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同志社大サークルがゲイ差別的な企画で批判を受けて謝罪、サークル登録も取消に

2014年08月24日

 同志社大学の「モチコミ企画」というイベントサークル(これまでの活動は、激辛店舗の食べ歩き、段ボールハウスを作る、クリスマスに男たちだけでパーティをやる、など)が8月上旬、納涼企画として、午前2時頃に京都のハッテン場に行く「肝試しホモ試し」という企画をツイッターで発表しました。これに対し、同性愛者を笑いものにし差別する行為だとして多数の批判が寄せられました。中には、2000年に新木場・夢の島でゲイが殺された事件に言及し、「ゲイの弱みにつけ込み、ホモは被害届を出さないといったあの事件に共通する」というコメントもありました。「再発防止のために」と、大学やサークルへの抗議も呼びかけられました。

 この騒動を受けて同志社大学は8月20日、同性愛者の方を深く傷つけ、その他多くの方々から批判を受ける結果になったとして、同志社大学学生支援センター所長の名前でサークルの団体登録取消を通達しました。
 同志社大広報課は「このようなことが二度と起きないよう指導を徹底する」と述べています。
 一方、サークル側はツイッターで繰り返し謝罪したほか、団体登録が取消される前日の19日付けで「被害を受けた皆様」という題の長文の反省文をblogに掲載しました。すでにblogはなくなっていますが、謝罪文はおおむねこのような内容でした。
「今回の企画の発想自体がとても危険な可能性を持っていることに気付かずに、結果的にセクシャルマイノリティの方々を差別視してしまった。自分たちがどれだけ軽率であったのか、どれほど不愉快な思いをさせ、傷つけてしまったのかを強く感じた。社会的な問題に関し無知であり、どうなってしまうのかを考えられなかったことに恥じている」

 このようなゲイ差別的な言動は(TVのバラエティ番組などもそうですが)、日常生活のいたるところにあふれているもので、その多くは見過ごされています。今回、多くのゲイの方(あるいはアライの方)が声を上げ、学校側も迅速に対処し、結果が出た(「肝試しホモ試し」の実行を防ぐことができ、サークルの方たちの反省を促した)ことは、とても貴重なケースと言えるでしょう。
 このニュースを知ったゲイの方たちからは、「サークル登録抹消は行き過ぎでは…」「彼らが反省したうえで前向きな(LGBTにとってプラスになるような)企画をやってくれたら素敵だよね」という声も上がっています。



同性愛に差別的なイベント企画 同志社大がサークル処分(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASG8Q6JQKG8QPLZB016.html

同志社サークルが「肝試しホモ試し」企画 差別批判殺到で謝罪、サークル登録も取消(J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2014/08/22213822.html

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