g-lad xx

NEWS

米議会、ゲイ&レズビアンの軍務従事を認める法案を可決

2010年06月01日

 5月27日、米連邦下院本会議は米軍の規定を見直し、同性愛者が軍務に就くことに道を開く法案の修正について採決し、234対194の賛成多数で可決しました。上院軍事委員会も同日、同様の法案修正を可決しました。
 実際に効力を持つには、オバマ大統領やゲーツ国防長官らの承認が必要となりますが、オバマ大統領は「われわれの軍隊は最も優秀で勇敢な男女で構成されている。修正法案可決は米軍をより強くする」と歓迎の意向を表明し、ゲーツ国防長官や制服組トップのマレン統合参謀本部議長も、部隊の規律や兵士の士気に影響がないと判断することを解禁条件にしています。
 国防総省は解禁した場合の影響調査報告書を12月1日までにまとめる予定です。 

 米国は長い間同性愛者の軍務を禁じながら、1993年からは入隊審査で同性愛者と公言しない限り容認する「Don't ask, don't tell(訊かず、語らず)」という政策を採用してきました。が、これは軍務の途中で同性愛者であることがわかると解雇されることを意味し、現在までに約13,500人ものゲイ&レズビアンが解雇されてきたそうです。
 オバマ大統領は選挙公約に「Don't ask, don't tell」原則の撤廃を掲げ、今年1月の一般教書演説で「私は今年、議会や軍とともに、ゲイであるアメリカ人が、愛する母国に奉仕する権利を否定する規則の撤廃に取り組む」と述べ、差別的な政策の廃止を誓っていました。
 また、世論調査の結果では、米国民の大多数が、ゲイ・レズビアンにも兵役は許可されなければならないと考えているそうです。
(後藤純一)
 

同性愛者の軍務従事を解禁へ 米議会が法案可決(共同通信)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100528/amr1005281350008-n1.htm

同性愛者の兵役禁止撤廃案可決=オバマ大統領歓迎−米下院(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010053000069

INDEX

SCHEDULE