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iPad、ゲイのキスシーンを描いたイラストを「墨塗り」

 今話題のiPad。初日販売台数がiPhoneを超え、新時代のメディアとして世界中で注目を集めています。

 iPadの魅力の1つは、大きく美しい画面で本や雑誌を読めること。日本はまだまだですが、海外では様々な本や雑誌、漫画が提供され、多くのファンを獲得しています。
 アップル社のスティーブ・ジョブズ氏はiPhoneやiPadからポルノを閉め出す方向性を打ち出していますが、そんな中、iPadのゲイコミック・アプリが検閲されたというニュースが伝わってきました。 

 iPadではオスカー・ワイルドの古典的名作『The Importance of Being Earnest(真面目が肝心)』をゲイコミック化した作品のアプリを購読できますが、その中に2人の男性のキスシーンがあり、そこに黒い四角(いわゆる墨塗り)で検閲がかけられているというものです。

 オスカー・ワイルドの『The Importance of Being Earnest』は、ヴィクトリア朝のイギリスを舞台にした3幕あるいは4幕から構成される風習喜劇で、1895年に初演され、最もヒットした作品です。アルジャーノン、ジャック(アーネストという偽名を使用)、グェンドリン、セシリーという4人の男女が主人公(アーネストはヴィクトリア時代の俗語でゲイを表し、セシリーは当時、若い男娼がよく名乗っていた名前だそう)です。
 この4人を全員ゲイにして舞台を現代に置き換えてグラフィック・ノベル(コミック)にしたのが、ベルギーのトム・ボーデンというコミック作家です。2001年に出版されたゲイコミック版『The Importance of Being Earnest』は評判を呼び、アワードにも輝きました。(写真右上)
 この作品がアプリとしてiPadに導入された際、裸の絵ではなく男性2人のキスシーンに「墨塗り」が施されたことが問題視されています。

 米Slateグループ傘下の経済関連サイト『Big Money』の記事では、墨塗りされていない原作と見比べてみて「アップルが2人の男性のキスを検閲したかったのだと確信した」と書かれています。「墨塗りがアップルの顧客に対して送るメッセージは、『子どもはポルノを見ちゃいけないよ」ではなく、『男どうしのキスは有害だ』というものだ。スティーブ・ジョブズはこのことを恥じるべきだ」「iPadはまさに、ビクトリア時代のような(性道徳に厳しい)メディアになりつつある」

 これに対し、アップル社のスポークスマンは「男性のキスシーンをブロックしたのは『過ち』であり、開発者に元の絵を復元するよう求めているところだ」と語りました。

 

Gay Kiss Censorship Reversed in iPad AppAdvocate.com
http://www.advocate.com/News/Daily_News/2010/06/15/Gay_Kiss_Censorship_Reversed_in_iPad_App/

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