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横浜の「SHIP」がセクシュアルマイノリティのための電話相談を開設

2011年02月24日

 神奈川新聞社が、横浜のコミュニティセンター「SHIP」がセクシュアルマイノリティのための電話相談を開設したという記事を掲載していました。

 セクシュアルマイノリティのためのコミュニティセンター「かながわレインボーセンターSHIP」を県と協働で運営している支援団体「横浜Cruiseネットワーク」は2月中旬、電話相談窓口「SHIP・ほっとライン」を開設したそうです。毎週木曜日の夜2時間、情報が行き届きにくい思春期の中高生や周囲に打ち明けられず孤立しがちなセクシュアルマイノリティの人たちの悩みに応じるものです。

 横浜Cruiseネットワークによると、ゲイやレズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど、対象をセクシュアルマイノリティ全体に広げたホットラインは県内初のことです。臨床心理士による講習を受けた20~40代の当事者スタッフ10人が交代で対応するそうです。

 「かながわレインボーセンターSHIP」はこれまで毎月、約10回の対面カウンセリングを行ってきましたが、予約が埋まり、なかなか相談を受けられないのが現状です。また、平塚や秦野など、神奈川県内各地や県外から訪れる人もいて、こうした利用者の負担を軽くするために支援の幅を広げようとホットライン開設の準備を進めてきました。

 異性愛が常識とされる社会の中で、カミングアウトへの葛藤や自分の性的指向を受け入れられない苦悩、将来への不安のほか、「ホモ」や「おかま」といった言葉に心を痛める実情など、対面カウンセリングには多様で切実な相談が寄せられているといいます。

 電話相談は、本人に限らず、保護者や教育関係者、友人からの相談にも対応できます。横浜Cruiseネットワークの星野慎二代表は「悩みや迷いがある人は独りで抱え込まず、どんなことでも気軽に相談してほしい」と呼びかけています。

 ホットラインの電話番号は050-3776-8130。開設時間は毎週木曜19時~21時です。

 「SHIP」では、こうした相談だけでなく、STD検査を実施したり、「しゃべりちゃ」というゲイのためのお茶会なども開催しています。誰でも気軽に立ち寄ることのできるスペースです。まだ行かれたことのない方は、一度訪ねてみてはいかがでしょうか?(詳しくはこちらのサイトをご覧ください)(編)


性同一性障害や同性愛など性的少数者の悩みに電話で対応、「SHIP・ほっとライン」開設/横浜(カナロコ--神奈川新聞社)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1102230028/

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