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サンフランシスコにLGBT歴史博物館が誕生

2011年01月11日

 サンフランシスコはゲイ・ムーブメントの中心地として世界的に有名ですが(ハーヴェイ・ミルクが活躍したり)、この1月13日、満を持して「GLBT歴史博物館」がオープンすることになりました。1985年に研究と資料保存の目的で設立されたGLBT歴史協会が設立したもので、アメリカで初めてのLGBTの総合的な歴史博物館となるそうです。

「GLBT歴史協会が設立されて四半世紀、我々のコミュニティの歴史を展示する博物館をオープンできることを誇りに思います」と、GLBT歴史協会の代表、ボール・ボーンバーグ氏は語りました。
「この博物館は、クィア・カルチャーを知るために毎年数万人もが訪れるカストロの中心に位置しています。この博物館では、1世紀にも及ぶGLBTコミュニティの魅力的な物語を反映し、私たちが作り上げてきたアーカイブから、多くの宝物を見つけることができるでしょう。GLBTコミュニティがいかに豊かで、多様で、驚きに満ちているかが伝わることと思います。ゲイだろうとレズビアンだろうとバイセクシュアルだろうとトランスジェンダーだろうとストレートだろうと、訪れた人は感動し、啓発され、楽しめることうけあいです」

 この博物館は、1600平方フィート(148平方メートル)のギャラリーとプログラムスペースを有し、プロが設計したお客用のスペース、照明、マルチメディア装置なども備えています。リーバイス、サンフランシスコ市、カストロ地区商工会をはじめ、多くの企業や個人が出資し、設立されました。

 この博物館のデビューを飾る2つの展覧会をご紹介します。メインの展示室では「広大なクィアの歴史:GLBTの歴史を祝福して」と題された展覧会が開催されます。ゲイの歴史家として名高い、ジェラルド・コスコヴィッチ氏らが手がけています。もう1つのフロント・ギャラリーでは「GLBT歴史協会の偉大なコレクション」という展覧会で、これまで収集・保存されて中から目玉となる資料が展示されるようです。

 グランドオープンは13日。スポンサーやスペシャルゲストのための内覧会が催された後、テープカットとレセプション・パーティも行われる予定です。

 アメリカで初のゲイの博物館と言うと、「初じゃない、ロサンゼルスにもあるじゃないか」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
 2008年、ウェストハリウッドに「ONE Archives Gallery and Museum」が設立されました。これはゲイ&レズビアン、つまり同性愛の歴史についての博物館(ゲイ雑誌『ONE』の資料に基づくもの)でした。トランスジェンダーも含めたLGBTの総合的な歴史博物館としては、今回のサンフランシスコが全米初ということになるようです。(編)


GLBT歴史博物館
住所:サンフランシスコ市18番通り4127
開館時間:水曜〜土曜 11時〜19時 日曜 正午〜17時
入場料:5ドル


FIRST GLBT HISTORY MUSEUM IN U.S. SET TO OPEN IN SAN FRANCISCO(Out In America)
http://www.outinlosangeles.com/home/news.asp?articleid=34816

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