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同性婚がデラウェア州とミネソタ州で相次いで認められ、全米で12州に

2013年05月15日
 5月7日、デラウェア州で同性婚法案が可決され、全米で11州目の同性婚を認める州となりました。

 アメリカ東部のデラウェア州は、ペンシルベニア州とメリーランド州に接する小さな州です(が最初の13植民地のうち最初に批准した「First State」として知られています)
 5月7日、上院で同性婚法案が審議され、12-9の賛成多数で可決されました。その30分後にはジャック・マークウェル州知事が法案に署名し、法案が成立しました。
 法案には、デラウェア州民は7月1日から同性婚できるようになるとあります。すでにシビルユニオンを結んでいる二人は同性婚へと書き換えられるしくみになっています。
「これはデラウェア州にとって正しいことだ」と州知事は語りました。「この法案の成立をめざす人々の努力には目を瞠るものがあった」
 活動家や支援者は歓喜に沸きました。
 同州では1年前シビルユニオンが認められたばかりですが、先月、民主党優位の州議会でこの法案が提出され、半月前に下院で賛成多数で可決されていました。
 シビルユニオンで(州法内での)同性カップルの権利は異性と同等に与えられることになったのにもかかわらず、支援者は結婚したカップルとしての尊厳を求めて、立ち上がりました。また、もし連邦裁判所がDOMAを撤廃したら、シビルユニオンでは州民の保護と税制上の権利は約束されないだろうとも述べました。
 法案は、他の州で同性婚したカップルも同様に扱うものとしています。
 この法案は、聖職者に強要するものではありません。が、性的指向による差別を禁じる州法により、ウエディング関連業者が同性結婚式を断ることは差別とみなされます。

 また、5月14日、ミネソタ州でも同性婚が認められ、全米で12州目の同性婚を認める州となりました。
 先週、同性婚法案は州下院で75対59で可決されていましたが、上院でも13日、37対30の賛成多数で可決されました。そしてマーク・デイトン州知事は14日、この法案に署名し、法案が成立しました。8月1日からミネソタ州の同性カップルは結婚できることになります。
 昨年の大統領選の際は同性婚を禁止する州法改正案が住民投票にかけられましたが、見事に否決され(住民投票で同性婚禁止が否決されたのは今までに2例しかないそうです)、同性婚への道が開かれました。そこからの迅速な実現となりました。
 ミネソタ州は、アメリカ中西部でありながら、比較的リベラルな土地で、外から来た人にも快く対応するあたたかい人が多いそうです(「ミネソタ・ナイス」と言われているそうです)。州都セントポールのクリス・コールマン市長は市内の名所である「Wabasha Street Freedom Bridge」を「Wabasha Street Freedom to Marry Bridge」と呼び、橋にレインボーフラッグを掲げたそうです。(詳しくはこちら

 この2週間のうちに、アメリカのロードアイランド州、デラウェア州、ミネソタ州で相次いで同性婚が認められたというのは、スゴイことです(本国では「ゲイ・マリッジ・ハットトリック」などと報じられました)。全米各地でプライドパレードが行われる6月のプライドマンスもずいぶん勢いづくことでしょう。
 次に同性婚が認められるのは、オバマ大統領のお膝元、イリノイ州ではないかと言われています。すでに今年の2月、同性婚法案が州上院で採択されています(が、宗教界の反発を受け、まだ下院での採決は行われていない状態です)



Delaware becomes 11th state with gay marriage(USA TODAY)
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2013/05/07/delaware-gay-marriage/2142703/

Minnesota Is Set to Allow Gay Marriage(Wall Street Journal)
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324031404578481490434147694.html

 

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