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米国の同性愛者の61%が「出会いはネット」と回答

2010年08月25日

 先月、「ゲイはノンケよりSNSTwitterを頻繁に利用」というニュースをお伝えしましたが、今度は、「家でインターネットを利用する人ほど出会いのチャンスに恵まれており、特にゲイの場合はその傾向が顕著である」というという調査結果が発表されました。

 15日、アメリカ社会学会の総会で、「自宅でインターネットを利用する人のほうが出会いのチャンスに恵まれ、Webサイトが恋人探しのツールとして重要性を増している」という研究結果が発表されました。これは、スタンフォード大が行った調査で、同大学のマイケル・ローゼンフェルド准教授は「特に同性愛者の出会いにネットが重要な役割を果たしている」と指摘しました。

 スタンフォード大が全米の成人約4000人を対象に行った調査では、自宅でインターネットを利用する人の82.2%に配偶者や恋人がいて、利用しない人の62.8%を上回りました。

 また、2年以内に恋人ができた人のうち、61%の同性愛者が相手とインターネットで知り合ったと回答しました。これに対し、異性愛者のなかでネットで出会った率は21.5%にとどまり、大きな違いとなりました。

 ローゼンフェルド氏は「ネットで出会ったカップルは、同性同士や宗教的な背景の異なる人が多い」と語っています。

 ネットでの出会いは今後も増えていき、アメリカ人の出会いのきっかけが、数年以内に現在の主流である「友人からの紹介」からネットに取って代わる可能性もあるといいます。

 

 アメリカも日本も(たぶん世界的に)同様だと思いますが、ゲイの間でネットの利用率が高いのは、男女のように日常生活で出会うことが難しい(職場や地域社会や親戚づきあいではなかなか出会えない)ためでしょう。ゲイバーやゲイイベントに頻繁に行くような人でない限りは、おたがいのプロフィールもわかり、すぐにやりとりができるネット上のツールを利用するのが最も効率がよいわけです。
 そういう意味で、ゲイは昔から新しいメディア(ツール)に敏感であり、よき利用者となってきました。ネットの出会い系サイトやblog、mixi、iPhoneなども、世間で話題になる前からゲイの間で一気に利用が広がったと思います(最近ではTwitterなどでも出会いがあります)
 先日の東京プライドパレードでは、SoftbankやGoogleのようなメディア関連企業がスポンサーとなってくれました。そうしたメディアとゲイの「幸福な関係」は、今後ますます親密になっていくのでは?と想像します。

(後藤純一)

 

出会いのきっかけ、友人からネットに様変わり=米調査(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-16809620100817

家庭でのネット利用者は恋のチャンスも多い、米研究(AFP)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2748818/6085857

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