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2010年の新規エイズ患者数が過去最多に

2011年05月25日

 厚生労働省エイズ動向委員会が23日、2010年に国内で確認された新たなエイズ発症者数は469人で、過去最多となったことを発表しました。また、新たにHIVに感染した人は過去3番目に多い1075人でした。
 感染経路では同性間の性的接触が最も多く、患者と感染者合わせて974人と全体の63%を占め、次いで異性間の性的接触が322人で20%でした。
 年齢別に見ると、30代が550人で最も多く、次いで20代が383人、40代が318人などとなっています。
 地域別に見ると、HIV感染者、エイズ患者ともに東京を含む関東・甲信越ブロックと近畿ブロックで全体の6〜7割を占めています。一方、東海ブロックでHIV感染者が前年比55%増(124件)、エイズ患者が39%増(75件)、また中国・四国ブロックではエイズ患者が2倍(34件)と、増加が目立ったそうです。

 また、2011年の第1四半期(2010年12月27日~2011年3月27日)には、献血者約133万人のうち29人のHIV感染がわかり(10万人中2185人の割合。)、こちらも過去最多ペースだそうです。

 全国の保健所や自治体では無料のHIV抗体検査が実施されていますが、昨年この検査を受けた件数は約13万件(前年比13.%減)で、2年連続で減っています。保健所などへの相談件数も減少傾向にあるそうです。

 エイズ動向委員会の委員長で東京大学医科学研究所の岩本愛吉教授は「検査が必要なのに、検査に行かないままエイズを発症した人が増えているのではないか」と分析しています。また、「40代や60歳以上の新規感染者が増加するなど、年齢層や地域の広がりが見られる。早期に発見して投薬治療を受ければ発症は防げるので、無料検査や相談の機会を積極的に利用してほしい」と呼びかけています。(編)


エイズ患者の報告数 過去最多(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110524/t10013064861000.html

エイズ発症者、過去最多…中高年の新規感染増加(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110523-OYT1T00953.htm

エイズ患者、最多の469人=「感染地域や年齢に広がり」-厚労省(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2011052300871

AIDS患者の報告数、過去最多を更新- 厚労省(キャリアブレイン)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/34276.html 

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