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韓国のゲイの映画監督が「同性結婚」宣言

2011年03月17日

『少年、少年に出会う』『ただの友達?』が日本の映画祭でも上映された韓国のオープンリー・ゲイの映画監督キム・ジョグァンスが、同性パートナーとの「結婚」を発表したそうです。

 キム・ジョグァンス監督は、日本でも一般公開されて話題を呼んだ『後悔なんてしない』を製作(プロデュース)した「青年フィルム」の代表を務めていました。満を持した初監督作品『少年、少年に出会う』は、性的マイノリティーの人権団体「友達の仲」が製作し、シットコムで人気がアップしたイ・ヒョンジンとキム・ヘソンという花美男(イケメン)俳優たちを起用したことで話題を呼び、短編映画としては異例の劇場封切となりました。日本でも2009年のアジアン・クィア映画祭で上映されています。
 初長編作品『ただの友達?』は、キム・ジョグァンス監督の実際の経験を土台にしたリアルなストーリーで、韓国で初めての明るくポップなゲイ映画となりました。釜山国際映画祭でも良い反応を得たそうです。昨年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でも人気を博しましたが、さらに、今年5月のアジアンクィア映画祭では、20分のメイキング映像を加えた特別版が上映されるそうです。
 また、現在キム・ジョグァンス監督は、ゲイとレズビアンカップルの結婚を題材にした長編映画を準備中だそうです。

 キム・ジョグァンス監督は、17日に自身のTwitterで「私とファニの結婚の知らせに、祝賀の挨拶を送ってくださった多くの友人に、感謝の言葉を申し上げます。素敵なポスターを作って応援してくださったテジャヨン総裁と党員の方々にもごあいさつします。ありがとうございます。毅然として幸せに暮らします。見守ってください」とコメントしました。

 韓国では同性婚は認められていないので、キム・ジョグァンス監督とパートナーの方(ファニさん)の「結婚」は正式なものではなく、結婚式を挙げるといった意味だと思います(それでも、おめでとうございます!と申し上げたい気持ちです)。勇気をもってカミングアウトしたキム・ジョグァンス監督の「結婚」のニュースによって、未だ同性愛への偏見が根強い韓国社会が少しでもゲイに寛容になっていくことを願うものです。(編)

 
「同性結婚宣言」キム・ジョグァンス、「毅然と幸せに暮らす」(Innolife.net)
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=6&ai_id=129195

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