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シンガポールで開かれた第2回「Pink Dot」に4,000人が参加

 5月15日土曜日、シンガポールのホン・リム公園に4000を超える人々が集まり、LGBTの友人、家族、コミュニティに対するサポートを表明する「Pink Dot」というイベントが開催されました。シンガポールが「小さな赤い点」と称されることにちなみ、ピンクの小さな点を作り、「シンガポールの多様な人たちを取り込んだ形の未来」としての多様性と平等を祝福しました。
 「Pink Dot 2010」は昨年の記録を破り、この公園で開かれた過去最大のイベントとなりました。その夜にはゴールデンアワーのニュースで紹介されました(シンガポールのテレビで肯定的に報道されるのは初めてだそうです)

 シンガポールでは2000年代に何度か「nation」という大規模なクラブパーティが行われ、ゲイシーンの盛り上がりを見せましたが、英植民地時代のソドミー法(男性どうしの性行為を禁止、最大で終身刑)が残っている保守的な社会ということもあり、やがて政府によって取り締まられることとなりました。(2007年、オーラルセックス、アナルセックス、レズビアンのセックスはやっと合法化されましたが、男性どうしの性行為については依然として違法のままです)
 そうした中、一昨年、政府がデモンストレーションに関する規制をゆるめたこともあり、LGBTを支援する野外イベント「Pink Dot」が昨年から開催されるようになったのでした。昨年の第1回目は2500人が参加しました。
 
「Pink Dot」の主催者の一人であるロイ・タンさんは「シンガポールのテレビが国内のLGBTイベントを肯定的に報道したのは草分け的なこと」と語りました。

 また、50歳のヘルスケア専門家は「(国内のテレビ局が)シンガポールのLGBTというフレーズを使用したのは画期的なこと。公衆に対し、私たちのコミュニティの存在、そして誤解、偏見、差別、憎しみを受けながら平等を求めて闘っている私たちのことを知ってもらう機会になるからです」と語りました。
 
 アンチ同性愛である家族団体は、同性愛者は反家族的であり、社会道徳的価値観に反するという非難を頻繁に行っています。
 こうした事実を考慮した上で、主催者たちは、このキャンペーンが「これまでずっと社会の偏見があった中で、多様性をありのままの形で賛美することの大切さを強調する」ことを目的としているそうです。
 主催者たちは、「性的指向に関係なく人が必要とする『愛し愛される』という根本的なことに関して、より深い理解を促進し意識を高めるために、イベントの開催日を国際家族デーと同じ5月15日に決定した」と語っています。
「家族のつながりはユニークで代用がきかないものです。しかしながら、大勢が当たり前に享受しているこの基本的な権利を得られないものだと自らを否定することを選択する人たちがいます。誠実になることで家族の間に溝をつくってしまうのではないかと心配するあまり、多くのシンガポールのLGBTが、愛するものたちに対して自らの性的指向を明かさないことを選んでいます」

 イベント開催日の数週間前にリリースされた一連のビデオの中では、親がゲイ・レズビアン・トランスジェンダーの子供とどのようにして相互理解にたどりつき、愛する者をサポートするようになったかについて話されています。
 
 レズビアンであることをカミングアウトしているエイリーナ・リーさんの母親、イアプ・ゲオク・フアンさん(67歳)は、彼女が参加した理由をこのようにスピーチしました。
「これ(同性愛、両性愛、トランスジェンダー)は彼ら(LGBT)に対する神からの贈り物であり、自然な特徴です。彼ら、そして親にとっても決して平坦な道ではありませんが、私たちは彼らの側に立ち、社会の偏見に打ち勝つべきです」

 シンガポールで最も早い時期にレズビアン・ニュース「Redqueen!」を立ち上げ、ペランギ・プライドセンターとウーマンズ・ナイトの共同設立者でもあるリーさん(38歳)はこのように付け加えています。
「LGBTを受け入れない人がたくさんいることを知っている、と母は言いました。だから私たちが胸を張って生きられるよう、私と一緒にビデオに出演することを決意してくれたのです」

 俳優でもあり二児の父親であるエイドリアン・パンさんは、今回のイベントのためにビデオに出演した3人の広報大使の一人。彼は以下のように語っています。
「Pink Dotは、私たちにはみな愛する権利そして愛される権利があるのだという強く意味深いメッセージを広めています。私は、愛そして調和に関するこれらの価値観を息子たちに教えたいと思います。愛、理解、寛大さ、思いやりをもって生きる方がずっと幸せだということを。だからこそPink Dotは重要なのです。物事は一晩では変わりませんし、社会一般がLGBTの問題を理解するには時間がかかるでしょう。しかしこれは、オープンで、排除される者ののいない愛に満ちあふれた社会形成への重要な一歩です」

 ホン・リム公園は、1950年代からゲイのハッテン場としても有名です。
 昨年、ロイ・タンさんは、初めての彼氏とは1984年にこの公園で出会ったと述懐しています。「この公園でイベントが行われるというのは、本当に感慨深いものがあります」
 1970年代にはこの公園で逮捕者が出ました。89年と90年だけで100人もが逮捕されたそうです。
 詩人であり劇作家であり、昨年このイベントを共催していたAlfian Sa'atさんは、この場所の歴史に思いを馳せよう、と語りました。
「その頃の逮捕者の最も若い人は45歳、最高齢で71歳だと思うが、今日この公園に来てるんでしょうか? このイベントを知ってるんでしょうか? 20年前に、太陽の下でこんなにたくさんのLGBTや支援者たちが集まり、愛の権利を訴えたりなんてこと、想像できたでしょうか?」
「不当な法律のおかげで命を落とした人もいる、まさにその場所に立っているということに感動を覚えます。今日は、私たちの価値を祝福する日であると同時に、私たちの血塗られた歴史を癒すような記念日でもあるのです」



4,000 attend Singapore's second LGBT-supportive public rally(fridae.com)
http://www.fridae.com/newsfeatures/2010/05/16/9930.4000-attend-singapores-second-lgbt-supportive-public-rally#close

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