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春日亮二氏を偲ぶ会(七回忌)が開催されます

2013年11月07日

 6年前(2007年11月7日)に亡くなった春日亮二氏の七回忌として、11月10日(日)、新宿二丁目の「九州男」で偲ぶ会が開催されます。
 
 春日亮二(通称がんすけ)さんは、1990年代から2000年代にかけてゲイシーンに多大な貢献をした起業家/活動家/ミュージシャンでした。
 まず、優秀なシステムエンジニアであった春日さんは、インターネットの普及以前に「GunHEAD/BBS」というパソコン通信を立ち上げ、その後、ゲイの仲間と有限会社スタジオスタッグを設立し、「GAVIE(ガービィ)」という日本初の有料SNSを成功させました(同時に一般向けのシステム会社も経営していました)
 それから、JaNP+の長谷川博史さんに続いてゲイコミュニティでHIV陽性であることをカミングアウトした人となり、『バディ』誌で「がんすけは免疫不全中」という連載を持ち、予防啓発活動にも携わりました。
 1999年には当時のパートナーの方と新宿のセンチュリーハイアットで人前結婚式を行い、注目を集めました。
 そして、バンド「genetic LOAD」(のちに「genetic LOAD PROJECT」)のメンバーとして1999年末のHIV予防啓発イベント「VOICE」に出演し、音楽活動をスタートさせました。2000年にはパレードのプレイベントとして初のゲイライブイベントを「Ace」で開催し、ゲイ・インディーズ・ブームの火付け役となりました。その後『バディ』誌で「ゲイ・インディーズ・スクエア」という連載を始めたり、「GLAP」などのライブイベントも開催するなどして、シーンを支えました。
 あまり知られていないかもしれませんが、2000年〜2002年の東京レズビアン&ゲイパレードでは、裏方(事務局)的な仕事を精力的に行っていました。毎年実行委員が入れ替わっていたにもかかわらず(あの歴史的な)パレードが3年間続けて開催されたのは春日さんの働きのおかげと言っても過言ではないでしょう。
 NPO法人アカーの活動にも参加していたほか、2007年の尾辻かな子さんの選挙にもWebサイト部門で協力するなど、多方面で同性愛者の権利擁護活動も続けていました。
 しかし、2007年11月7日、肺炎のため東京医科大学病院で亡くなりました(享年37歳)。同月末には「九州男」でお別れ会が開催され、大勢の方が(遠方から来られた方も)彼の若すぎる死を悼みました。

 あれから6年が経ち、「genetic LOAD」のメンバーの一人・ゆぅさんが、七回忌として春日さんを偲ぶ会を開催することを決意しました。
 春日亮二氏が制作した遺作DVD『Welcome to the durty but shining only world.』(※誤字がありますが、オリジナルタイトル表記を尊重)が上映されるほか、「genetic LOAD」のスピリットを受け継ぐ「てるけん」が、ミニライブを披露します。
 関係者の方からのご挨拶なども予定されているそうです。
 生前の春日さんをご存じの方、ガービィでお世話になった方、ゲイ・インディーズ・ミュージックに関心がある方などもぜひ、足をお運びください。
 

春日亮二氏を偲ぶ会(七回忌)
連鎖 ~ 想いをつなげて
日時:11月10日(日)16:30開場、16:50開始、19:00終了
会場:スナック九州男
会費:2000円(1ドリンク付き) ※経費を差し引いた分をHIV団体に寄付します
主催:ゆぅ
※どなたでも、ご来場いただけます。
※会場の「九州男」さんへはお問い合わせなさらないようにお願いします。

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