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美形俳優のエズラ・ミラーがカミングアウト

2012年08月18日

 映画『少年は残酷な弓を射る』に出演して今年のカンヌ国際映画祭で「ショパール新人賞」に輝き、名だたる監督&プロデューサーからラブコールが殺到している俳優、エズラ・ミラー(19)。NYのバンド「Sons of an Illustrious Father」でボーカルをつとめていたり、身長184cmというルックスを生かし、有名雑誌でモデルに起用されることも。日本でも「アメリカ版“松潤”」と呼ばれ、注目されはじめている超美形タレントですが、そんなエズラ・ミラーが先日、ゲイであることをカミングアウトしました。

 8月に発売された『Out』誌(『Advocate』の姉妹誌で、ファッションやカルチャー情報がメイン)のインタビューに応じたエズラは、「僕はゲイなんだ」と明言したあと、「多様な性やジェンダーの素晴らしい友人がたくさんいます。特定の誰かと恋をしているわけではありませんが、ずっとそういう関係について理解しようとしてきました」と語りました。
 また、今年1月には『NEXT』誌(NYのゲイ雑誌)「青年期の初期には多くの『ハッピー・エンドのお泊り』を体験した」「ゲイ的な時間を過ごしたことのない人はおそらく人生の現実に対峙することを避けようとしている」とも語っています。

 アダム・ランバートやクリス・コルファー(『glee』のカート)などもそうですが、若いスターたちが、今まさに売り出し中(これからキャリアを積もう)という時にカミングアウトするのは、本当に潔い、勇気ある行動と言えるのではないでしょうか。今年に入ってマット・ボマーやザカリー・クイント、ジム・パーソンズといった人気俳優のカミングアウトが相次いでいますが、ハリウッドではもはや、ゲイであることはタブーでもなんでもない、そういう時代になっているのかもしれません。
 
 エズラ・ミラーは、9月にアメリカで公開される映画『The Perks of Being a Wallflower(原題)』では、主人公を救うゲイの高校生パトリック役を演じています。予告編を観るかぎり、主演の二人に次いで重要な、魅力的な役柄だと思います。
 原作の『ウォールフラワー』は、スティーヴン・チョボスキー(映画『RENT』の脚本を担当)の書簡体小説で、10代の男の子・チャーリー(仮名)に起こったさまざまな出来事…思春期の気まずい経験、内気さ、薬物、同性愛、セックス、自殺…が語られていくもの。10代の若者のリアルな日常、苦悩や不安を綴った青春小説で、同世代の若者たちからカルト的人気を博し、「『ライ麦畑でつかまえて』の再来」とも言われています。
 ちなみにこの映画、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン(ハーマイオニー)が主演していることもあって話題になっています。今のところ未定ですが、きっと日本でも公開されるのでは?と期待します。


イケメン俳優エズラ・ミラー、同性愛者であることをカミングアウト(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0045126

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