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『BIG ISSUE』がゲイ&レズビアンのカミングアウトを特集

 71日発行の『THE BIG ISSUE JAPAN』(ビッグイシュー日本版)146号で、「カミングアウト——ゲイ・レズビアンたちと結ぶ、人と社会の絆」という特集が組まれています。

 『THE BIG ISSUE』は1991年にロンドンで、日本では2003年に創刊された雑誌で、ホームレスの人に施しを与えるチャリティではなく、仕事を提供し、自立を応援する事業として展開されています。
 昨年の東京プライドフェスティバルにもブースを出店し、セクシュアルマイノリティにもフレンドリーであることを印象づけていました。
 そして今回、ゲイ&レズビアンがカミングアウトしやすい社会へ、というテーマで特集を企画してくれたのです。
 以下、内容を簡単にご紹介します。

「彼氏いるの? 彼女いるの? そんな何気ない質問を受けるたび、ゲイ・レズビアンの人々は『カミングアウト』の選択を迫られるように感じるという。しかし、相手に否定的な反応を示されることへの恐怖心から、その場をやりすごす場合が大半だともいう。それでも『この人に自分の本当の気持ちを知ってほしい』そんな気持ちがつのり、相手に対する信頼感があれば、ゲイ・レズビアンの人たちはカミングアウトを選択する」という文章で始まるこの特集、東京プライド代表の砂川秀樹さんに『カミングアウト・レターズ』についてインタビューし、当事者10人の方々に「それぞれのカミングアウト」についてアンケートを行ったほか、親の会を立ち上げた清水尚美さんに「家族や友人のサポート」、法学者の二宮周平さんに「DP法、同性婚の可能性」について尋ねるという内容です。 

 立命館大学法学部長である二宮教授の言葉がたいへん興味深かったので、ご紹介いたします。
DP法や同性婚があるということは、それまで異性カップルにしか認められていなかった社会生活に欠かすことのできないさまざまな法的保護が受けられるということなのですが、実は法の役割というのはそれだけではないんですね。法律ができるということは、社会的に同性愛を一つの生き方として尊重し、受け入れていこうというメッセージの発信になる。それが、法律によって得られる一番大きな効果なんです」
「よく言われるのは、日本の当事者も欧米のように、もっと自分たちの要求を主張しないとダメだということですが、私は圧倒的少数派の人たちにがんばれと言うのはおかしいと思うんですね。ちょっと筋が違う。というのは、日本国憲法には、個人の尊厳や幸福追求権が規定されているわけで、国民のさまざまなニーズを吸い上げて、より寛容で、より生きやすい社会をつくっていく責任を負っているのは法であり、政治なんです」
「問題は国会議員の質であって、たとえば2005年に成立した『性同一性障害者性別取扱特例法』の場合は、時の法務大臣だった南野智恵子という人が、非常に共感を持って性同一性障害の人たちの実情を把握していて、何とかしたいと働きかけ、超党派で保守派の人たちを説得していきました。そういう人が一人いるだけで、状況はまったく変わっていくわけです」

 

目次

・避けてきた。けれど、希望が見える『カミングアウト・レターズ』
  —— 砂川秀樹さんに聞く

<アンケート> する、される。 10人のカミングアウト物語
 父母へ友へ、集い、そして社会で

・一人ひとりのカミングアウトが、世の中を変えていく
 —— LGBTの家族と友人をつなぐ会」の清水尚美さんに聞く

・カミングアウト・イエスの社会へ
 —— まず、日本版DP法を(二宮周平さん)

 


THE BIG ISSUE JAPAN』(ビッグイシュー日本版)146
300
本屋では買えません。東京や大阪の主要な駅の付近にいる販売員の方からお買い求めください。(販売場所の詳細はこちら
まもなく次の号が発売になりますが、販売員の方はたいていバックナンバーも持っているそうですので、ぜひ購入してお読みください。

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