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独占レポート:クリスマスの二丁目に降誕した奇跡「よつんばいナイト」

話題騒然! 2021年ゲイシーン最大の事件! 人類史上初「よつんばいナイト」が12月25日、二丁目のD-light,Tokyoで開催されました。一体どんなナイトだったのでしょうか? 詳しいレポートをお届けします。

独占レポート:クリスマスの二丁目に降誕した奇跡「よつんばいナイト」

 初めて「よつんばいナイト」というパワーワードを目にしたみなさんは、瞬時にいろんな想像や疑問がはちきれんばかりにふくらんだことと思います(私はあゆとかブリトニーを思い浮かべました)。全員フロアでよつんばいだとしたら…踊れるの? カウンターでお酒注文できるの?(わんちゃん用のお皿?) 膝当ては必要? フライヤーはなぜ牛なの?などなど、Twitterには様々な投稿があふれ、謎が謎を呼び、みなさんたいへん興味津々なご様子でした。2012年の「包茎ナイト」の時も話題騒然でしたが、「よつんばいナイト」は2021年ゲイシーン最大の「事件」だったと言えるのではないかと思います(本当は昨年開催予定だったのですが、コロナ禍で延期になり、ようやく開催が実現したのでした)
 今回たまたま出演者として参加する貴重な機会をいただけたので、詳細にレポートをお届けします。
 
 


 2021年12月25日(土)、二丁目のイベントスペース「D-light, Tokyo」。クリスマスの二丁目の喧騒のなか、2021年ゲイシーン最注目イベント「よつんばいナイト」が開催されました。
 まずお伝えしなければいけないのは、D-lightに行ったことがある方はご存じのこととと思いますが、ふだんはソファにゆったり座ってチルアウトできるスペースで、脱ぎ系イベントではクロークになったりするあの二階のスペースに、ジムのストレッチエリアで使うようなマットが敷かれ、プラス、天井には大きな風船が一面に吊り下げられて、物理的に立って歩くことができない、膝が痛くなったりもしない、見事な「よつんばいゾーン」に生まれ変わっていたということです(天才かよ!)

 主催者の方もD-lightのスタッフの方も、一体どんな雰囲気になるのか、本当にお客さんが来てくれるのか読めないところもあり、一抹の不安を抱きながらのドキドキの開催だったのですが(そういう意味では、勇気あるチャレンジですよね)、フタを開けてみると、21時のオープン直後から次々にお客さんがご来場し、22時にはよつんばいエリアがいっぱいに!(こういうイベントって「ちょっと見てみたい」っていう物見遊山(冷やかしとも言う)的なお客さんが遠巻きに見てたり、結局そういうゾーンは盛り上がらず…ってこともあると思うのですが、最初から本気の方たちがガッツリと参加されてて、頼もしかったです) 
 マットが敷きつめられたスペースでパピーマスクだったりする裸の男の子たちがよつんばいになったり寝そべった戯れたり自由に過ごしている光景は、まるで郊外のショッピングモールのキッズコーナーのよう…微笑ましかったです。
 23時に照明が暗くなり、マラ○○のクリスマスソングが流れはじめると、G.O.Revolutionが体に巻いた電飾を光らせ、レインボーカラーの光るマントをジュディ・オングばりに広げ、フロアから歓声が。その後、前代未聞の「よつんばいラップ」が(グダグダな感じで)繰り広げられ、さっきまでフロアで乳繰り合ってた方たちも、二階席のみなさんもイエーイ!って大合唱…本当にあったかいお客さんたちでした(自分のショーのことを書くのは恥ずかしいのですが)。続いてオーガナイザーのとがしさんとジーオーのMCで、ミニゲームがスタート、セクシー担当の周作さんFUMIさんがバーカウンターの上でセクシーポーズを決めた「せんとくん」になり、ツノの部分に輪投げの要領で輪を入れるゲームです(ふつう「トナカイです」って言い張って「せんとくんかよ」ってツッコミが入るパターンだと思うのですが、最初から「せんとくん」ですって言っちゃうところが面白かったです)。得点順に景品がもらえて(かなりちゃんとしたクリスマスプレゼントでした)、最下位の方がタワシ(日本の伝統)…とアナウンスされていたのですが、実際はドリチケがもらえたりしてました。
 その後、TAMA-TETさんのDJタイムに戻り、フロアではお酒を飲みながら音や照明を楽しみながら、パンイチのセクシーボーイズたちがイェイイェイ盛り上がり、二階のよつんばいエリアもますます熱く盛り上がり、上も下も大騒ぎでした。
 1時のミニゲームは、2000円のよつんばい料金ではなくあえて3500円の二足歩行で入場してくださるお客様は貴族よね、ということで、MCの2人が貴族のかつらをかぶり、大阪が誇るポルノスター・周作さんが、怒張させた○○○を突き出し(安心してください。ちゃんと布で覆われてました)、そこに輪投げの輪を…という趣向。棒がとても長かったおかげで、参加者全員、輪投げに成功して豪華景品をゲットしてました。
 あとで知ったのですが、12時〜1時くらいの時間帯は、会場が混みすぎて入場制限をしていたそうです(入れなかった方々、すみませんでした…)
 そして2時半の最後のゲームは、パンストつなひき(日本の伝統)。変顔必至のゲームなわけですが、かわいい子がやると変顔でもかわいいんだなぁとか、これも「誰かの性癖に刺さる」かもなぁと思いながら。もうこの時間になると、みなさん大酔っ払いで、マイクでしゃべっても聞いちゃいなかったり、よつんばいゾーンで仔犬のように寝てる方もいたりで、フリーダム状態(カオスとも言う)。そしてパーティは朝方まで盛り上がったのでした…。


 

 「よつんばいナイト」はクリスマスに二丁目に降誕した奇跡。最高に楽しい「性なる」夜でした。
 
 ゲイシーンの楽しさって、大きく分けると、飲み(お酒を飲みながら友達としゃべったりワイワイ過ごす楽しみ)、クラブ(音楽や照明やダンス、ショーの楽しみ)、ハッテン(イチャコラやエッチな楽しみ)だと思うのですが、実は「よつんばいナイト」は見事に3つの要素が揃ってるんですよね。最強だと思いました。エロ系イベントにも正直、ただヤルだけというハッテン場とあまり変わらないものもあるのですが、「よつんばいナイト」は気さくに声をかけたり、じゃれあったり、ハグしながら踊ったり、ショーやゲームを楽しんだりという笑顔あふれるハッピーなエロイベントで、クリスマスにぴったりだと思いました(シングルでもみんなで楽しく過ごせば寂しくないよ〜的なアットホーム感)
 
 体型も年齢も幅広い、いろんなタイプのお客さんが来られてましたし、なかには内外で活躍するポルノスターの方や、GOGOの方や、今度のアゲハの六尺ケツワレ大祭のフライヤーモデルの方などもいらしてました(景色よすぎです)
 みんな酔っ払ってて、上機嫌で、心も体もオープンなので、タイプの人ともからみやすかったり(え、こんなイケメンがこんなにカジュアルに?みたいなラッキーがあったり。「天使」だと思いました)、イチャコラしたり、ハグしたり。たぶんそうやって仲良くなって友達ができたりした方もいたと思います。そんなフロアの様子を見てるだけでも楽しいです。
 たとえそういうフロアの高揚感についていけなさを感じる方も、「よつんばいゾーン」では誰かが必ずスキンシップしてくれるし(細専の方も太専の方もいるので、どんな方でも需要があります)、何かしらお楽しみがあったと思います。たぶん誰ともコミュニケーションせずに帰った方、皆無だったんじゃないかなぁと思います。


 あらためて「よつんばいナイト」という奇跡に立ち会えたことに感謝するとともに、D-light,Tokyoのハコの造りを最大限に活かしつつ、「よつんばい」を着想したとがしさんの天才と熱意に心から敬意を表します。ノーパンスウェットナイトが登場したときもすごいアイデアだ!と思いましたが、まだゲイシーンにこんな発明の余地があったのか!と。底知れない可能性と、無限の未来を感じました。
 
 とがしさんは実は「DOCK」の2代目ママで(ゲイ雑誌『バディ』にも何度か登場してました)、3代目の吉野さんと同様、楽しくエロい時間を提供してくれる(エロはよきこと、素晴らしいこと、と思わせてくれる)貴重な人材だと思います。
 クラブイベントって(クラブだけじゃなく飲み会や乱パなどもそうですが)、お客さんが来なかったら赤字なわけで、主催者の方たちはそういう覚悟を持ってやっています。しかもゲイの世界の場合(ノンケの風俗店などと比べると歴然としてると思いますが)入場料なども安くて、手を替え品を替えのハイクオリティなサービスが求められたりするので、主催者のみなさんは、儲けではなく(出演者へのギャラとか、かける手間ひまとかを差し引くと、大して残らないのが実情です…)、ゲイの仲間に楽しんでもらおうという心意気でやっていると言って間違いないです。その辺りをよくわかってるお客さんは「こんな楽しいイベントをやってくれてありがとう」と声をかけてくださるのですが、それがうれしくて、お客さんの笑顔が見たくてやってるんですよね。
 とがしさんもそんな心意気で、クリスマスの二丁目に最高のプレゼントを届けてくれたのです。ある意味、二丁目のサンタさんのような方ですね。拍手!です。
 
 また来年、vol.2が開催されるようですので、エロいみなさん、ぜひこぞってご参加ください。

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