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REACH Online 2012がスタート

2012年10月15日

「REACH Online 2012」がスタートしました。
「REACH Online」は、ゲイ(またはバイセクシュアル男性)による当事者参加型のオンラインアンケートです。ゲイの性行動や、性に関わる様々な事柄についての現状を明らかにすることで、HIV感染予防に役立てたり、メンタルヘルスのことなどゲイの抱える諸問題を一般社会に訴えるうえで貴重な資料となります。(これまでに自殺を考えたことのある方が約6割にのぼり、自殺未遂をしたことがある方が15%も…というデータが有名で、ゲイの権利擁護の活動でもたびたび活用されてきたと思います)
 1999年にアンケートがスタートして以来、のべ2万人以上の方がアンケートに参加してくれました。通算で10回目の実施となる今回も、性行動に関することだけでなく、メンタルヘルスに関わること、ゲイライフのことなど、多岐にわたる質問項目が設けられています。
 今回は、携帯やスマホでのみアンケートに答えることができます(PCをご利用の方、お手数ですが、お手持ちのモバイルにURLを転送して、ご協力ください)

 調査結果は毎回Web上で公開されますので、他の人たちがどんなゲイライフを送っているのかを知る機会にもなります。
 現在、昨年の調査結果が(段階を追って)公開されていますが、とても興味深いものになっています。まず、昨年の「REACH Online」には、合計10,442名の方が参加したそうです(PC版3,685名、モバイル版6,757名)。1万人を超えるゲイ(またはバイセクシュアル男性)の方へのアンケートが行われたのは日本初じゃないでしょうか。スゴいことです。HIVや性意識のことだけでなく、ふつうにゲイの人口統計的にも意味があると思います。現在彼氏がいる人は全体の4割弱だとか、浮気についての実態など、気になるデータが満載!
 また、「REACH Online」は10年以上にわたってデータを蓄積していますので、ゲイライフに関するさまざまなトレンドを把握することができます。例えば、SNSやアプリの利用者が増えることによって、ゲイバーやハッテン場やクラブの利用者が減ってきているという実態が如実に浮かび上がってきています。これからのゲイシーンを占ううえでも重要なデータであると言えそうです。
 ぜひこちらをご覧ください。(今後も結果が少しずつ公開されていくそうですので、注目しましょう)
 
 
 
REACH Online 2012 
実施期間:2013年1月31日まで
研究代表者:日高庸晴(宝塚大学看護学部准教授)
研究分担者:嶋根卓也(国立精神・神経医療研究センター研究員)
本研究は、平成24年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「HIV感染予防対策の個別施策層を対象にしたインターネットによるモニタリング調査・認知行動理論による予防介入と多職種対人援助職による支援体制構築に関する研究」の一環として実施されます。

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