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オランド大統領誕生により、フランスでも同性婚が実現!?

2012年05月08日

 5月6日に実施されたフランス大統領選の決選投票の結果、社会党のオランド前第1書記がサルコジ氏を上回り、次期フランス大統領に選ばれました。

 オランド氏は、EUの緊縮財政策に反対し(5年間のサルコジ政権への不満も手伝って)、勝利しましたが、ロイターによると、その政策骨子には「同性愛者による結婚や養子縁組を支持する」ということも含まれています。
 フランスでは1999年にPACS(市民連帯協約)が制定され、同性カップルにも結婚とほぼ同等の権利が与えられるようになりました(が、養子縁組などは認められていません。詳しくはこちら)。当時としては最先端を行くもので、世界のゲイコミュニティから熱い注目を集めました。が、オランダやベルギー、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、ノルウェー、アイスランドなどで次々と同性婚が認められていくなかで、フランスでは依然として同性婚は認められませんでした。もちろん、PACSでは不十分だ、同性婚も認めるべきだと訴える活動も継続的に行われてきましたが、なかなか実現しなかったのは、フランスの政治状況(保守政権が続いていたこと)も関係しています(昨年も社会党によって同性婚法案が下院に提出されましたが、あえなく否決されました。詳しくはこちら)。今回、同性婚を支持するオランド氏が大統領に就任したことで、いよいよ悲願が達成される時が近づいてきたと言えそうです。
 
 なお、オランド氏は現在、ジャーナリストのバレリー・トリエルバイレールさんと事実婚の関係にあり、「初の事実婚ファーストレディの誕生」としてニュースになっています。オランド氏は2007年まではセゴレーヌ・ロワイヤル氏(初の女性大統領を目指した同じ社会党の政治家)とPACSを結んでいましたが、実は2005年からバレリーさんと「二股」状態だったということも報じられています(なんと自由な!)

 

情報BOX:オランド次期仏大統領の政策骨子(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84601S20120507

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