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フィギュアのジュニア王者アダム・リッポンがカミングアウト

2015年10月07日

 2008年、2009年と世界ジュニアフィギュアスケート選手権の男子シングルで2連覇を果たし、2010年四大陸フィギュアスケート選手権で優勝を飾った(この年の女子シングル優勝は浅田真央さん)アダム・リッポンが、10月2日、『SKATING』誌上でゲイであることをカミングアウトしました。

 アダム・リッポンは、親友でもあるアシュリー・ワーグナーとともに『SKATING』誌のインタビューに臨みました。インタビュアーが、2014年のソチ五輪におけるロシアの反同性愛法問題についてアシュリーが断固としたスタンスをとっていたことに触れると、アダムは「ゲイであることは、ぼくを定義するものではない。僕を定義するのは、母親が教えて­くれたこと——敬意を持ち、常に働き者で、親切であること」と語りました。
 彼はソチ五輪の前にすでにカミングアウトすることを考えていたそうです。
「スポーツで鍛えられた肉体がカミングアウトの手助けになること、自分が何者であっても受け入れられるということをすべてのアスリートに示すのは、偉大なことだと思う。あなたがそれを成し遂げたとき、あなたは組織を代表して最大限の能力を発揮し、本当の自分を表現したいと願う。自分自身に正直になるとき、それができるんだ。ぼくはそういうふうに語られるサンプルになりたいと思った」
「2015年。アスリートが次々にオープンにしている。もちろん人々は性的指向に興味を持っている。人々は噂好きなんだ」
「アスリートがカムアウトするとき、ゲイであるかどうかということは多かれ少なかれ、より当たり前のことになっていく。特にアスリートのコミュニティの中ではね。ゴールに向かって懸命にがんばるために、仲間に敬意を払う。性的指向は後ろの席に控えるんだ」
「ぼくはいいロールモデルになりたい。ぼくはいつも自分自身に正直に生きてきた。今までやってきたことを愛しているよ」

 なお、フィギュアスケート界では、全米選手権3連覇などの実績を持つジョニー・ウィアー元選手(アメリカ)、トリノオリンピック男子シングル銅メダリストで2008年世界選手権で優勝しているジェフリー・バトル元選手(カナダ)、1980年代から活躍して1996年に引退後、ゲイであることとHIV陽性であることをカミングアウトしたルディ・ガリンド元選手(アメリカ)、羽生結弦選手のコーチであるブライアン・オーサー(カナダ)、ソチ五輪で羽生選手の振付けを担当したデヴィッド・ウィルソン(カナダ)などがゲイであることをオープンにしています。


フィギュアのジュニア王者がゲイを公表(デイリースポーツ)
http://www.daily.co.jp/newsflash/general/2015/10/03/0008452628.shtml

Rippon comes out as gay in SKATING magazine(ice network)
http://web.icenetwork.com/news/2015/10/02/152828538

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