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岡山大、全国で初めてジェンダーセンター設置

2010年10月30日

 心と体の性が一致しない性同一性障害や、生まれつき身体上の性別が非典型な性分化疾患など、性に関する疾患の診療や患者の生活支援に総合的に取り組むため、岡山大病院が院内にジェンダーセンターを設置したそうです。
 厚生労働省は「医療機関がこうした組織を設置した例は聞いたことがない」とコメントしており、全国初のケースと見られています。

 岡山大病院は、1998年にジェンダークリニックを開設して以来、性同一性障害の性別適合手術をこれまでに約320例実施しており、国内有数の実績を持っています。精神科がカウンセリングを行い、産婦人科と泌尿器科で生物学的な性を判定してホルモン治療を実施、その後、形成外科などが性別適合手術や性器再建を担当するという、各科が協力して総合的な治療・支援にあたる体制を作り上げてきました。

 今回のセンター化によって、こうした実績を病院内外にアピールすると同時に、各診療科に所属する医師が専門分野に特化したり、専用ベッドを確保するなど、体制を強化し、全国から集まる患者の要望に応えられるようにしていく計画だそうです。
 センター化に先立って6月に発足した患者・家族の会の活動や、化粧品会社と提携したメーク講習など、さまざまなニーズを満たすような支援も充実させていくそうです。

 センター長の難波祐三郎准教授(形成外科)は「性疾患は心身両面や生活まで含めたさまざまな支援が必要。岡山大が培ってきた連携体制をより強化して患者のニーズに応えていきたい」と語っています。
 


岡山大、性疾患の診療拠点設置 病院で全国初(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102301000400.html

岡山大が全国初 性疾患の支援センター(山陽新聞)
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010102321023227/

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