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中日新聞にカナダで結婚式を挙げた同性カップルへのインタビュー記事が掲載されていました

 中日新聞紙面で火曜日に掲載されている「学生之新聞」というコーナーに、カナダで結婚式を挙げたレズビアンカップルのことが掲載されていました。

 「社会の中で幸せ得たい 雅子さん さやかさん」という見出しの記事は、カナダで結婚式を挙げた雅子さんとさやかさんのインタビューや、法律の専門家の談話、記事を担当した学生の編集後記などで立体的に構成され、若い方たちだけはもちろん、幅広い読者に訴えるものがありました。

 雅子さんとさやかさん(ともに30代)は、12年前にインターネットの掲示板で知り合った女性どうしのカップルです。それぞれ別の会社に務めており、約10年前から東京都内でいっしょに暮らしています。 
 結婚式は2009年7月、カナダのバンクーバーで2人だけで挙げたそうです。きっかけは、2人が交際を始めて10年目の記念に何かできないかと相談していたとき、同性カップルの結婚式を支援する団体があると知ったことでした。あまり結婚という形にこだわりはなかった2人ですが、「日常の生活では味わえない感動があった」「いい思い出になった」と振り返ります。
 結婚式から1カ月後、都内のレストランで披露宴を開きました。開始の言葉は「新婦、新婦のご入場です」。雅子さんの母親といとこ、職場の人、同性愛者の友人ら100人が出席したそうです。
 雅子さんの弟は「これから家族として、よろしくお願いします」と祝電を寄せました。披露宴の終わりに雅子さんの母親は「雅子は自慢の娘。今日、もう1人、自慢の娘ができました」とあいさつしたそうです。

 結婚式の後、2人の元にカナダの結婚証明書が届きました(カナダのバンクバーがあるブリティッシュコロンビア州は、世界中どこの同性カップルにも結婚証明書を発行してくれます)。が、日本では今のところ効力はなく、法律上は今も他人です。2人はそれぞれ収入の一部を同額ずつ銀行口座に預け、積立てをしています。口座はさやかさん名義ですが、仮にさやかさんが亡くなった場合、親族とされない雅子さんは口座からお金を引き出せない可能性が高いのです。こうした事態に備え、さやかさんは遺書を書いていますが、2人は「実際にどうなるかはわからない」と異性同士のカップルにはない不安を抱えています。
 雅子さんもさやかさんも職場に同性のパートナーと暮らしていると知らせていますが、知る人は一部です。さやかさんは母親にもカミングアウトしましたが、父親にはまだきちんと話していないといいます。
 2人は日本でも同性のカップルを法的に認めてほしいと考えます。夫婦と同じ権利を得たいという思い以上に「法的に認められれば、世の中の同性カップルを見る目も変わると思う。『自分の大事な人はこの人』という思いをわかってほしい」と考えています。

 その後、中央大ほかで非常勤講師をつとめる法学博士の谷口洋幸さんが、法律の専門家として同性婚について解説していました。
 谷口さんは日本で同性婚が認められない理由について「日本では『同性愛者への差別意識をなくす』という最も難しい問題に、まず取り組まねばならなかった」と語ります。法律を変える以上に人々の意識を変えるのは難しいとみています。
 それでも、同性カップルに異性カップルと同じような権利を認める流れは国際的な傾向になっています。谷口さんは「現にいくつかの国際機関から日本も同性カップルを法的に位置付けるよう求められている」と指摘します。

   この記事を担当した愛知淑徳大4年の高倉唯さんは、編集後記でこのように書いています。
「雅子さんとさやかさんは、長年連れ添った夫婦のような雰囲気を漂わせていた。パートナーにはさまざまな形があると、あらためて思った。古いものを後世に残すという考えは素晴らしいが、時代によって変えていくべきものもあるだろう。日本の戸籍制度はその1つかもしれない。
 異性同士だから幸せなのか。同性同士だから幸せではないのか。パートナーとは互いを思いあっていることや、目に見えない絆で結ばれていることが大事だと感じた。
 マイノリティ(少数派)の権利が大切にされる社会は、マジョリティ(多数派)にとっても生きやすい社会なのではないだろうか。生き方の多様性が認められる社会になってほしいと願う」(編)

社会の中で幸せ得たい 雅子さん さやかさん(中日新聞)
http://edu.chunichi.co.jp/gakusei/?p=1742

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