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NHK教育『青春リアル』にゲイの男の子が出演中

2011年01月24日

 NHK教育の『青春リアル』(毎週土曜夜放送)は、『YOU』や『真剣10代しゃべり場』などの流れを汲む、今を生きる若者たちによる討論番組で、メンバーたちの日常を捉えた映像やネット上での語りもおりまぜた番組です。
 この番組に現在、サルさんというゲイであることをカミングアウトしている23歳の男の子が出演しています。
 NHK教育は『ハートをつなごう』だけでなく、毎週、こうして若いゲイの方のリアルな声を伝えてくれているのです。
 
 『青春リアル』の公式サイトは、「リアル・タウン」という仮想の町になっています(その町長をつとめるのが、一昨年、関西レインボーパレードのアフターパーティにも来てくれた社会学者・鈴木謙介さんです)
 そして現在、11人いるリアル・タウンの住人の1人が、サルさんです。プロフィールには「高校のときに、男性に恋心を抱いたことをきっかけに、自分が同性愛者だということに気づき、自己嫌悪を抱くようになった。地元から上京し、自分以外の同性愛者と知り合っていくうちに、自己嫌悪の気持ちはなくなってきたが、それでも異性愛者との関係はどこかギクシャクしてしまう。両親にもカミングアウトしているが、やはり関係は微妙…。異性愛者と同性愛者の間の溝はどうしたら埋まるのか、みんなと考えたい」と書かれています。
 サルさんは1月8日に「僕が感じている“居心地の悪さ”ってどこから来るんでしょう?」というトピックを立てました。18歳のときに中学からの親友に初めてカミングアウトし、「同性愛者だからって何も変わらないよ」と言われてうれしかった、けど、そこから二人の間に「新しい違和感」が生まれ、しだいに彼と距離を置くようになったそうです。「何も変わらない」なら、なぜ僕や僕の多くが異性愛者と深くかかわるのを避けているんでしょうか? 僕が感じている“居心地の悪さ”ってどこから来るんでしょう? と、サルさんは問題提起します。
 それに対し、住人(メンバー)の方たちからさまざまなコメントが寄せられています。ぜひ読んでみてください。

 また、1月22日(土)の放送では、サルさんがゲイだとカミングアウトしたところ、相手の人に「お前と一緒にいる俺も同性愛者なのかと思われるじゃないか? 考えてカミングアウトしているのか?」と言われ、もめたのですが、最終的に「同性愛者に間違われるリスクも引き受けて一緒にいるよ」と仲直りするというシーンがあったそうです。これを観ていた方の中には「同性愛者に間違われることがリスクである」社会ってどうなんだろう…という感想を持たれた方もいたようです。
 1月26日(水)23:30から再放送されるそうですので、ぜひご覧ください。(編)


NHK教育『青春リアル
本放送:毎週土曜22:35〜23:30
再放送:毎週水曜23:30〜23:55

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