g-lad xx

NEWS

グアムで同性婚が認められ、結婚証明書の発行が始まりました

2015年06月11日
  4月15日、米領グアムの政府は、領内での同性婚を解禁すると発表しました。

 グアムでは4月8日、ロレッタ・パンジェリーナンさんとキャスリーン・アグエロさん(ともに28歳で、9年以上のつきあいです)のカップルが、婚姻届を提出しましたが、当局はこれを不受理としました。「私が共感しないのではないが、法は結婚許可書の交付を防いでいる」と保健・社会保障局のジェームズ・ギラン長官は述べました。それに対し、届け出た二人のための弁護士、R・トッド・トンプソン氏は、「グアム地裁はすでに同性婚を認める判決を下している第9巡回裁判所(高裁)の配下にある。その決定に従うべきだ」「二人はこの夏に連邦最高裁判所が同性婚について判決するだろうことはわかっているが、しかし待つことを望んでいない」と述べ、連邦裁判所に訴えるとしていました。
  4月15日、グアム政府のエリザベス・バレットアンダーソン司法長官は声明で、同性カップルによる婚姻届の受理を直ちに開始するよう各役所に通達したと発表しました。同性カップルによる提訴を受け、婚姻を「男女間」に限るとした法律を見直した結果、同法が「施行不可能」だとの判断に至ったそうです。 
 
 そして6月9日、グアムで同性婚の証明書の発行が始まり、ロレッタさん&キャスリーンさんをはじめ多くの同性カップルが役所で列をつくりました。 
  
 こうしてグアムは、アメリカの海外領土で初めて同性婚を認める地域となりました。
 また、日本から最も近い同性婚OKな地域ともなります。
 グアムはもともと、日本から近くてお手軽で日本人ウエルカムな観光地として定番になっています。ハワイと同様、今後、グアムに結婚式を挙げに行くカップルが増えるのではないでしょうか?

 なお、アメリカでは現在37州(およびワシントンD.C.、グアム)で同性婚が認められていますが、まだ係争中の裁判があり、連邦最高裁は今月16日に合衆国憲法の下で同性婚が認められるかどうかの審理を開始し、今月末までに結論を出す予定です。



米領グアムが同性婚を解禁、同性カップルの訴訟受け(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3045469

Guam rejects lesbian couple's marriage license application(Yahoo News)
http://news.yahoo.com/guam-rejects-lesbian-couples-marriage-license-application-033349628.html

グアムで同性婚証明書発行 50州以外の米領初 多くのカップルが列(共同通信)
http://www.sankei.com/world/news/150609/wor1506090021-n1.html

INDEX

SCHEDULE