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イリノイ州在住の余命わずかのレズビアンの方が法律施行前に同性婚できることになりました

2013年11月30日


 今月、イリノイ州で同性婚法が成立しましたが、末期のがんで余命わずかと告げられているイリノイ州在住の64歳のレズビアンの方が、同性婚法が来年施行されるのを待たずに、パートナーの女性と結婚できることになりました。
 
 今月20日、イリノイ州のパット・クイン知事による同性婚法案への署名式が行われ、同州の同性婚が正式に認められました。知事は同州議員だったエイブラハム・リンカーン大統領が使った机の前に座り、「われわれが今日祝っているのは、民主主義の勝利、自由の勝利だ」「残されている仕事の一つは、結婚の平等を実現していない国内の他の州を支援することだ」と語りました。同性婚法が施行されるのは来年6月1日になります。

 これに対し、シカゴに住むベルニタ・グレイさんが、末期の乳がんを患い余命が数週間と告げられているとして、先週、地元当局を相手取って直ちにパートナーの女性との結婚を認めてほしいとする訴えを裁判所に起こしていました。
 裁判では、地元当局は争わない姿勢を示し、裁判所は女性の置かれた特別な状況を考慮して、直ちに結婚を許可すべきだと地元当局に命じました。
 ベルニタさんは「結婚できることにわくわくしている」「余命わずかの自分にとって7か月の違いは大変大きい」と語りました。

 5年間交際してきたベルニタ・グレイさんとパートナーのパトリシア・エワートさんは、27日、身近な友人と家族を呼んで結婚式を挙げました。もちろん、イリノイ州で初の同性婚です。
 ACLU(アメリカ自由人権協会)のジョン・ナイト氏は「お二人にとって最高の日です。そしてイリノイ州にとっても歴史的な日になりました。愛する二人が、特例で結婚のチャンスを早められて本当によかった」と語りました。
 

イリノイ州が同性婚を合法化、米国で16州目(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3003675

余命僅かの女性 法律施行前に同性婚へ(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131128/k10013401301000.html
 
がんで余命数週間の米女性、裁判所が合法化前の同性婚許可(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE9AQ00L20131127

Illinois Same-Sex Couple Weds in Private Ceremony(NBC)
http://www.nbcchicago.com/news/local/Illinois-Same-Sex-Couple-Weds-in-Private-Ceremony-233677921.html

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