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エイズ治療に光——米国のエイズ研究第一人者が「エイズの最終的な克服を今ほど大きく期待できた時はない」と語りました

 AFPによると、米国のエイズ研究第一人者が「エイズの最終的な克服を今ほど大きく期待できた時はない」と語ったそうです。

 米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases=NIAID)の所長を1984年から務めてきたアンソニー・フォーシ氏は、ワクチンや治療法、予防法に関する最近の進歩で、エイズ克服の希望に拍車がかかっていると言います。
「過去1年半の重要な進歩のいくつかは、それらを組み合わせることで、基本的には、われわれが最終的にエイズをコントロールできること、そしてエイズの流行を最終的に終わらせることができることを非常に強く示している」

 最近の2つの臨床試験によって示されたのは、HIVの感染を予防するうえでの抗レトロウイルス薬の効果です。
 1つは2007~2009年にかけて行われた研究で、HIVに感染していないゲイ男性に抗レトロウイルス薬を組み合わせて経口摂取してもらったところ、HIV感染のリスクが44%低減したそうです。さらに定期的に摂取するとリスクは70%以上も下がるそうです。
 また、この5月に発表された研究では、片方がHIVに感染していてもう一方が感染していない男女のカップルを主な対象とした臨床試験を行い、HIV陽性のパートナーに抗レトロウイルス薬の早期治療をした場合、陰性のパートナーに感染するリスクがほぼゼロになることが示されたといいます。
「エイズ発症へと進行する前の初期段階で治療すれば本人の健康状態に良好な影響があるということはすでによく知られているが、それだけではなく、HIV陽性のパートナーから陰性のパートナーへの感染をも防ぐことができるという強力な副次効果があることが示された、非常に重要な研究となった」

 今からちょうど30年前、世界で初めてエイズの症例が報告され、以来、NIAIDの研究者たちはエイズとの闘いの最前線に立ってきました。
 これまで開発することができなかったワクチンについても、2009年、タイで行われた臨床試験で約30%の予防効果が確認されました。「まだ31%の効果だが、少なくともこれを改善させていけるという考え方が合っていることは証明された」
 2010年には1人の個人から発見された2種類の抗体が組み合わさった場合、HIV株の90%以上を阻止することが実験で発見されました。
 現在は、ワクチン用に分離すべきHIVの特定部分を突き詰めることに研究がフォーカスされています。フォーシ所長は「ワクチンを手にできるのは今年か来年、その先になるかもしれないが、大きな進歩を遂げつつあることは確かだ」と語りました。

 一方で、感染の拡大を止めるためには、発展途上国で従来の予防法をもっと包括的に適用していく必要があるとフォーシ氏は強調します。「低所得国・中所得国では、治療が必要な人のうち3~4割程度しか治療にアクセスできていない。これに取り組める唯一の方法は、これまでも力を注いできたように、HIV感染の予防しかない」
 世界の1年の研究予算は現在約110億ドル(約9000億円)ですが、本来はさらに100億~150億ドルの加算が必要です。しかし、世界的な景気低迷の中、研究予算が削減されているのが現状で、「発展途上国とのギャップを埋めるのは困難な課題だ」とフォーシ氏は語ります。


「エイズの最終的な克服に希望」、米感染症研究所長(AFP)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2803223/7281448

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