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ボツワナのモハエ前大統領、HIV予防のために「同性愛を合法化するべき」と提言

2011年10月23日

 アフリカでは依然としてHIV感染が深刻ですが、そんな中、ボツワナのフェスタス・フォンテバーニェ・モハエ前大統領が英BBC放送のラジオ番組「Network Africa」で、HIVの感染拡大を防ぐために同性愛と売春を合法化するべきだと語り、さらに刑務所でのコンドーム配布も提言しました。

 ボツワナは世界で最もHIV感染率が高い国のひとつで、人口の17%が感染していると言われています。

 ボツワナでは同性愛も売春も違法行為となっています。モハエ前大統領は、自身は異性愛者であり、同性愛者の気持ちはわからないがと前置きしたうえで、「男性に魅かれる男性もいる。彼らも同じ国民だ」と話し、さらに売春の合法化についても「彼女たちやその顧客を感染から防ぐための支援が必要だ。彼らを逮捕することが解決策とは思えない」と述べました。
 また、刑務所でコンドームの配布が行わないことがHIV/AIDSの感染を一層拡大させていると指摘し、「HIVに感染していなかった受刑者が出所後は感染していたとしたら、法律がどう定義しようと、刑務所は感染源のひとつということだ」と語りました。

 こうした政策は欧米では当たり前のこととなっていますが、アフリカではかなり先進的なことと言えます。
 モハエ前大統領は在任中、サハラ以南のアフリカで初めて、抗レトロウィルス薬の無料提供を実現させた人です。また、退任後の2008年10月には、アフリカの優れたリーダーを表彰する「モ・イブラヒム賞」を受賞しています。

 

ボツワナのモハエ前大統領、HIV対策として「同性愛と売春を合法化するべき」(AFRICA Business News)
http://www.africa-news.jp/news_nFiL3Ww0z.html

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