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アイスランドが同性婚を認める世界で9番目の国に

2010年06月16日

 6月11日、アイスランドの議会は、満場一致で同性婚を承認する法を採択しました。 
 議会は新法を賛成49、反対0で可決しました。同性愛者の結婚に反対する議員はただの一人もいなかったのです。
 この法は結婚の定義を改定するもので、異性間のつながりだけでなく、男性と男性のつながり、女性と女性のつながりも含まれることになります。

 社会的に寛容な国家であり、32万人が生活するアイスランドでは、2009年、世界で初めて同性愛者であることをカミングアウトした首相が誕生しました。社会問題相を長く務め、社会的大義の熱心な擁護者として国民や同僚議員らから「聖ヨハンナ」のニックネームで親しまれ、幅広い支持を得ていたヨハンナ・シグルザルドッティル氏(写真右上)が、深刻な経済危機を立て直すべく、首相に選ばれたのでした。

 アイスランド大学の政治研究者グンナル・ヘルギ・クリスティンソン氏は、以下のように述べています。
「アイスランド社会はかなり実利的な態度をとります。国政において同性婚は問題とならず、論議も巻き起こしませんでした」
 クリスティンソン氏はまた、首相の性的指向に関して、「ここ30年間で同性愛に関する態度が以前にもまして自由を尊重するものとなっている地元アイスランドに比べ、海外メディアのほうがはるかに興味を示した」と付け加えています。

 法律上、宗教機関は婚姻問題に関して自由に決定を行うことができ、同性婚登録式典を行う義務を負わないとされているにも関わらず、アイスランド・プロテスタント教会は、同教会において同性カップルの結婚式を許可するかどうかを検討する構えだそうです。

 スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドを含む、プロテスタント教徒が圧倒的である北欧は、世界的にも最も早く同性パートナーシップ法を採用してきました。

 アイスランドはオランダ、ベルギー、スペイン、カナダ、南アフリカ共和国、スウェーデン、ノルウェー、ポルトガルに次いで、世界で9番目に同性婚を認める国となりました。


アイスランド議会、満場一致で同性婚を合法化(GEIRO.org)
http://geiro.org/2010/06/12/icelandssm/

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