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『AERA』がLGBTを特集

2015年09月07日


『AERA』2015年9月14日号
朝日新聞出版/390円(税込)
 『AERA』2015年9月14日号(朝日新聞出版)で「LGBT あなたに会えて未来が開けた」という10ページにわたる小特集が掲載されています。表紙の『AERA』のロゴのAがレインボーに彩られているのが目を引きます。

「あなたに出会い 未来が見えた 〜LGBTたちの新しい家族のかたち〜」では、さまざまなカップルが紹介されています。東京都庁45階展望室で結婚式を挙げた女性どうしのカップル(お二人ともピースボートに勤務されている方だそう)、社内LGBT施策において先進性を見せているゴールドマン・サックスに勤務するウォルターさんとデザイナーの稲次さんのカップル、『職場のLGBT読本』にインタビューが掲載されていた外資系IT企業勤務の有田理香さんとサラさんのカップル(お子さんとの幸せそうな写真が印象的です)、FTMトランスジェンダーの良心さんとさおりさん、お子さんの家族など。コラムでは父親がゲイだという女性(77歳のお父さんがパートナーと思しき男性を紹介してくれたそうで、映画『人生はビギナーズ』を彷彿させます)なども。それぞれに素敵な、ジーンとくるようなエピソードが語られています。

「アライの旅は終わらない 〜性的マイノリティーを支える企業の哲学〜」では、ラッシュジャパンで働くMTFトランスジェンダーの川島智さんや、野村証券でアライとして活躍する東由紀さん、ゴールドマン・サックス日本法人の人事部長であるギャリー・チャンドラーさんらが登場しています。「一緒に働くスタッフを認め合い、ハンディを制度が穴埋めする。企業が性的マイノリティーのためにできることは数多くある」として、4社の取組みが紹介されています。

「社会は思うほど不寛容ではない」ではヒゲの歌姫コンチータ・ヴルストさんがフィーチャーされ、「カミングアウトで世界を変える」ではティム・クックやエルトン・ジョン、ジョディ・フォスター、イアン・ソープらの著名人が紹介されています。

 特集の最後を飾るのは、ティファニーが今年1月からスタートした「Will you?」という結婚指輪のキャンペーン。世界的なフォトグラファー、ピーター・リンドバーグを起用し、多様なカップルの1組にNY在住のゲイカップルを選んだことがニュースになりました。「世界屈指のジュエラーがブライダル広告で同性カップルを広告に打ち出したという事実は、画期的な取組みとして世界に大きなインパクトを与えた」
 この、ティファニーがゲイカップルをフィーチャーした広告は、表紙をめくった最初の見開きページにもドーンと掲載されています。
 
 ビジネス誌が続々とLGBT特集やってるなか、やっと『AERA』も?(遅くない?)と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、『AERA』はすでに2001年に東京レズビアン&ゲイパレード(総勢約50名のドラァグクイーンが集合した写真)を紹介しており(当時、マスコミにはほとんどスルーされていたので、『AERA』の記事が光っていました)、2009年にはキューバのLGBT事情をレポート、2012年には「LGBTの就活最前線 ゴールドマン・サックス、日本IBM、グーグル…外資系は積極、日系は及び腰」という特集を組むなど、たびたび取り上げてくれていました。 

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