たちに遠慮することなく、GOGOさんはめっちゃエロいし、クイーンさんもいつも通りのクオリティで、ゲイナイトそのままの内容でやりきってくれたのが素晴らしかったです。結果、女性もキャーキャー言いながらGOGOさんにチップをあげたりしてたように、ゲイだけでなくみなさん楽しんでいただけたと思います。最高にハッピーでレインボーなクリスマスパーティになりました。
 また来年もぜひ参加したい!と思ってくださった方、きっとたくさんいらっしゃると思います。
 
 
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