g-lad xx

FEATURES

特集:2023年初夏のオススメ演劇作品

この5月〜6月、日出郎さん40周年記念公演、ゴルチェのファッションミュージカル、同性婚訴訟をモチーフにした札幌での公演など、素敵な演劇作品がいろいろと上演されます。情報をまとめてご紹介いたします。

特集:2023年初夏のオススメ演劇作品

(『ファッション・フリーク・ショー』より)

暑いですね! すっかり初夏の陽気です。というわけで、5月〜6月、初夏の演劇情報をお伝えします。日出郎さん40周年記念公演、ゴルチェのファッションミュージカル、同性婚訴訟をモチーフにした札幌での公演など、素敵な演劇作品がいろいろと上演されます。情報をまとめてご紹介いたします。チケットのお求めはお早めにどうぞ。
(最終更新日:2023年5月17日)
 


~5月28日 東京
エンジェルス・イン・アメリカ

 1991年の初演以来世界中で上演されてきたトニー・クシュナーの名作『エンジェルス・イン・アメリカ』二部作が一挙上演されます。エイズ禍が進行していた1980年代半ばのニューヨークを舞台に、ゲイに対する社会の根強い差別や偏見のなか、様々な立場のゲイたちの群像を描いた超大作で、舞台はピューリッツァー賞戯曲部門、トニー賞演劇作品賞を受賞、TVドラマはエミー賞史上最多11部門独占受賞と、3つの賞を獲得した史上初の作品で、20世紀最高の戯曲との呼び声高い名作中の名作です。
 今回は新国立劇場演劇部門の小川絵梨子芸術監督が就任とともに打ち出した支柱のひとつ「演劇システムの実験と開拓」の一環ですべての出演者をオーディションで決定する「フルオーディション企画」の第5弾として上演されます。新国立劇場での上演後、愛知・兵庫でも公演が行なわれます。

<あらすじ>
◎第一部
1985年ニューヨーク。青年ルイスは同棲中の恋人プライアーからエイズ感染を告白され、自身も感染することへの怯えからプライアーを一人残して逃げてしまう。モルモン教徒で裁判所書記官のジョーは、情緒不安定で薬物依存の妻ハーパーと暮らしている。彼は、師と仰ぐ大物弁護士のロイ・コーンから司法省への栄転を持ちかけられる。やがてハーパーは幻覚の中で夫がゲイであることを告げられ、ロイ・コーンは医者からエイズであると診断されてしまう。職場で出会ったルイスとジョーが交流を深めていく一方で、ルイスに捨てられたプライアーは天使から自分が預言者だと告げられ……
◎第二部
ジョーの母ハンナは、幻覚症状の悪化が著しいハーパーをモルモン教ビジターセンターに招く。一方、入院を余儀なくされたロイ・コーンは、元ドラァグクイーンの看護師ベリーズと出会う。友人としてプライアーの世話をするベリーズは、「プライアーの助けが必要だ」という天使の訪れの顛末を聞かされる。そんな中、進展したかに思えたルイスとジョーの関係にも変化の兆しが見え始める。

フルオーディション Vol.5
『エンジェルス・イン・アメリカ』
第一部「ミレニアム迫る」 / 第二部「ペレストロイカ」
日程:2023年4月18日(火)~5月28日(日)
会場:新国立劇場 小劇場
作:トニー・クシュナー
翻訳:小田島創志
演出:上村聡史
芸術監督:小川絵梨子
出演:浅野雅博、岩永達也、長村航希、坂本慶介、鈴木杏、那須佐代子、水夏希、山西惇
料金(税込):A席7,700円、B席3,300円、1部・2部通し券(A席のみ)13,800円
チケットはこちら ※2月4日(土)10:00から発売





5月17日〜21日
日出郎40周年記念プロデュース公演「楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜」

 日出郎さんが40周年記念プロデュース公演「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」を開催します。「今年は日出郎になって40年目ということで、オネェだけの4人芝居をします! ぜひぜひ、ご観劇いただきたくご案内申しあげます」「この戯曲は1977年の初演以来、女性俳優さんたちの登竜門的な作品として、小劇場、学生演劇、ワークショップなどで演じられてきました。登場人物は4人の舞台役者。ハラスメント問題により「女優」というワードが使われにくい昨今、あえて「女優」に憧れ、舞台女優になった女形役者(オネェ)4人で、チェーホフやシェークスピアのせりふが散りばめられ、キーワードである「女優」のすさまじい業を描いた作品にチャレンジします。コンプライアンスと舞台芸術の相関性を考える機会を得たと、稽古しながら感じる毎日です」とのことです。日出郎さんのほかに蝶羽さん、エスムラルダさん、葛たか喜代さんも出演します。

<あらすじ>
チェーホフの『かもめ』が上演中だと思われる劇場の楽屋。死者となってもなお鏡の前で念入りにメイクを施す女優の2人。そこに、ニーナを演じる主演女優が舞台を終えて楽屋へ戻ると、かつて彼女のプロンプターを務めていた若い女優がやってくる…

日出郎40周年記念プロデュース公演「楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜」
日程:2023年5月17日(水)〜21日(日)
会場:新井薬師Specialcolors
出演:蝶羽、エスムラルダ、葛たか喜代、日出郎
演出:さい鹿秀吉
脚本:清水邦夫
チケット予約フォーム:
https://www.quartet-online.net/ticket/jipicl0?m=0wgcijd
タイムテーブル
5/17(水) 14:00〜   19:00〜
5/18(木) 14:00〜   19:00〜
5/19(金) 14:00〜   19:00〜
5/20(土) 13:00〜   18:00〜
5/21(日) 12:00〜   17:00〜
※受付開場は開演の30分前です
※上演時間は1時間15分を予定しております
※終演後にチェキ撮影会を予定してます
料金:(最前列以外自由席)
最前列プレミアムチケット(事前振込)
(最前列・応援キャストサイン付きワイドピンチェキ付き)7000円
特典付き一般チケット(事前振込)
(応援キャストサイン付きワイドピンチェキ付き)5500円
一般チケット(事前振込)4000円
一般チケット(当日精算・当日券)4500円
※別途1ドリンク500円(受付にて徴収)




5月18日〜21日
虹より高く、あざやかに

 『虹より高く、あざやかに』は、さっぽろレインボープライドの協力で札幌在住の同性カップルにインタビューを差し上げ、それをもとに創作された作品です。「結婚の自由をすべての人に訴訟」がテーマとなっています。昨年10月にはリーディング公演が行なわれました。
 主催のOrgofA(オルオブエー)はTGR札幌劇場祭2020で大賞、2022年には韓国ソウル小劇場祭に参加するなど、国内外から高く評価を得ている団体です。
 
<あらすじ>
南はある日、 空を見上げた。虹よりも 鮮やかな空だった。仕事をして、パレードの準備をして、家に帰れば杏ちゃんがいる。南は杏ちゃんと、その空が見たい。南は杏ちゃんと、その空の下にいたい。南は杏ちゃんと、その空の下で息を吸いたい。「結婚の自由をすべての人に訴訟」を見つめた2人の物語。ノンフィクションではない。けど、フィクションでもない。札幌で「いま」を生きている2人の鮮やかでありふれた生活。

虹より高く、あざやかに
日程:2023年5月18日(木)〜21日(日)
会場:ターミナルプラザことにパトス(北海道札幌市西区琴似1条4丁目B2F)※地下鉄 東西線「琴似」駅直通
チケット:
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/024fdijtuku21.html
主催:OrgofA (オルオブエー)
協力:さっぽろレインボープライド






5月19日~6月4日
ジャンポール・ゴルチエ「ファッション・フリーク・ショー」

 世界的ファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエの半生を描くランウェイ・ミュージカル『ファッション フリーク ショー(FASHION FREAK SHOW)』の日本公演が5⽉19⽇からスタートします。マドンナやデヴィッド・ボウイやナイル・ロジャースによる音楽にのせて、実際にパリコレを飾った200着を超えるオートクチュールで魅了! パリで約25万人を動員した豪華絢爛なファッション×音楽×ダンスの祭典がアジア初上陸! 
 ミュージカルの演出・デザインはゴルチエ自身が手がけており、登場する衣装の数はなんと200点以上。ゴルチエの貴重なコレクションから選りすぐりの代表作・人気作はもちろん、このショーのためにデザインした新作も見どころとなりそうです。劇中のオリジナル楽曲は、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」、デヴィッド・ボウイ「レッツ・ダンス」など世界的ヒット曲を生み出した音楽プロデューサーのナイル・ロジャーズが制作。また、振付は、マドンナ、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ、ストロマエ、ミュージカル「レジスト」などのダンスを手がけたフランスの振付師、マリオン・モーティンが担当。コンテンポラリーからストリート、ジャズまで多岐にわたるダンスで作品を彩ります。ゲストでナジャさんも出演します!(なお、この公演は先日のTRPにも協賛し、ブース出展していました)

ミュージカル『ファッション フリーク ショー』
作・演出・⾐裳:ジャンポール・ゴルチエ
キャスト:招聘来⽇カンパニーキャスト
⽇本公演スペシャルゲスト:江⼝拓也、城⽥優、中川勝就(OWV)、ナジャ・グランディーバ、七海ひろき、美弥るりか ※五⼗⾳順 ※⽇本公演スペシャルゲストの各キャスト登場回については公式サイトにてご確認ください
<東京公演>
上演期間:2023年5⽉19⽇(⾦)〜6⽉4⽇(⽇)
会場:東急シアターオーブ(渋⾕ヒカリエ11階)
チケット料⾦: VIP席30,000円(特典付)/S席13,500円/A席9,000円
<⼤阪公演>
上演期間:2023年6⽉7⽇(⽔)〜6⽉11⽇(⽇)
会場:フェスティバルホール
チケット料⾦:VIP席28,000円(特典付)/S席12,000円/A席7,000円
※VIP特典については、公式サイトにてご確認ください


INDEX

SCHEDULE