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大阪でメンタルケアのための呼吸法ワークショップ開催

2011年05月01日

 ゲイにとって、HIVとともにメンタルヘルスの問題が深刻だと言われています。京都大学大学院医学研究科の日高庸晴氏らが1999年から行ってきた調査で、異性愛者を装う葛藤によるストレスで抑うつ傾向が高いことが明らかにされています。また、2008年の調査では自殺率が異性愛者の6倍も高いことが明らかにされています(詳しくはこちら
 ゲイのための相談窓口(ボランティアの電話相談)や、一部の地域では無料カウンセリングなども行われてきましたが、現状、ゲイのメンタルヘルスに関する国の支援はなく、けっしてサポートが十分とは言えません。

 そうしたゲイのメンタルヘルスの向上に少しでも役立てば…という趣旨で、昨年の「PluS+ 2010」では「身体から行うメンタルケアの最前線」というトークライブが開催されました。海外で呼吸法を軸にしたHIV陽性者向けワークショップやアディクション回復プログラムも実施している「アートオブリビング」の寺田正廣さんらを講師として、心身の根深い疲れやストレスを洗い流してニンゲン本来の「生命力」を呼び覚ますパワフルな呼吸法、ヨガ、瞑想、アロマテラピーなど様々なメンタルケアの方法を紹介するものでした。(ちなみに寺田さんは、堂山のコミュニティセンター「dista」の映画上映イベントでシモーヌ深雪さんとともに講師を務めていた方でもあります)
 その寺田正廣さんがこのGWに、ストレスを浄化して強くしなやかな心身をつくる呼吸法のLGBT限定ワークショップを大阪で開催します。インドの人道・教育NGO「アートオブリビング財団」によって世界150カ国で教えられている「スダルシャン・クリヤ」という呼吸法は、身体の細胞の隅々に酸素を送り届け、中にたまった毒素を強力に浄化し、心身の活力をアップするそうです。身体のエネルギーレベルが上がると、うつや不安定な感情、怒りや落ち込みなど、ネガティブな面が改善され、集中力・積極性・創造性など、ポジティブな変化が自然に現れてくるといいます。
 3日間の集中講座では、シンプルな初心者向けのヨガや、深い休息を味わう瞑想のほか、いろいろなワークを通してパワフルなこの呼吸法をうまく使えるよう、心とカラダをゆっくりほぐしていきます。そして、最終的には自宅でひとりで行えるように指導します。自分の手で自分のマインド(心や精神)を守り、無理なく強化するようなメンタルケアのテクニックをこの機会に学んでみませんか? 

LGBTのための、スダルシャン・クリヤ呼吸法習得 5日間コース
日時・会場
5月5日(祝)16:15~21:45 大阪市立青少年センター
5月6日(金)19:00~21:45 大阪市立青少年センター
5月7日(土)10:00~15:00 市民活動プラザおおさか西
主催:アートオブリビングジャパン(一般社団法人ART OF LIVING)
講師:寺田正廣(アートオブリビング認定講師)
受講料:一般35,000円 学生20,000円 再受講2000円
申込み・お問合わせはこちら
※3日間全ての日程へのご参加が必須です。
※てんかんをお持ちの方や統合失調症の方は受講いただけません。
※各日の終了時間は若干前後する場合がございます。
※応募締切はコース初日の午前中、お昼12時まで。

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