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『Xファクター』出身のジョー・マケルダリーくんがカミングアウト

 昨年、イギリスを代表する人気オーディション番組『Xファクター』(イギリスの「アメリカンアイドル」)で優勝し、あの鬼のようなサイモン・コーウェルのお墨付きも得て、ポスト・スーザン・ボイルとも言われ、スターへの道が期待されているジョー・マケルダリーくん(19)。貴公子のようなルックスで、ハイトーンな美声の持ち主、女性経験がまったくないと言う「箱入りおぼっちゃんキャラ」が幅広い年齢層の女性に支持されてきましたが、このたび、ゲイであることをカミングアウトしました。(カミングアウトの詳しい経緯はこちらをご覧ください)

 すでにメジャーデビューシングル「The Climb」(マイリー・サイラスのカバー曲)が発売されており、イギリスではかなりの人気を博しています。
 そんなポップスター(おばちゃんたちのアイドル)のカミングアウトは、まるで『アメリカンアイドル』出身のオープンリー・ゲイのスター、アダム・ランバートに続く「イギリス版アダム」といった印象を受けそうですが、実は順序が逆なのです。

 『アメリカンアイドル』はもともとイギリスの『ポップアイドル』(2001~)というオーディション番組を下敷きにしています。その『ポップアイドル』の初代優勝者がウィル・ヤングです。ウィルのデビュー・シングル「Anything Is Possible/Evergreen」は、バンド・エイドの「Do They Know It's Christmas?」の記録を更新し、イギリス音楽史上、最も短期間で最高の枚数を売り上げたシングルとなりました。そして、デビュー・シングルの発売から数週間後、ウィル・ヤングはタブロイド紙上で、ゲイであることをカミングアウトしました。そして、カミングアウト後も発売したシングルはすべてトップ5入りを果たし(内3曲がNo.1ヒット)、デビュー・アルバムも2ndアルバムも全英アルバム・チャートの首位に輝いています。つまり、ゲイであることは彼の人気に影響を及ぼさなかったのです。ウィル・ヤングこそは、人気オーディション番組出身のオープンリー・ゲイのポップスターのさきがけだったのです(参照:Queer Music Exprience

 ちなみに『ポップアイドル』に続き、25歳以上でもグループでも参加できるという新オーディション番組『Xファクター』が2004年からスタートし、ここからレオナ・ルイスやジョー・マケルダリーのようなスターが誕生しました。
 2007年からは『アメリカズ・ゴット・タレント』をまねた『ブリテンズ・ゴット・タレント』も始まり、ポール・ボッツやスーザン・ボイルを輩出しました。
 また、『Xファクター』は2011年から米国に上陸することが決まっています(レディ・ガガが審査員を希望したそうです)

 オーディション番組出身のアイドル、あるいはリッキー・マーティンのようにすでに大御所となったスターたちのカミングアウトが相次いでいるわけですが、日本にもそろそろそんな波が来るのでは?と期待したいところです。(後藤純一) 

 

ツイッターのハッキングが生んだカミング・アウト。(Queer Music Exprience
http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/blog-entry-269.html

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