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レポート:Queer Space Tokyo

東京レインボープライドが南青山に「Queer Space Tokyo」を開設しました。オープニングの模様をレポートします

レポート:Queer Space Tokyo

 昨年11月に東京レインボープライドが来年1月、常設コミュニティスペースを開設とのニュースでお伝えしていたように、NPO法人東京レインボープライドが1月16日(金)、常設のコミュニティスペース「Queer Space Tokyo」を南青山に開設しました。
 「Queer Space Tokyo」はLGBTQ+の人々が安心して集い、学び、つながりながら、自分らしい未来を描くためのコミュニティスペースで、「働く」「暮らす」「将来を考える」といった日常の場面で生まれやすい不安や迷いに向き合い、未来を描くための学びとつながりを提供します。ライフプラン、キャリア、ウェルビーイングなど、暮らしや将来設計を支えるテーマを中心に、講座・ワークショップ・交流企画を実施し、一人ひとりが自分らしい“これから”を考えるきっかけと、新しいつながりが生まれる場所を目指します。また、講座をきっかけに人が自然に集い、情報交換や休憩などにも気軽に立ち寄れる「ひらかれた場」へと発展させていきます。立ち上げの背景として、TRPは年に一度のプライドイベントや啓発活動を通じて、LGBTQ+の可視化や多様な人々がつながる機会をつくってきましたが、日常に戻るとそのつながりを保てる場が少なく、「働く」「暮らす」「将来を考える」といった日常の場面では今も多くの当事者が不安を抱えやすい状況がある、ということがあります。そんな日常の課題に向き合い、未来を描くための学びとつながりの拠点として「Queer Space Tokyo」が開設されました。開設に合わせ、東京レインボープライドの事務局もこちらに移設されています。
 16日(金)夜に開催されたオープニングパーティの模様を簡単にレポートし、「Queer Space Tokyo」がどんな場所だったか、お伝えしたいと思います。
  

 1月半ばであるにもかかわらず、この日は3月の桜が咲く頃のような暖かさで(最高気温16度とか)、仕事終わりの方たちも、そんなに億劫に感じることもなく足が向いたのでは?と思います。
 多くの方にとっては、ふだん行ったことのない場所だったことでしょう。私は表参道の駅で降りて、高級なブティックが並ぶ通りをてくてく歩き、根津美術館のところで曲がって、南青山六丁目交差点で骨董通りに入って、しばらく行ったら、JUNKO KOSHINOのショップが見えてきて(あと、「紅ミュージアム」も面白そうでした。人類の「化粧」の歴史を展示しているようです)。首都高下の大きな道(412号線)にぶつかって、対面側なので、地下道をくぐって。そしたらわりとすぐ目の前に、夜でも煌々と明るくて人がたくさんいるガラス張りのスペースが現れました。そこが「Queer Space Tokyo」でした。まさかの路面店だし、面してる「路」が渋谷と六本木の間のあの大きな道だしで、ちょっとビックリでした。(帰りは、目の前に「南青山7丁目」のバス停があったのでバスに乗りました。渋谷駅までバス停3つ分でした。渋谷駅まで歩くにはちょっと遠いので、バス利用をオススメします)


 50人〜100人くらいは入れそうな広々スペースにみっちり、大勢の人たちが詰めかけていて、飲み物を片手に知り合いどうしお話したりご挨拶したり。2000年代にパレードの運営に携わっていたレジェンドな方たちや、さまざまなLGBTQの団体で活躍する方、インフルエンサー、作家や研究者、アーティスト、ドラァグクイーン、二丁目の大御所の方など、実にいろんな方たちが来られていました。
 これまでのコミュニティセンターとは少し趣が異なり、公式グッズを売るブースがあったり、よりイベントスペース的な雰囲気が感じられる空間になっていました。
 早速17日から「LGBTQ+のためのお金の学校」という講座イベントが始まるようです(ほかにも「QSTカレッジ」「Queerフレンドリー英語学習」の開催も決まっています。詳細はこちら





 2003年に二丁目にaktaができて(私はその前身のMASH東京の時代からお手伝いしてました)、いろんなイベントや展覧会が開かれたり、時にはコミュニティの大事な話し合いが行なわれたり、実にいろんなドラマが生まれてきました。aktaは二丁目の人々の行き来や街の移り変わりをあの場所で見守ってきたし、二丁目ピープルに愛され、信頼され、大切な場所として認知されてきたと思います。
 2020年には御苑前にプライドハウス東京レガシーというLGBTQ+のセンターもできました。トランスジェンダーだったりろう者の方たちだったり、より多様な方たちが安心して集まれるようなセンターであり、LGBTQ関連の書籍など充実したアーカイブを誇る施設でもあり、いろんなイベントも開かれてきました。
 そして2026年、「Queer Space Tokyo」ができました。二丁目ではない場所に、コミュニティ支援や居場所づくりというだけではない、もう少し講座やイベントが開催しやすいスペースとして誕生しました。東京という街の豊かさを象徴するような、多様なLGBTQコミュニティのニーズにこたえるような場所として、これから新しい歴史が紡がれていくことでしょう。

(後藤純一) 



Queer Space Tokyo(クィアスペーストウキョウ)
開館日・開館時間:水木 12:00-18:00、金土 12:00-20:00
休館:日月火、年末年始
住所:東京都港区南青山7-10-3 南青山STビル1F
アクセス:
表参道駅より徒歩15分
六本木駅より都営バスで8分「南青山七丁目」バス停すぐ(徒歩の場合15分)
渋谷駅より都営バスで12分「南青山七丁目」バス停すぐ(徒歩の場合20分)
※行きは六本木駅からバス、帰りは渋谷行きのバスに乗るのがベストだと思います


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