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クリスティアーノ・ロナウド、ポルトガルの同性婚を支持

2010年06月06日

 今年2月、ポルトガルの国会は同性婚関連法案を承認しました。この法が施行されるためには大統領の署名が必要ですが、保守派のアニーバル・カヴァコ・シルヴァ大統領が拒否権を発動するのでは?と言われ、その言動に注目が集まっていました。

 大統領は、教会や保守派団体から法案に署名しないよう強い圧力を受けただけでなく、5月半ばのローマ法王ベネディクト16世のポルトガル訪問に際しては、同性婚は社会にとって「隠された脅威」だとして同性婚関連法を否認するよう求められていました。

 そんな不安に反し、ローマ法王が帰って数日後、アニーバル・カヴァコ・シルヴァ大統領は、法案に署名し、同性婚法を施行することを決め、「(拒否権を発動しても)過半数を占めるリベラル派議員に決定を覆されるだろうから、拒否権は発動しない」「同性婚の問題を長引かせるより失業と貧困問題が深刻化する同国経済に集中して取り組みたい」と表明しました。

 こうしてポルトガルは、同性婚ができる世界で8番目の国になりました。
 同性婚法は6月7日から施行されます。

 そんな中、世界のトップ・サッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)が、母国の同性婚法施行に賛成するというコメントを発表しました。
「私はポルトガル人であることから、自国で起こっていることを知るように心がけています。全ての国民が同じ権利と義務を与えられなければならないのですから、私たちはお互いの選択を尊重しなくてはなりません」
 
 ロナウドといえば、ベッカムの後任としてアルマーニのモデルに起用されたことでも話題になりました。フットボール・プレイヤーとしてもメンズ・モデルとしても世界最高クラスなわけですが、今回のコメントによって、人としても株を上げたのではないでしょうか?
(後藤純一)


教会と保守派はポルトガル大統領に対して同性婚関連法を否認するよう求めている(GEIRO.org)
http://geiro.org/2010/05/16/popecalls/

世界で最も高い給料を貰っているサッカー選手、ポルトガルの同性婚を支持(GEIRO.org)
http://geiro.org/2010/06/04/christianoronaldomarriage/

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