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スコットランドで起きたショッキングな殺人事件…被害者はゲイの方でした

2011年10月24日

 10月22日土曜日早朝、スコットランド南西部のエアシャー県にあるカムノックという町で、28歳のバーテン、スチュワート・ウォーカーさんの焼死体が発見されました。スチュワートさんはゲイの方で、同性愛嫌悪による憎悪犯罪(ヘイトクライム)の犠牲になったものとみられています。

 スチュワートさんは金曜日の夜、友達と外に出かけ、2時過ぎに友達と別れたのが最後になったそうです。
 警察は監視カメラの映像をチェックするなど、何が起こったのかを調査中です。現在のところはヘイトクライムかどうかは特定できないとしています。
 刑事は「その夜の2時半から4時頃まで、現場近くでたくさんのホームパーティが催されていた。そのことと事件が関係あるのかどうかはまだわからないが、ともかく、情報を求めている」と述べています。
 また、警察は、スチュワートさんの遺体が街灯にくくりつけられていたという情報は間違いであるとしています。

 この地域の地方議員のアダム・イングラム氏は、彼が地域の人たちにとてもよく知られている好青年で、人々は大きなショックを受けていると語りました。
「彼のような若くてみんなに好かれている人物が、このような野蛮で恐ろしい殺人に遭ったことに大きなショックを受けている」
「こんな狭いコミュニティでどうしてこんな邪悪なことが起こりうるのか理解できない」
「カムノックは近所の人たちが助け合って暮らす町で、誰もが誰もを知っている。こんなことが起こるなんて、信じられない」
「明らかに、これは同性愛嫌悪による犯罪だ」

 ウォーカーさんの元同僚で、ホテルのアシスタントマネージャーだったカッザ・サザーランドさんは「あんないい青年がどうしてこんな…信じられない。犯人が逮捕されることを望みます。正義は実行され、犯人は地獄に落ちるべきよ」と語っています。

 Facebookの彼のページには、何百もの追悼のコメントが寄せられています。
「大事な友達。どうか安らかに。あなたの笑顔が忘られない。いつもあいさつしてくれた。暗い顔をしていたことなど一度もなかった。この悲劇と試練に直面したご家族が心配です」

 スコットランドのLGBT団体「ストーンウォール・スコットランド」の代表であるコリン・マクファーレン氏は「事実が明らかになるのを待つことが大事だ。そしてこの事件に関する情報を警察に集めることも」と語りました。
「この5年間でスコットランドにおけるLGBTをねらったヘイトクライムは5倍になった。それは、反同性愛者差別法によってヘイトクライムが可視化されたおかげでもある」
「人々は毎日のように、自身が何者であるかによって攻撃のターゲットにされている。そして警察はあまり動かない」
「私たちはゲイであることを誇りに思い、前向きな考えを持ち、社会が寛容であると信じている。が、こうした事件は、多くのLGBTのそうした思いを打砕いてしまう」



Gay barman Stuart Walker killed and set on fire(Telegraph.co.uk)
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/crime/8845395/Gay-barman-Stuart-Walker-killed-and-set-on-fire.html
 
Police appeal over burnt man death(The Guardian)
http://www.guardian.co.uk/uk/2011/oct/24/appeal-burnt-man-stuart-walker?newsfeed=true

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