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日本のHIV感染者・エイズ患者の累計報告数が2万件を超えました

2012年05月25日

 厚生労働省エイズ動向委員会は24日、2011年に新たに報告されたエイズ患者が472人で、前年の469人を上回り、2年連続で過去最多を更新したと発表しました。新規HIV感染者の報告も過去4番目に多い1056人(前年からは19件減少)で、依然として高い水準が続いています。
 感染経路の内訳は、異性間の性的接触が124人(約26%)、同性間が262人(約56%)などでした。
 岩本愛吉委員長(東大医科学研究所教授)は同日の記者会見で「エイズを発症してHIV感染がわかる事例が増えている。検査を受けて感染の段階でわかって治療を受ければ、ほとんど発症を抑えることができる」と語り、HIV検査や相談の普及啓発の必要性を強調しました。
 また、新規患者・感染者とも東海地方や九州地方で増加傾向にあるそうです。かつては東京や大阪など大都市圏で増加傾向にありましたが、厚労省は「地方にも広がってきており、対策が必要だ」としています。
 
 それから、HIV感染者とエイズ患者の報告数が累計で2万件を超えたこともわかりました。
 日本で初めてエイズ患者が確認された1985年から2012年第1四半期(2011年12月26日〜2012年3月25日)までの累計で、3月25日現在のHIV感染者の累計報告数は1万3913件、エイズ患者は6371件で、合わせて2万284件となりました。

 2012年第1四半期の新規エイズ患者報告数は105件で、前年同期から12件減少しています。また新規HIV感染者の新規報告数は246件で、前年同期から3件増加しました。
 感染経路別に見ると、エイズ患者では、異性間の性的接触が20件(約19%)、同性間が60件(約57%)。HIV感染者ではそれぞれ54件(約22%)、168件(約68%)でした。

 

エイズ患者報告、最多473人 昨年、男性が440人(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY201205240495.html

HIV、エイズの累計報告数が2万件超に- 12年第1四半期、新規エイズ報告は微減(CBnews)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/37320.html

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