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毎日新聞がスウェーデンのゲイ事情をレポート

 毎日新聞が、ストックホルム・プライドを中心にスウェーデンのゲイ事情を詳細にレポートする記事を掲載していました

 「同性婚がヨーロッパ諸国を中心に次々合法化され、セクシュアルマイノリティが誇りを持って生きていく場が広がりつつある」と記事は告げています。
 スウェーデンでは同性のカップルに異性の夫婦に準じた権利を認める「登録パートナーシップ法」が94年に成立し、同性カップルも法的に保護されていました。昨年5月の婚姻法の改正で、配偶者が同性か異性であるかにかかわらず結婚できることになり、世界で7番目の同性婚できる国になりました。
 そしてこの7月末、ストックホルムで「プライド2010」が開催され、約40万人が参加したそうです。スウェーデン政府は各国のジャーナリストを招待し(すごい!)、「少数者に寛容な同性婚先進国」をアピールしました。

 ストックホルムの街のあちこちにレインボーフラッグが掲げられ、大規模なパレードが市内を行進しました。セクシュアルマイノリティの警察官や兵士、医師、教師、政治家、聖職者までもが参加し、喜びを爆発させました。人口900万人のスウェーデンで40万人が参加したことを考えれば、国民の関心は高いと言えます(日本の人口に直すと約533万人です)

 パレード主催者の一人でストックホルム観光局のクリスチーナ・グッゲンバーガーさんによると、2年前のパレードには海外から5万5000人が参加しました。同性婚が合法化された昨年から、政府はロシア・東欧を中心に多くのジャーナリストを招待しているそうです(ロシアではモスクワ市長がゲイパレードを「悪魔の所業」と呼び、暴力的に弾圧するなど、まだまだ厳しい状況です。そういう意味で、自国のみならず、こうした国々へ働きかけを行うことは本当に意義があると思います。素晴らしいです)。「自由で寛容なスウェーデンのイメージを海外に伝えることが大切」と彼女は語ります。

 レインボーフラッグは教会の塔にまで掲げられているそうです。国民の7割が信者であるスウェーデン国教会(福音ルーテル教会)が同性婚を認め、教会で挙式したカップルは60組以上に上ります。
 3人しかいない女性主教(ビショップ)の1人であるエバ・ブルンヌさんは、レズビアンであることをカミングアウトしています。「論争がある中で同性婚を認めた教会の決定は重要だった」と彼女は語ります。「大切なのは、人を差別してはならないということ。デンマークなど他の国にも影響を与えることになる」
 自由党の国会議員であるバーブロ・ウェスタホルムさんは「宗教界が同性婚を支えている。これが他の国と違うところだ」と語ります。教会で牧師によってきちんと式を挙げることで、その正当性をアピールできるのです。

 しかし、そこまで寛容なスウェーデンでも、地方に行けば、まだ保守的な考えも根強く、ゲイバーが襲撃される事件も起きているそうです。 

 ストックホルムの小中学校の教師、ペーアンダース・ウォルナーさんは9年前、当時高校生だった次男から「今度恋人を連れてくるけど、女の子じゃない」と告げられ、ショックを受けたといいます。「驚いたけど、夫婦で勉強した。知ることによって恐れることはなくなる」
 いちばん心配したのは、極右からの攻撃だったそうです。
 その次男はすでにボーイフレンドと結婚。仲のよい女の子の友達に頼んで、人工授精により男児を出産してもらったそうです。彼は、4カ月になる息子を、夫との間の子どもとして育てているます。ペーアンダース・ウォルナーさんは「子どもは法的に息子たちの子と認知される。私もおじいさんになった」と笑いました。 

 この記事では、同性婚が認められた国々の略歴や、2008年に国連総会で性的指向に基づく人権侵害の根絶を求める声明が出され、日本を含む66カ国が賛同したというトピックも紹介しています。読んだ方に「日本でもそろそろ同性婚を」という認識を促すようなものになっていると感じました。とても貴重な、意義ある記事でした。

(後藤純一) 

 

スウェーデン:性的少数者が祭典、40万人参加 広がる同性婚、地方では偏見も(毎日jp
http://mainichi.jp/select/world/news/20100819ddm007030079000c.html

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