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ジョニー・ウィアー、自伝でカミングアウト「隠してたつもりはないよ」

2011年01月12日

 エキジビションでレディ・ガガの『Poker Face』に乗ってゲイゲイしいパフォーマンスを披露したり(動画はこちら)、冠番組『Be Good Johnny Weir』(日本でもDVD発売中)でも素晴らしくゲイゲイしいオープニング映像で人々をトリコにしたり、競技を終えた後のファン・アピールの際に薔薇の冠をかぶったり(コーチにむしり取られそうになったり)、あまりにもゲイテイスト全開で素敵なキャラクターだったため、巷で「ジョニ子」とも呼ばれて愛されてきたフィギュア選手、ジョニー・ウィアー。
 この度、満を持して自伝『Welcome to My World』を発売し、また、名だたるフィギュア選手の使用曲を網羅したコンピ・アルバム『フィギュア・スケート ミュージック・セレクション'10-'11』では、全世界に先がけて歌手デビュー曲『ダーティ・ラヴ~ア・ブ・ナ・イ・カ・ン・ケ・イ』がスペシャル・ボーナス・トラックとして収録されています(日本のファンへのメッセージ動画はこちら
 
 そんなジョニー・ウィアは、長い間セクシュアリティについての質問を拒んできましたが、自伝の中でようやく正式にゲイであることをカミングアウトしました。
「僕はゲイで、それを誇りに思っている」
「自分のセクシュアリティに気がついたのは6歳のとき。『プリティウーマン』を見てて「どうしてもジュリア・ロバーツになりたい!」と思ったんだ。キスという行為はちょっと奇妙に思えたけど、キスするなら(ジュリアではなく)リチャード・ギアと、と思った」

 このカミングアウトに対して(誰もが「やっぱり」と思いながらも)意外に大きな反響が沸き起こり、ジョニーはNBCのTV番組『トゥデイ』で「僕はみんなのリアクションにとても驚いている。だって今まで隠してきたつもりもないし」と語りました。「僕はゲイだとかストレートだと主張したことはない。僕はジョニー・ウィアーだ」

 同番組で、3回の全米チャンピオンに輝き、2度のオリンピック選手に選ばれたジョニー・ウィアーは、世界のトップスケーターになるために15年間どれだけハードな訓練をしてきたかを評価してほしいと望んでいます。また、誰もがゲイだと思っていたとは言え、彼は周囲からのカムアウトのプレッシャーを感じてきたと語っています。
「僕は白人男性でゲイに生まれた。そして、白人であることも男性であることも祝福するつもりはない。同じように、ゲイであることを祝福しなきゃいけないって理由はないよね?」
「僕は何年も活動にがんばってきた人々を知っている。彼らは僕にもそうなれと望んできた。でも、僕にできる最善のことは、僕らしく生きることだと思うんだ。活動家であることじゃなく、ジョニー・ウィアーであることがいちばん大事なんだ。僕はただのゲイ男性以上の何かだと思ってる」
「何も後悔なんてしていない。僕は今どきの若い人間で、やりたいことはたくさんあるし、それを誰に言い訳する必要もないと思ってる。僕はこの世界で、自分の道を切り開いてきたんだ」

 ジョニー・ウィアーはド派手なコスチュームやオールバックの髪型や歯に衣着せぬトークで知られている一方、彼が自伝を出した目的は、ペンシルバニア州の人口1万人余りの小さな町で生まれた男の子がいかにしてトップ・スケーターになりえたかというストーリーを伝えたかったからだと言います。
「僕のファッションセンスはちょっとだけ変わってるかもしれないし、コスチュームはきちがいじみてるかもしれない。僕は過剰なものが好きなんだ。でも、それがそのまま僕の本質ってわけでは全然ないんだ。僕のストーリーは本当に純粋で、ほとんどのアメリカ人と同じなんだよ。僕は小さな町で生まれ、ビッグになることを夢見て、そして死にものぐるいでベストを尽くしたんだ」
 

Johnny Weir: I don’t define myself as gay(TODAYshow.com)
http://today.msnbc.msn.com/id/40999783/ns/today-books/

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