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ワシントン州が同性婚を認める全米で9番目の州になりました(その他、大統領選に伴うLGBT関連選挙の輝かしい結果を一挙にお伝えします)

2012年11月08日

 オバマ大統領再選から一夜が明けた7日水曜日、ワシントン州でも同性婚が認められ、ミネソタ州では同性婚を禁止する州法改正案が否決され、結果、同性婚関連の4つの住民投票すべてで勝利を収めることになりました。
 
 ワシントン州の住民投票は、賛成52:反対48で同性婚を認めることとなり、ワシントン州は晴れて同性婚を認める全米で9番目の州になりました(ワシントンD.C.を除く)。そしてメリーランド州、メーン州とともに、住民投票でそれを実現した初めての州になりました。
 ワシントン・ユナイテッド・マリッジ(WUM)のザッハ・シルク氏は「私たちはあらゆる努力をしてきました。これは私たちの勝利だと自信をもって言えます。今日という日はワシントン州にとって、そしてこの国にとって、とりわけこの日を夢見てきたゲイ&レズビアンカップルにとって歴史的な日になりました」
 ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)のチャド・グリフィン氏は「ワシントン州の有権者は、ゲイ&レズビアンカップルにとって同性婚が何よりの平等だというメッセージを贈ってくれた」と語りました。 
 両団体によると、同州の同性婚支持キャンペーンには合計1200万ドルもの寄付が集まったそうです。
 クリスティーン・グレゴア知事は今年の2月、「歴史家はこの日を平等の権利にとってのマイルストーンだと記述することでしょう。『空が落ちてくる』みたいなレトリックよりもよほどシンプルな真実です」と語り、州議会を通過した同性婚法案に署名しました。しかし、反対派は、住民投票を行うように仕向けました。
 2009年、同州は、同性カップルに「結婚以外の全て」を与える拡大ドメスティックパートナー法(事実上のシビルユニオン)を法制化していました。

 ミネソタ州では、史上初めて、結婚を男女に限る(同性婚を禁止する)とする州法改正案を住民投票で否決しました。賛成51:反対48(開票99%時点。1%分は不明)でした。
 Minnesota for Marriageのジョン・ヘルムバーガー氏は「投票結果にがっかりするかと思ったら…! こんなにうれしいことはないよ」と語りました。
 Freedom to Marry and Minnesotans United for all Familiesのタイラ・ゼパートス氏は「今日、ミネソタ州民はゲイ&レズビアンの隣人・友人の結婚が門前払いを食うことを拒みました。今、互いに愛しあい、関係を築いてきたカップルたちは、その入口をまたぎ、法の下に平等に尊重されるようになるという夢を実現するために、共に動きだせるようになるのです」と語りました。
 HRCのチャド・グリフィン氏はこう語りました。「これは、アメリカ人のLGBTの隣人に対する見方がどれだけ変わってきたかということをまざまざと体験できる好例です。これまで30もの州が住民投票で同性婚を禁止してきたことに対して、ミネソタ州民は立ち上がり、『私たちはそんなことはしない』と告げました。カップルが結婚から排除されうると信じさせるどんな嘘やまやかしも通用しなかったのです」
 どちらかというと保守的なミネソタ州での史上初の快挙に、Adovocateは「ホームラン」という見出しをつけて讃えました。

 こうして同性婚関連の4つの住民投票すべてで勝利を収め、全米のLGBTは輝かしい勝利の祝杯をあげることができました。

 それから、昨日も一部、お伝えしましたが、今回の選挙で、たくさんのオープンリーLGBTの議員が誕生しました。
 以下にその全結果をお伝えします。(なお、特に記述のない候補者は、全員民主党の議員です。出典はこちら
 
■国会議員
Tammy Baldwin 連邦上院議員(ウィスコンシン州選出)
・同性愛者であることを公言している(オープンリー・レズビアンの)初の上院議員となりました

Jared Polis 連邦下院議員(コロラド州選出)
・オープンリーゲイ(ゲイファザーでもあります)。3期目です

David Cicilline 連邦下院議員(ロードアイランド州選出)
・前職はプロビデンス市長。2年前、アメリカの4人目のオープンリーLGBTの国会議員になりました

Sean Patrick Maloney 連邦下院議員(ニューヨーク州選出)
・現職のナン・ヘイワーズ氏を破り、オープンリーゲイの下院議員となりました

Mark Pocan 連邦下院議員(ウィスコンシン州選出)
・タミー・ボールドウィン氏の後継者として下院にチャレンジし、見事に勝利

Kyrsten Sinema 連邦下院議員(アリゾナ州選出)
・彼女は、アメリカ初のオープンリー・バイセクシュアルの国会議員となりました

Mark Takano 連邦下院議員(カリフォルニア州選出)
・彼は日系アメリカ人で、アジア系アメリカ人として初のオープンリーゲイの国会議員となりました

■州議員
Brian Sims ペンシルベニア州下院議員

Simone Bell ジョージア州下院議員
・彼女は、アフリカ系アメリカ人として初めてのオープンリー・レズビアンの議員となりました

Pat Steadman コロラド州上院議員(※現在開票中ですが、おそらく当選すると見られています)
・対立候補はオープンリーゲイのMichael Carr氏(共和党)で、史上初めて、候補が2人ともオープンリーゲイという選挙になりました

Josh Boschee ノースダコタ州下院議員

Tim Brown オハイオ州下院議員
・アメリカで唯一の、共和党のオープンリーLGBTの議員となりました。

Stephen Skinner ウェストバージニア州下院議員
・ウェストバージニア州初のオープンリーLGBTの議員となりました。

Justin Chenette メーン州下院議員
・弱冠21歳。アメリカで最も若いオープンリーゲイの議員となりました

Kate Brown オレゴン州務長官
・彼女はバイセクシュアルであることをカムアウトしています。選挙で現職維持が決まりました


WIN CLAIMED IN WASHINGTON: Voters Affirm Marriage Equality(The Advocate)
http://www.advocate.com/politics/marriage-equality/2012/11/07/win-claimed-washington-voters-affirm-marriage-equality

Homerun: Minnesota Rejects Antigay Amendment(The Advocate)
http://www.advocate.com/politics/marriage-equality/2012/11/07/minnesota-rejects-antigay-amendment

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