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オバマ氏が再選され、メーン州やメリーランド州で同性婚法が採択され、上院で初の同性愛者の議員が誕生しました

 11月6日、アメリカ大統領選挙でオバマ氏が見事に再選されました。
 喜びの声を語る勝利演説では、「黒人でも白人でもヒスパニックでもアジア人でもネイティブ・アメリカンでも、若くても年をとっていても、豊かでも貧しくても、障害があってもなくても、ゲイでもストレートでも関係ない。もしあなたに挑戦する気があるなら、ここアメリカで夢を叶えることができる」と(まるでレディー・ガガのように)語り、感動を与えました。この演説の様子を報じるNHKのニュースでもきちんと「同性愛者」というテロップが表示されました(4年前の演説のときは「同性愛者」が明記されず、抗議されていました)

 再選を受けて、人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)の代表、チャド・グリフィン氏は、「専門家の中には、オバマ氏の同性婚支持が選挙戦に影響すると予見していた者もいましたが、それは逆だとわかっていました」と語りました。「同性婚を支持してなお、オバマ氏が再選されたことは、すべての家族に結婚を認めようという運動の勢いを証明するものです」
 今年5月にオバマ大統領が同性婚支持を表明したことで、「ヒスパニック系やアフリカ系アメリカ人の支持者が離れていくのでは?」などと言う人もいました。確かにアフリカ系アメリカ人の間では、同性婚支持率は低いものでした。が、オバマ大統領が同性婚支持を表明した直後、ノースカロライナ州では、同性婚への反対が賛成に20%の大差をつけていたのが、10%にまで下がったといいます。
 チャド・グリフィン氏はオバマ氏を「最も平等に長けた大統領」で「最も強力なアライ(味方)」だと称しました。
 
 先のニュースでお伝えしたように、今回の大統領選では、4つの州で同性婚を問う住民投票も同時に行われました。
 まず、メリーランド州で同性婚が承認され、アメリカで初めて住民投票で同性婚を認める州となり、歴史に刻まれることになりました。開票状況93%の時点で、52%が賛成、反対が48%でした。
 HRCのチャド・グリフィン氏は「今日、アメリカの同性婚マップはメリーランド州にも拡大され、何千という愛すべきカップルたちに結婚の権利を与えることになります。これは記念すべきマイルストーンです。友達や隣人として同性愛者とリアルに接してきた州民の方たちが、迷わず結婚の平等に一票を投じてくれたのです」
 同州では今年3月、同性婚法が議会を通過しましたが、反対派が住民投票を行うのに十分な署名を集めたため、今回、住民投票が行われることになったのでした。
「ハードな闘いでした。オマリー州知事が我々に寄り添ってくれたことを、本当に誇りに思います。彼は、アメリカ人の公正さを重んじる精神という美徳に関して、チャンピオンと言える人物です」と、チャド・グリフィン氏は語りました。
 マーティン・オマリー州知事は、「メリーランドの州民はさまざまな信念をもつ人々の自由と多様性を認める輪に加わりました。誰もが平等に扱われる権利とすべての人の尊厳をリスペクトすることで、私たちの前に道が開けていくのです」と語りました。
 
 続いて、メーン州の住民投票で同性婚が認められました(開票率45%の時点で、賛成54:反対46という結果でしたので、ほぼ確定ということです)。
 メーン州では2009年、州議会で同性婚法が認められたにも関わらず、住民投票にかけられ、否決されていました(カリフォルニア州のように)。しかし今回、多くの住民が「あなたはメーン州に、同性カップルに結婚のライセンスを発行することを許しますか?」という質問にYESと答え、メリーランド州とともに、歴史を塗り替えたのです。
 なお、ワシントン州でも同性婚が認められるとみられており、ミネソタ州では同性婚を禁じる州法に住民がNOを突きつける結果になりそうです(開票結果を待ちましょう)。確定すれば、なんと、4州すべてで同性婚支持派が勝利!ということになります(ちなみに、マドンナが、ミネソタ州でのコンサートで「結婚したい人と結婚する自由を!」と呼びかけていたそうです。動画はこちら
 

 それから、大統領選と同時に行われた上院議会選で、ウィスコンシン州のタミー・ボールドウィン氏(民主党)が当選確実となり、同性愛者であることを公言する(オープンリー・レズビアンの)初の上院議員が誕生しました。
 彼女は、1998年の下院議会選で、同性愛者であることをオープンにしながら当選した初の国会議員となりました。今回の選挙では共和党のトミー・トンプソン元知事を破り、見事に上院議員となりました。
 ウィスコンシン州に拠点を置く同性愛者団体の幹部は、「ボールドウィン氏の勝利で、上院でもLGBTコミュニティに発言権が与えられることになる」と語りました。
 また、タミー・ボールドウィン氏の後継者として、オープンリー・ゲイのマーク・ポーカン氏(民主党)が下院にチャレンジしましたが、見事に勝利したそうです。

 他にも、ノースダコタ州下院議員にオープンリーゲイのジョシュ・ボッシー氏が選ばれたほか、ニューヨーク州ではショーン・パトリック・マロニー氏が現職のナン・ヘイワーズ氏を破り、オープンリーゲイの下院議員となりました。

 また、コロラド州では州議会選挙も行われ、民主党が過半数を取り、下院議長にオープンリー・ゲイのマーク・フェランディーノ氏が選ばれました。彼は2011年には同州でのシビルユニオン実現のために奮闘しましたが、残念ながら実現しませんでした。今後、シビルユニオンへの展望が開けそうです。
 
 今回の選挙戦の速報を夜通し報じていた『Advocate』誌は、「歴史を変えたすべての人に感謝します。今夜はLGBTのアメリカ人であることを誇りに思いましょう!」とツイートしていました。


PRESIDENT OBAMA REELECTED, CHANGES POLITICS OF MARRIAGE EQUALITY(The Advocate)
http://www.advocate.com/politics/election/2012/11/06/president-obama-reelected-while-supporting-marriage-equality

Maryland Officially Becomes Gay-Marry-Land(The Advocate)
http://www.advocate.com/politics/marriage-equality/2012/11/07/maryland-officially-becomes-gay-marry-land

米民主党ボールドウィン氏、同性愛公表した初の上院議員へ(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201211070094.html

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