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ルパート・エベレット、同性愛で投獄されたオスカー・ワイルドの晩年を映画化

2012年05月25日

 『アナザー・カントリー』『ベスト・フレンズ・ウェディング』『2番目に幸せなこと』などで知られるイギリスの俳優、ルパート・エベレットが、ゲイの詩人・作家オスカー・ワイルド(1854~1900)の伝記映画『Happy Prince』で監督デビューを果たすことがわかりました。さらにエベレットは、脚本と主演も兼ねるそうです。

 オスカー・ワイルドは童話『幸福な王子』(映画のタイトル)や『サロメ』などで有名ですが、41歳のときに同性と性行為を行ったとがで告訴・投獄され、出所後は失意のうちにヨーロッパを放浪し、46歳で亡くなりました。この映画『Happy Prince』は、まさにそんな悲劇的な晩年に焦点を当てるものになるそうです。ただし、トーンとしてはコメディタッチになり、ワイルドらしい辛口のウィットとブラックユーモアに富んでいるとのこと。

 主人公のワイルドをエベレットが、ワイルドの親友レジナルド(レジー)・ターナー役を『アナザー・カントリー』でも共演したコリン・ファース(トム・フォード『シングルマン』のゲイの教授役)が演じます。ドイツとイギリスの共同製作で、2013年夏のクランクインを予定しています。

 自身もオープンリー・ゲイであるエベレットは、以前からワイルドの信者・紹介者として知られており、過去には、ワイルドの原作を映画化した『理想の結婚』(1999)や『アーネスト式プロポーズ』(2002、原作は『真面目が肝心』)にも出演しています。今回の『Happy Prince』は悲願達成ということで、同じゲイとして、またワイルド信者としての思い入れたっぷりな作品を期待できそうです。


ルパート・エベレット、オスカー・ワイルド伝記映画で監督・主演(映画.com)
http://eiga.com/news/20120524/13/

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