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「被災地にいるLGBTが望むこと」というblogが立ち上がりました

2011年03月15日

 今回の震災を受けて「被災地のLGBTが望むこと」というblogが立ち上がりました。
 「いま死ぬか生きるかの時にLGBTであることは二の次かもしれない。でも被災地のLGBTにとっては、これから数ヶ月(かそれ以上)の日常は『避難生活』になります。そんなLGBTのために救援者は何が出来るのか。みなさんのアイディアをください」と呼びかけるもので、寄せられた意見をまとめ、救援活動を行う人々(団体や施設など)に資料を配布しようとするプロジェクトだそうです。

 とにかく一人でも多く救おうと動いている今現在というよりも、今後も長引くかもしれない避難所生活において、LGBTの方たちがLGBTであるがゆえに(ただでさえストレスがたまりやすい環境で、LGBTと接したことがあまりない避難者も多いと考えられるため)さまざまなトラブルに巻き込まれたりすることもありえる、そうしたときにきっと役に立つでしょう。そして、今後どこかで災害が起こったときにも。

 この資料の原案は、Wikiシステムで誰でもが書き込める状態で公開されています。それを、発起人のマサキさんが最終的にA4版に収まるようなかたちにまとめるそうです。
 現時点では、トランスジェンダーの方への配慮(機械的な男女の区分けではなく)、プライバシーのこと、HIV陽性者の薬のこと、同性パートナーも世帯として扱ってもらうこと、差別ゆえの暴力を受ける可能性、といったことが挙げられています。

 紙の資料は16日(水)午前9時にいったん締め切られるそうです(その後もネットで見られるようになります)。なかなか連絡もつかないでしょうが、もし万が一、実際に避難所生活を余儀なくされている当事者のお友達の方の声(LGBTとして何が困っているかという具体的な要望)を聴くことができた方は、ぜひこちらのサイトに情報提供してあげてみてください。その声が届くはずです。(編)

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