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参院選スタート。ゲイに優しい候補者は?

 政権交代後初となる参議院議員選挙が今日、公示されました。各党が一斉に第一声を上げ、メディアをにぎわせています。第22回参議院議員選挙には全国で計437人が立候補し、121議席をめぐって争うことになります。

 政治には興味がない、誰に投票するかは別にゲイとは関係ない、という方もいらっしゃるかとは思います。が、周りの友達や彼氏、そして自分自身が今よりもっと幸せになるために(ゲイが暮らしやすい社会に近づくために)1票を投じることは、少しも無意味ではありません(映画『ミルク』をご覧になった方はそのことをとてもリアルに感じられることと思います)

 3年前、前大阪府議の尾辻かな子さんが民主党の公認を得て参議院比例区(全国比例)に立候補し、コミュニティだけでなくメディアからも大きな注目を集めました。結果は残念ながら当選ならず、でしたが、初めて同性愛者の権利ということを世間に広く認知させた(同性愛を「ベッドの中の問題」から政治課題へと引き上げた)功績は大きく、また、全国のゲイやレズビアンのコミュニティがあれだけ共同して動いたことも初めてで、ハーベイ・ミルク的な意味での「希望」ということをリアルに感じさせる、歴史的なムーブメントになりました。(尾辻さんの選挙の意義についてはこちらをご覧ください)

 今回の参院選ではLGBT(セクシュアルマイノリティ)の立候補者はいないようですが、どの政党、どの候補者がゲイフレンドリーなのか(セクシュアルマイノリティやHIVの問題に真剣に取り組む姿勢を持っているのか)について、いくつかの団体がアンケートを取り、僕らが投票する際の判断材料を提供してくれています。

 東京メトロポリタンゲイフォーラム(TMGF)は、2001年から、東京選挙区の候補者を中心に、各政党や候補者へのアンケートを行ってきた団体です。
 今回は、東京選挙区から立候補を予定している候補者、比例区で候補者を擁立する政党や政治団体へのアンケートを実施しています。「ゲイの人権擁護について」「同性カップルの税制や相続に関する権利」「同性カップルが公営住宅に入る権利」「同性パートナー法や同性婚の是非」「義務教育で同性愛(者)について教えるべきか」「ゲイを中心としたHIV/AIDS対策の必要性」といった質問項目で、ゲイがリアルに抱えている問題(政治課題)についてとても具体的に問う内容になっています。
 残念ながらまだ回答はそれほど多くはないのですが、どの政党/候補者がゲイに理解があり、積極的に動こうとしてくれているかが一目瞭然です。
 

東京メトロポリタンゲイフォーラム(TMGF) 2010年 第22回参議院議員通常選挙 調査プロジェクト
http://www.geocities.jp/tmgf2001jp/10saninsenquestionsenkyoku.html

 もう1つ、フォーラムアクエリアスという団体があります。こちらは2002年から全国の政党/候補者にアンケートを行ってきました。
 今回も全国の選挙区、比例区の候補者を対象としたアンケートを実施しています。
 質問は「同性愛者の人権擁護(同性間の法律婚や準婚姻制度、学校や職場での差別や憎悪犯罪を防ぐ政策、教育政策、同性愛者を対象としたHIV予防政策、パレード等への支援)」「同性パートナーの法的保障制度」「同性愛者団体への協力」「マニフェストに同性愛者の人権擁護政策を盛り込むかどうか」といった、どんな候補者でもゲイの問題へコミットする意欲があるかどうかを示すことができそうな、わかりやすく整理されたものです。
 すでに27名の方からの回答を得ており、東京以外の地方の方も参考にできると思います。

フォーラムアクエリアス 2010参院選「同性愛者の人権」アンケート
http://blog.goo.ne.jp/forumaquarius2008/e/c8f4a70e0dd8fee0346333ee2e7c3baf

 その他、四国で活動しているレインボープライド愛媛も、愛媛県の候補者へのアンケートを行っています。 

 

 同性パートナーの法的保障をはじめ、ゲイの政治課題の多くは国政レベルでないと(法律を変えないと)解決できないことが多く、また、参議院議員はより専門的な知見を持って6年の任期でじっくり法律作成に取り組むわけですから、参院選はゲイにとってたいへん重要な選挙と言えます。ある意味、「日本で同性婚が実現する日」を左右するのです。
 期日前投票なども活用し、ぜひ投票には行きましょう。

(後藤純一)

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