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ソウルのパレードが無事に開催されることになりました

2015年06月17日
 6月16日、韓国のソウル行政裁判所は、性的マイノリティのパレードの開催を禁じた警察の措置を無効とする判決を下しました。


 警察は先月末、ソウルで今月28日に予定されている「コリア・クィア・カルチャー・フェスティバル(Korea Queer Culture Festival)」のパレードについて、治安上の問題や道路交通の混乱を理由に開催を認めない決定を下していました。しかし、KQCF組織委は、ソウル行政裁判所に対し、警察の決定の執行停止を求める申請(訴訟)を出していました。裁判所は判決で「集会が禁止されうるのは、公共の秩序を直接脅かす場合に限られる」と述べ、警察の決定を無効としました。

 KQCF組織委の代表、カン・ミョンジンさんは「今回の裁判所の決定は、警察の不当な禁止通告に対する非常に意味のある決定で、 性的マイノリティが民主国家、市民社会の構成員として社会に対して声を上げることを保証しなければならないという重大な意味がこめられている」「KQCFがこの15年間続けてきた社会的アピールの方法であるパレードが合法的に行えるようになった今回の決定を歓迎する」と語りました。
 訴訟を代理した「民主社会のための弁護士の会」少数者委員会のチャン・ソヨン委員長も、「集会・デモの許可制を禁じる憲法と、集会・デモの事前禁止を厳格に制限する集示法に基づく当然の決定であり、 性的マイノリティの集会・デモの自由と平等権を尊重した意味ある決定」だと評価しました。

 今回の判決を受け、9日から始まっている同フェスティバルのフィナーレとなるパレードは、予定通り今月28日、ソウル中心部で行われることになります。主催者によれば、LGBTら2万人以上が参加すると予想されています。
 一方、保守派キリスト教団体はこのパレードに猛烈に反対しており、抗議デモを計画しています。昨年のパレードでは、キリスト教徒の活動家らが長時間路上に横たわって行進を妨害しました。しかし、今回、裁判所がパレードを支持したことにより、警察もこうした妨害を許さず、パレードが無事に開催できるように動いてくれるのではないでしょうか。
 
 なお、28日のソウルのパレードには、東京レインボープライドが初めてフロートを出展するそうです。
 今回は日本から行かれる方がたくさんいらっしゃるのでは?と思います。



警察のゲイパレード禁止に無効判決、韓国裁判所(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3051937

裁判所「クィアーパレードを禁止してはならない」...予定通りに行進(レイバーネット)
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2015/1434554682104Staff

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